長男の様子をメモした手帳を手にして「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」の問題点を語る母親=大阪府内で2019年1月16日、加古信志撮影 乳幼児を激しく揺さぶり頭部にけがをさせる「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」を疑われ、逮捕直後に釈放されて不起訴になった女性がいる。大阪府守口市の主婦、菅家良弥(かんけかずみ)さん(38)。生後7カ月の長男への傷害容疑での取り調べで、自白の強要や暴言も受けたという。「自分が冤罪(えんざい)に巻き込まれるとは思ってもみなかった。虐待と決めつける捜査はやめてほしい」と訴えている。 菅家さんは2004年に結婚したが子宝に恵まれず、不妊治療を続けて17年1月に待望の長男を授かった。 この記事は有料記事です。 残り1172文字(全文1412文字)
亡くなった義理の父が小脳に軽い梗塞発作を起こした後、怒りっぽくなったと周りが気にしていた。同じようなことは多くの人が経験すると思うが、私たちの行動は全て脳の活動により決まることを考えると、当然の話だ。実際には、もっとドラマチックな症例が存在する。鉄パイプが前頭葉に突き刺さって左の腹側正中前頭前皮質(vmPFC)が大きく障害されたあと、それまでは慎しみ深い紳士的性格が一変し、粗野で凶暴な性格に変わってしまったフィネス・ゲージの症例や、扁桃体の視床下部を圧迫する脳腫瘍が発生したあと性格が変わり、ついに母親、妻を含む16人を射殺したチャールズ・ウィットマンの症例は脳科学の本にもよく紹介されている。 今日紹介するバンダービルト大学からの論文は、これまで脳障害が犯罪を誘発したことが明らかな報告例40例をもう一度読み返し、現在進んでいる脳内各領域のネットワークと重ね合わせて犯罪につながる脳ネットワーク
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