奄美大島の海底で、ダイバーが謎の模様(右図)を発見したのは1995年頃のことだ。砂でできた直径約2mの幾何学的模様である。こんなものが、ひとりでにできるはずはなく、何者かが意図的に作った構造物としか思えない。これが、初夏の半月の頃に、海底に忽然と現れ、いつの間にか消える。誰がどうやって作るのか?そもそもこれは何なのか?謎が謎を呼び、いつしか、「海底のミステリーサークル」と呼ばれるようになった。 イギリスの農園に出現する(した)本家「ミステリーサークル」の方は、1991年に、作成者が名乗りを上げたことにより、人工物であることが明らかになっている。一時は、宇宙人の仕業だ、とか、いやいや、プラズマが原因の自然現象だ、とかの様々な議論がにぎわったが、残念ながら、皆、騙されていたのである。そもそも、謎でもなんでもなかったのだ 一方、海底のミステリーサークルの方だが、水中写真家の大方洋二さんが、201