トコジラミ(床虱、学名:Cimex lectularius)とは、半翅目トコジラミ科に属する吸血性の昆虫の1種。広義にはトコジラミ科そのものを指す[3]。南京虫(なんきんむし)や床虫(とこむし)という別名でも知られる[4]。 名称[編集] 「南京虫」の「南京」とは、江戸時代には海外から伝わってきた小さいもの、珍しいものに付けられる名だった(他の用例として南京錠、南京豆などが挙げられる)[5]。この昆虫は海外からの荷物に付着して伝わってきたと考えられている(→#日本)。明治期は兵舎で発生したことから鎮台虫と呼ばれたほか、寝床で吸血被害を受けることから寝台虫や床虱とも呼ばれるようになった[6]。トコジラミという和名に関しては、単に英名 bed bug を訳したものとも[7]、中国・南京との関係がないことから南京虫の名称が不適切として、代わってそう呼ばれるようになったものとも言われる[8]。 中