第210臨時国会は3日召集され、岸田文雄首相は衆参両院の本会議で所信表明演説を行った。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題について悪質商法や高額寄付被害者を救済するための消費者契約関連の法改正を検討すると表明。構造的な賃上げ実現に向け、リスキリング(学び直しなど職業能力の再開発)支援に5年間で1兆円を投じるとした。 首相は冒頭、福島復興などへの思いを語った上で、自身の政治姿勢に言及した。賛否が割れた安倍晋三元首相の国葬に関して「さまざまなご意見を重く受け止め、今後に生かす」と説明。旧統一教会問題についても「国民の声を正面から受け止める」と言及し、「信頼回復のため各般の取り組みを進める」とした。具体的には「悪質商法や悪質な寄付による被害者の救済」に向け「消費者契約に関する法令などについて、見直しの検討をする」…