エスコンフィールド北海道(ES CON FIELD HOKKAIDO)は、新国立競技場と並ぶくらい、開業前から逆風に晒されたスタジアムだ。昨年11月には本塁からバックネットの距離不足が指摘され、日本版の公認野球規則を満たしていないことが問題化した。今年3月に「球団がNPBに野球振興協力金を払う」という条件のもと、現行状態の維持を認める決定はされたが、球団関係者は肝を冷やしたはずだ。 開業後も駅への乗客集中、シャトルバスの行列、観客数の減少など、ネガティブな話題が聞こえてくる。とはいえ「天然芝の開閉式ドーム」「球場を核にした街づくり」といった球場のコンセプトは野心的で、スポーツファンとして素直に心踊るものだ。なるべく早いうちに現地へ足を運び、この目で運用を確かめたい――。そんな筆者の思いが4月28日の福岡ソフトバンクホークス戦で、ようやく果たされた。 強烈な“非日常感” スタジアムの外見は意