高松刑務所(高松市)が2007〜08年に受刑者の様子をビデオカメラで撮影したテープ13本を紛失し、見つかっていないことがわかった。受刑者らの顔がわかり、手錠をはめた様子も含まれる。同刑務所はテープの管理責任者を注意処分にしたが、「受刑者らに不安を与える」として事実を公表していない。 高松刑務所によると、紛失したのは07年11月〜08年5月に録画したビデオテープ。他人に危害を加える恐れがある時などに受刑者を隔離する保護室への収容の様子や、手錠をはめた時の状況などを撮影。市販の60分テープなどで、通常受刑者1人に1本を用いるため、少なくとも13人が映っていたとみられる。 同刑務所はビデオを年間数百本撮影し、所定のロッカーで保管している。08年10月に職員が別の事務で使おうとして見当たらないことに気付き、撮影記録簿との照合で13本の紛失が判明した。 ロッカーの施錠に異常がなく、室内に何者か