この文章は、國學院大學とnoteで開催するコラボ特集の寄稿作品として主催者の依頼により書いたものです。 最後まで読んでくださりありがとうございました! 本記事は、國學院大學とnoteのコラボ特集「#今年学びたいこと」への寄稿として描いた漫画です。他の作品はこちらでご覧頂けます↓ https://note.com/topic/feature/p/collabstudy
パパと会わなくなって7年経った。 死んでしまったわけではない。パパは私が住む家から歩いて1分ほどの場所に住んでいる。でも会わない。 喧嘩をしたからだ。 私が18になったとき、私とパパは警察が来るほどの大喧嘩をして、それ以来いちども顔を合わせていない。 私のパパはセネガル人だ。アフリカの西の、イスラムの国の人間だ。 私の本名には苗字がふたつ付いていて(戸籍上片方の苗字は名前扱いになっているけど)、パパの家系の苗字はセネガルの由緒ある聖人の家系の印として付けられているらしい。 パパが言ったことなので本当かは分からない。でも実際、時々知らないセネガル人から「ごきげんようプリンセス」とメッセージが届く。くるしゅうないぞ。 今でこそ横浜の片田舎で祖母の作った鯛のあら汁を啜るどこにでもいるプリンセスこと私だが、パパと暮らしていた幼いころの家の様子はやはり他とは異なるものだった。 壁いっぱいに飾られた教
記憶と感情2018年6月、僕は大学時代のラグビー部の先輩と会社を起こした。 商社で働いていた先輩とゲーム会社で働いていた自分が合わされば最強で、自分達の成功は疑う余地もないように当時は感じていた。 会社の運命を何に賭けるか、ホワイトボードに色々と書き殴りながら議論していた起業前の5月、OculusGoが発売になった。ゲーム会社でOculusRiftDK2を触っている人を少し訝しげに見ていた僕も、体験してすぐVRの魅力に取り憑かれた。二人ともずっとスポーツをやっていたこともあって「VRを使って世の中全ての人を健康にする」僕らはそれに人生を賭けることにした。 プロトタイプを作ってはターゲットユーザや投資家に見せて検証し、ボツにしてはまた作った。まだ前の会社にも籍があった(しかもリリース前プロダクトの担当だった)僕には体力的にしんどかった、でも疲れを感じたことはなかった。成功が約束された未来に向
生きてる間に家が燃える確率は4.85%(2020年データ) このnoteはもらい火事で住んでた部屋が真っ黒けになってしまった筆者が、これから家が燃えるポテンシャルを有しているあなたのために、これやっておけばよかった、これやっててよかった、をお伝えする記事である。 ちなみに、六面のサイコロ転がしてピンゾロ出る確率は2.78%なので、結構家燃えるね! とりあえずスペック 私 30代既婚子持ち、在宅:出社=4:1の仕事 旦那さん 30代、在宅:出社=3:2の仕事 お子さん 保育園通い、物覚えがよくて声がデカい 燃えた部屋 アパート、鉄筋コンクリート なんで燃えたの? 隣人の仏壇の火の不始末が出火原因だった。線香に火をつけるためのろうそくを消し忘れただとかなんとか。実は私の実家も隣家の火事でちょこっと燃えたのだが、全く同じ出火原因であった。 そういうわけで実家に帰省したときに仏壇を確認してろうそく
プロローグ 「鳥取どう? 空気きれい? ねぇ、山とか自然は?」 「あぁ、うん……。それどころじゃなくて、とりあえず駅前のビジホにいて、いま休んでる」 「そっか。だよね……。あのー、さっきの話だけどさ」 「何?」 「わっ、声低っ。あのほら、鳥取の城壁を作るときに人柱を埋めたっていう言い伝えの話。気になって検索したら、すぐ近くの別の場所にも別の人柱の言い伝えがあってさ。鳥取、人柱多いねー。〝猿土手橋〟って知ってる?」 「あぁ、中学んとき、自転車通学で毎日渡ってた、ちっさい古い石橋だけど」 「なんでも、江戸時代、土手を作っては梅雨時に流され、田んぼが被害にあって大変だったんだって。そこである年、村人が新しい土手に人柱を埋めようと決めた。でも誰を埋めるかの話し合いがまとまらず、『明日の朝一番に通った人を埋めよう』ということになった。で、夜明けから隠れて待ってたら、たまたま猿回しの旅芸人が通りかかっ
演劇好きの余り田舎の会社員を辞めて東京の演劇制作へ。東京での演劇制作15年の日々を日記として記録しました。裏方中の裏方・誰も知らない知られ…
12月19日 追記 こちらの記事が、とんでもねえ経緯と熱量で、英語ほか10言語に翻訳されました! 英語翻訳された奇跡の舞台裏note 英語翻訳版の記事 全財産の内訳は、大学生の時からベンチャー企業で10年間働いて、したたり落ちるスズメの涙を貯め込んだお金と。 こんなもん、もう一生書けへんわと思うくらいの熱量を打ち込んで書いた本の印税だ。 それらが一瞬にして、なくなった。 外車を買ったからだ。 運転免許もないのに。 「調子乗ってんなよお前」と思った人も、「どうせ“わたしのマネをすれば秒速で車が買えるんですよ”ってやばいビジネスに誘うんだろ」と思った人も、一旦、聞いてほしい。 わたしは、わたしなりに、誇らしい使い方をしたのだ。 あまりにも誇らしいので、一連の流れを12月6日放送の「サンデーステーション(テレビ朝日)」で取材してもらうことになったけど、時間が限られているTVでは、わたしの本当の思
私は、長いこと自分が美人だという事実に当事者性を持てずに生きてきたのです。「人間、顔じゃないだろう、思いやりや知性が大事だろう」と本気で信じてきたのです。 ですが、この年になっても相変わらず人から美人だねと言われ、美人ゆえにやりたいことができ、男性と出会う機会が多いという事実について考察した結果、私の顔がきれいなのは理由があるということがわかりました。 そして今も美人をやめられないのは、自分の美人性にまだ用事があって、終わりにすることができないからなのです。太ったおばさんになったりすることがまだできないのです。 それはつまり、顔がきれいじゃなければ世の中を渡っていかれないほど私自身の生き方が未熟だから、ということです。 どういうことかちょっと説明してみます。 まず大前提としてこの世の中、美人だろうがブスだろうがその人の生命を完全燃焼して生きて寿命を全うしていくことができます。 アパホテルの
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