新型コロナウイルス感染症の影響で競馬が無観客開催になったのは 2020年2月末。以来、 無観客でもずっとレースを続けてきた競馬。多くのスポーツが中止になったコロナ禍で、なぜ競馬は開催され続けたのか。昨今、競馬場に観客の声が戻ってきて以前の日常に 戻りつつあるいま、「競馬のおはなし」は、自民党競馬推進議員連盟(以下、競馬議連)の 橋本聖子会長にインタビューし、競馬が開催され続けた理由と、いま競馬界が直面する課題を聞いた。 ――2020年初頭から猛威を振るった新型コロナウイルス感染症ですが、2020年2月1日から「新型インフルエンザ等感染症(いわゆる2類相当)」と位置付けられて以降の約3年間、競馬は中止されることなく開催され続けましたね。 橋本 私は当時、競馬や競輪などの開催をやめたら大変なことになると思っていました。 ――でも、あらゆる行事やスポーツ大会が中止・延期になっていましたから、競馬