日本将棋連盟は7日、女流棋士の強豪、甲斐智美女流五段(39)が一身上の都合により、今期限りで現役引退すると発表した。甲斐女流五段は4月に開幕するマイナビ女子オープン五番勝負の挑戦者。第34期女流王位戦(本紙主催)の挑戦者決定戦(17日)にも進んでいる。現在参加中の棋戦は対局を継続する。 甲斐女流五段は石川県七尾市生まれ、神奈川県育ち。観戦記者の父親の影響で将棋を始めた。中原誠十六世名人門下で1997年、女流棋士デビュー。98年に休場して棋士育成機関「奨励会」に入り、1級で退会。女流棋士復帰後の10年に初タイトルの女王、続いて女流王位を獲得した。女流王位を計4期保持するなど活躍を続け、通算タイトル獲得数は7期。