2002年に事実上の死刑宣告を受けた高知競馬は、翌年に88億円の借金帳消しという荒技で息を吹き返した。翌年、ハルウララブームで黒字転換し、今も存続し続けている。単に生きながらえているだけではない。近年は徐々に売り上げを伸ばし、昨年度は13年ぶりに売上げが100億円を突破した。復活の秘訣は「どん底」を忘れぬ便所掃除とナイター開催、そしてもう一つはインターネットだった。
いま高知県には中四国唯一の競馬場がある。競輪場もある。一発当てたい人が多いのか、今度は当たるという楽天的な遺伝子を持った人が多いのか。もうけを出していたときは競馬も競輪も仲良く共存したが、赤字になると風向きは一変。2002年、県は高知競馬の廃止を打ち出した。累積赤字は88億円。黒字に変わる見込みも立たなかったからだ。だれもが高知競馬はもう終わりと思ったのだが...。赤字体質の地方競馬の中でも「全国最弱」といわれた高知競馬は、いまも元気に残っている。高知競馬の逆転劇は、なぜ起きたのか。
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