万物のもとになる元素を規則的に配列し、その性質を解き明かした「周期表」の発明から今年で150年。あらゆる科学研究の基本として、新たな材料や物質の探求など、さまざまな形で人類に貢献してきた。 万物のもとになる元素を規則的に配列し、その性質を解き明かした「周期表」の発明から今年で150年。あらゆる科学研究の基本として、新たな材料や物質の探求など、さまざまな形で人類に貢献してきた。 宇宙は無数の星から成り立っており、その一つである地球には多様な自然や人工物が存在する。これらは分子で構成され、さらに細かく分けると原子という小さな粒になる。その原子の種類を示すのが元素だ。 周期表はロシアの化学者メンデレーエフが1869年に原型を発明した。元素を軽い順に並べると周期的に似た性質が現れることに着目し整理した一覧表だ。京都大の玉尾皓平(こうへい)名誉教授は「規則性の発見や、元素の重さや性質の差が大きい場合
多摩川河川敷でジョギングなどをしていた人が化学やけどを負った問題について、原因が舗装の材料だったことが判明しました。 現場の道は立入禁止 国土交通省関東地方整備局は2017年4月20日(木)、河川敷でジョギングなどをしていた人が化学やけどを負った問題について、原因が舗装の材料だったことを明らかにしました。 現場は川崎市中原区の多摩川河川敷、丸子橋の上流500m付近です。ここのマラソンコースを利用していた少なくとも3人が、足にやけどの症状と思われるけがを負ったため、4月5日(水)から、およそ250mの区間が立入禁止とされていました。 立入禁止とされた多摩川河川敷の川崎市マラソンコース。上が上流側、下が下流側の終端(画像:国土交通省関東地方整備局)。 関東地方整備局が原因を調査したところ、現場の道の舗装工事に使う材料を取り違えたため、舗装に含まれる石灰の量が過大になっていたことが判明。雨が降っ
国土交通省関東地方整備局は2017年4月20日(木)、河川敷でジョギングなどをしていた人が化学やけどを負った問題について、原因が舗装の材料だったことを明らかにしました。 【地図】立入禁止とされた区間の位置 現場は川崎市中原区の多摩川河川敷、丸子橋の上流500m付近です。ここのマラソンコースを利用していた少なくとも3人が、足にやけどの症状と思われるけがを負ったため、4月5日(水)から、およそ250mの区間が立入禁止とされていました。 関東地方整備局が原因を調査したところ、現場の道の舗装工事に使う材料を取り違えたため、舗装に含まれる石灰の量が過大になっていたことが判明。雨が降ったときにその石灰が溶け出て強アルカリ性の水たまりができ、その水が靴からしみ込んだことで化学やけどを発症したとしています。 対策として同局は4月20日(木)、舗装の撤去に着手。作業終了後も一定期間の養生を行うといい、
ハーバード大学の研究チームは、水素に超高圧をかけることによって「金属水素」と呼ばれる状態を作り出すことに成功したと発表した。金属水素は、超高圧をかけられた水素が、金属光沢や導電性といった金属特有の性質を示すようになるもの。金属水素は、常温で超伝導体として振舞うと理論的に予想されていることもあり、高圧物理の分野では長年にわたり金属水素を作る実験が続けられている。研究論文は、科学誌「Science」に掲載された。 超高圧実験中の水素分子。圧力200GPa付近では透明だった水素分子(左)が、335GPaを超えたところから黒色に変化し(中央)、495GPaで金属特有の光沢を示すようになる(出所:ハーバード大学) 水素は通常、水素原子2個がそれぞれの軌道上にある電子を共有し合って結びつく共有結合によって、水素分子H2を構成している。この状態の水素は、分子間での電子の受け渡しができないため電気を通さな
理化学研究所の研究グループが合成に成功した原子番号113番の新元素の名称について、化学者の国際組織「国際純正・応用化学連合(IUPAC)」は30日、グループが提案した通りの「ニホニウム」に決めたと発表した。 元素記号も提案通りの「Nh」とした。 新元素を合成した理研仁科加速器研究センターの森田浩介・グループディレクター(59)らが今年3月、名称などをIUPACに提案していた。 新元素は、理研グループが2004~12年に計3回、合成に成功。IUPACが昨年12月に日本人研究者として初めて森田さんらに命名権を与えた。 ニホニウムの名前は、今後発行される理科や化学の教科書の周期表などに掲載される。森田さんは「日本発、アジア初の元素名が周期表の一席を占めることになった。大変光栄に思う」などとコメントした。
理化学研究所のチームが発見し、日本で初めて命名権を得た113番元素について、新元素発見を認定する国際純正・応用化学連合(IUPAC)は8日、名称案を「ニホニウム」、元素記号案を「Nh」と発表した。同時に他の三つの新元素の名称案も発表し、現在発見されているすべての元素の名前が出そろった。 113番元素は昨年末、森田浩介九州大教授ら理研チームによる発見と認められ、今年1月に命名権が正式に与えられた。チームから名前と元素記号の案を提出されたIUPACが3月以降、非公開で妥当性を検討。今回、「推奨される案」として発表した。今後、5カ月間の意見募集を経て正式決定し、元素周期表に掲載される。 IUPACによると、ニホニウムの名称は「日本」にちなんだもの。発見者の森田教授はこれまでに「日本の子どもたちが周期表を見たときに親近感を持つきっかけになるような名前を考えたい」などと話していた。 このほか115番
理化学研究所のチームが発見し、日本初の命名権を獲得した原子番号113番の新元素の名称案が9日、国際純正・応用化学連合から公表される。これまで日本の国名にちなむ「ジャポニウム」が有力とされてきたが、日本語に基づく「ニホニウム」の可能性が高いとの観測が浮上している。 新元素の名称は国や地域、科学者などの名前にちなみ、語尾に「イウム」を付けるのが国際規則。チームを統括し名称案を決めた森田浩介グループディレクターは「日本で発見されたことが分かるようにしたい」としており、国名にちなむ名称になりそうだ。 当初検討されたジャポニウムはラテン語やフランス語に由来するが、関係者は「森田氏は自国語にこだわったようだ」と指摘しており、ニホニウムの可能性が高いとの見方が出ている。 過去に使用した元素名は使えない規則があり、元東北大総長の小川正孝博士が明治41年に新元素として命名し、後に別の元素と判明し周期表
小保方さんが瀬戸内寂聴との対談に登場! 二人で辛辣な若山教授批判、寂聴センセイに「小説の書き方教えて」 彗星のごとく現れた“リケジョの星“が一転、捏造バッシングに晒された小保方晴子STAP細胞騒動。今年1月には小保方氏による反論手記『あの日』(講談社)が出版されたが、それでもなお小保方氏はメディアの前に姿を現すことはなかった。そんな小保方氏が本日5月24日発売の「婦人公論」(中央公論新社)6月14日号で作家・瀬戸内寂聴氏との対談に会見以来2年ぶりに登場した。 「小保方さん、あなたは必ず甦ります」と題されたカラー7ページに渡るこの対談は、「婦人公論」4月26日号の連載「わくわく日より」で瀬戸内氏が小保方氏にエールを送ったことがきっかけだったという。 それまでほとんど外出せず体が弱っていく一方だったという小保方氏はこの対談のため「私生きないといけないわ」と決意し、4キロ体重を戻したというが、白
─森田グループのコメント─ 私たちの提案した元素名「nihonium」、元素記号「Nh」がIUPAC(国際純正・応用化学連合)に認められ、正式決定されたことを大変うれしく思っております。長い元素発見の歴史の中で、欧米以外の国で元素を発見したグループはありませんでした。つまり今回の日本発の新元素の認定と命名はアジア初です。私たち研究グループは、応援してくださった日本の皆さんのことを思い、新元素を「ニホニウム」と命名しました。人類の知的財産として将来にわたり継承される周期表に、日本を中心とする研究グループが発見した元素が載ります。私たちはこれをとても光栄に思っており、長年にわたり応援してくださったすべての皆さんに感謝の意を表します。 基礎科学における発見は、そののち思いもよらないブレークスルーを数多く生み出し、人類に多くの恩恵をもたらしてきました。一方、基礎科学研究そのものが日々の生活に直接影
若者より40代以上の方が“忘年会ギライ”? 「#忘年会スルー」が一大ブームに…世代を超えた共感の理由は? FNN.jpプライムオンライン 12/13(金) 20:23
猛毒を持つフグの卵巣を塩やぬかに漬け込む石川県白山市特産の珍味、フグの卵巣のぬか漬け。食べられるようにする製造法は確立しているが、毒が消える理由は明らかにされていない。県立大(野々市市)の榎本俊樹教授が無毒化の謎の解明に乗り出した。二〇一七年三月末をめどに成果をまとめる。(稲垣遥謹) フグの卵巣には猛毒の神経毒テトロドトキシンが含まれ、卵巣一つで大人十五人ほどを死に至らしめるほど。卵巣を二年以上、塩やぬかなどに漬けると、毒が消え、人体への害は無くなり、このため奇跡の食品ともいわれる。 漬け込む時間による卵巣内の毒の弱まり方を調べる研究はされてきたが、無毒化のメカニズムは不明。卵巣の毒が漬け込んでいる最中に外へ抜けるのか、何かしらの微生物が毒を別の物質に変えてしまうのか、核心は依然謎のままだ。
大阪大学(阪大)は8月12日、住友電気工業(住友電工)との共同研究により、高温・高圧の特殊な条件下において、「双晶」という欠陥を大量に導入して合成した「ナノ双晶多結晶ダイヤモンド」が、通常のダイヤモンドよりも強い原子間結合力を有することを発見したと発表した。 成果は、阪大大学院 基礎工学研究科の谷垣健一助教、同・荻博次准教授、同・草部浩一准教授、住友電工の角谷均博士(阪大客員教授)らの共同研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、8月12日付けで英科学誌「Nature Communications」に掲載された。 物質は、それを構成している原子が、おびただしい数のバネによって3次元的につながれてできている。原子と原子をつなぐバネの原子間結合力、つまり「原子間結合力」が大きいほど、その物質の結合力は大きく、変形しにくくなる。要は硬くなるというわけだ。 そして最も高い原子間結合力を持つ物質が、
理化学研究所(理研)は11月22日、世界最高クラスの性能を誇る重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」を使った実験で、チタン-59やヒ素-90など、数μs程度の半減期を持つ中性子過剰な核異性体を新たに18種類生成・発見したことを発表した。 同成果は、理研仁科加速器研究センター 実験装置運転・維持管理室が率いる国際共同研究グループによる成果で、詳細は米国の科学雑誌「Physical Review C」オンライン版に掲載される予定。 原子核は陽子と中性子で構成され、その性質は陽子数と中性子数により決定される。地球上には、金や鉄など天然に存在する安定な原子核が約300種類存在するが、理論的には約1万種の原子核が存在するといわれており、そのほとんどが放射性同位元素(RI)と呼ばれる不安定な原子核である。安定な原子核より中性子の数が少ない原子核は「陽子過剰核」、中性子の多い原子核は「
すいへーりーべぼくのふね……高校の化学の授業で誰もが呪文のように唱えたフレーズ。これは周期表(元素を原子番号順に配列した表)を暗記するための語呂合わせだが、ド文系の僕にとっては、HとかHeとかLiとかBeとか、元素なんてものは退屈なアルファベットでしかなかった。 本書『世界で一番美しい元素図鑑』(原題『The Elements』)は、そんな元素を世界一美しく見せてやると豪語する本だ。ちなみに、本書の日本語版は紙の書籍に先んじてiPad用アプリとして流通しており、そちらは周期表からワンタッチでお目当ての元素に飛べたり、画像を指でぐりぐり回転させられたりと電子書籍ならではの機能で評判になった。 一方、紙の本は図鑑らしく見開き2ページでひとつの元素を紹介し、左ページいっぱいに純粋状態の元素を、右ページに解説および特徴的な化合物・応用製品を配置している。さすがに独創性では電書版に劣るものの、でかで
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