6月23日(金)に第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局が行われ、挑戦者の佐々木大地七段(28)が藤井聡太棋聖(20)に勝利し、通算1勝1敗となりました。 先手番の佐々木七段が得意の相掛かりに進め、藤井棋聖も真っ向から迎え撃ちました。 難解な中盤戦を経て、佐々木七段のミスに乗じた藤井棋聖が優勢で終盤戦に入りましたが、藤井棋聖が勝負を決めに出たところで佐々木七段に「必殺の一撃」があり、佐々木七段が逆転勝利をおさめました。 その「必殺の一撃」について解説していきます。 詰みを狙う竜捨て 「第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局 主催:産経新聞社、日本将棋連盟」 ▲佐々木大地七段ー△藤井聡太棋聖 102手目△7八竜まで 第1図は藤井棋聖が4八にいた竜で△7八竜と金を取った場面です。 先手が飛車を持っていると▲3二飛と打てば後手の玉が詰むため、後手としては竜を相手に渡すのは怖いです。 もち