アリタリア航空の再建を巡っては、イタリア国鉄「フェロビエ・デッロ・スタート(FS)」が中心となって支援企業を探していた。上場企業のアトランティアは高速道路や空港を管理する。伊財務省も出資して、官民で立て直しを目指す。 伊メディアによると、新しいアリタリア航空にはFSとアトランティアがそれぞれ35%、デルタ航空と伊財務省がそれぞれ15%出資する方向で検討しているもようだ。 FSは15日にパートナー企業と「できるだけ早く事業計画などを共有する」との声明を出した。収益体質の強化へ人員削減や不採算路線からの撤退などを探るとみられる。ただ、リストラはアリタリア航空の労組からの反発が予想される。欧州連合(EU)も国家による民間企業の救済を厳しく規制しており、国の関与が大きい再建策が認められるかは不透明だ。 アリタリア航空は2001年の米同時テロ以降に経営が悪化した。近年は格安航空会社(LCC)や高速鉄