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ブックマーク / acetaminophen.hatenablog.com (14)

  • pLaTeX が本格的にやばいかもという話 - Acetaminophen’s diary

    最近(この1週間ほど)で LaTeX 周りで起きていることについて,声明を出しておきます。端的に言うと「pLaTeX格的にやばい」。 pLaTeX hyperref error with pdfmanagement-testphase 今 LaTeX の世界で何が起きているのか,ざっと説明します。 ここ1年ほどの LaTeX は大きく変わっている 2020-02-02 以降,家の LaTeX2e に多くの変更が入っています。2020 年の2回のリリースについては,Online.tex 2020 での私の講演資料「最近の LaTeX は〇〇」【PDF 直リンク】も参考になるでしょう。 LaTeX2e 2020-02-02: 新 NFSS 導入(シリーズとシェープの多軸化,ファミリ毎の実際のシリーズ値の設定,…),カーネルへの expl3 読込 LaTeX2e 2020-10-01: フ

    pLaTeX が本格的にやばいかもという話 - Acetaminophen’s diary
    Nyoho
    Nyoho 2021/06/18
  • TeX Live 2019 注目ポイントまとめ (2) - Acetaminophen’s diary

    前回の続きです。 5. pTeX の仕様変更:\inhibitglue の有効範囲の変更 これは TeX Forum でも告知した件ですが,再掲しておきます。 TeX Live 2019 での \inhibitglue の挙動変更【予定】 (forum:2566) [ptex] \inhibitglue の効力 (GitHub:texjporg/tex-jp-build#28) 新仕様では,以下のように \inhibitglue の有効範囲が変わります。 \inhibitglue は,その後にノードが挿入されると無効化する。つまり,\null や \hskip や \kern や \vrule といったノード挿入では必ず無効化される。 \inhibitglue は,ノードを挿入しない処理であれば透過する(無効化しない)。つまり,\relax や \let\A\B や数値代入では無効化されな

    TeX Live 2019 注目ポイントまとめ (2) - Acetaminophen’s diary
    Nyoho
    Nyoho 2019/05/01
  • TeX Live 2019 注目ポイントまとめ (1) - Acetaminophen’s diary

    【最終更新 2019-05-01 14:50】ついに日時間の昨日,TeX Live 2019 がリリースされました。 ブログで毎年恒例の(昨年はこちら),TeX Live 2018 → 2019 の変更点まとめです。特にユーザレベルに影響しそうな項目は,下記目次で太字にしてあります。 目次 いきなり番外編:新元号「令和」への対応 1. インストーラが新しくなった 2. mendex の文字コードを既定で UTF-8 に変更 3. LuaTeX がバージョン 1.10.0 に(Lua 5.3 へバージョンアップ) 4. dvipdfmx の大規模アップデート 4-1. ToUnicode CMap 改良で Acrobat のプリフライトを通りやすく,再現性も改善 4-2. 部首の ToUnicode 問題へのさらなる対策 4-3. TikZ の shadows.blur を使った PDF

    TeX Live 2019 注目ポイントまとめ (1) - Acetaminophen’s diary
    Nyoho
    Nyoho 2019/05/01
  • TeX Live 2018 注目ポイントまとめ (2) - Acetaminophen’s diary

    続きです。目次は前回の記事を参照してください。 7. dvipdfmx の仕様変更・機能強化 仕様変更 2 件は,組版結果にも関わる大きな変更です。 7.1 バウンディングボックスのデフォルトが常に /CropBox へ 昨年の TeX Live 2017 の解説記事で,「3. dvipdfmx の画像取り込みの挙動変更」として 従来の dvipdfmx のバウンディングボックス選択律「/CropBox → /ArtBox → /TrimBox → /BleedBox → /MediaBox の順に明示されている最初のものを選択する」が 2017 年 6 月に LaTeX team によって破棄され,「常に /CropBox を使う」という仕様に統一された ことを述べました。この時点では「graphicx パッケージの dvipdfmx オプション (dvipdfmx.def)」の挙動が変

    TeX Live 2018 注目ポイントまとめ (2) - Acetaminophen’s diary
  • TeX Live 2018 注目ポイントまとめ (1) - Acetaminophen’s diary

    今年 2018 年も、TeX Live 最新版のリリースが近づいてきました。注目の変更点をまとめてみましょう。特にユーザに影響しそうな項目については、以下の目次に太字で示しています。 1. LaTeX の入力エンコーディング (inputenc) が UTF-8 既定に 2. pLaTeX などの更新 番外:texjporg 管理の成果物のパッケージ再構成 2.1 JFM グルーを消す \removejfmglue 命令の追加 2.2 表 (tabular) の JFM グルー対策の改良 2.3 新規約:和文クラスファイルで「和文スケール値」規定へ 2.4 ascmac パッケージを縦組でも pict2e と互換に 2.5 morisawa パッケージの \textmg 命令を robust に 3. pTeX の修正・e-pTeX の修正と新機能 4. upTeX の仕様変更:和文扱い・

    TeX Live 2018 注目ポイントまとめ (1) - Acetaminophen’s diary
  • TeX Live 2017 注目ポイントまとめ - Acetaminophen’s diary

    これは TeX & LaTeX Advent Calendar 2017 の 10 日目の記事です。昨日は hak7a3 さんでした。明日は isaribi_saitoh さんです。 2017 年も残りわずかとなりました。TeX Live 2017 がリリースされてから早くも半年が経ったことになります。遅くなりましたが、ここで TeX Live 2016 やそれ以前から TeX Live 2017 へ移行する場合のメリット・注意点 をまとめてみます。TeX Live のメンテナのお一人であるノルベルトさんの記事もありますが、遅ればせながらここで紹介させていただきます。 TeX Live 2017 released – There and back again ここで詳細な説明をすると長くなってしまうので、この記事ではあくまで変更点を俯瞰するにとどめ、それぞれの詳しい説明への導線を可能な限り

    TeX Live 2017 注目ポイントまとめ - Acetaminophen’s diary
    Nyoho
    Nyoho 2017/12/22
  • コミュニティ版 pLaTeX / upLaTeX 2017/05/05 版の解説 (1) - Acetaminophen’s diary

    先日、コミュニティ版 pLaTeX と upLaTeX を更新しました。TeX Live 2017 のリリース時に標準でインストールされるバージョンはこの 2017/05/05 版となります。家 LaTeX も最近アップデートされましたので、platex や uplatex コマンド起動直後のバナーは以下のように表示されます。 pLaTeX の場合: pLaTeX2e <2017/05/05> (based on LaTeX2e <2017-04-15>) upLaTeX の場合: pLaTeX2e <2017/05/05u01> (based on LaTeX2e <2017-04-15>) 今回は半年ぶりのアップデートで、かなり多くの修正・改良を加えてあります。記事では、この修正点について解説します。 1. 標準クラスファイルの修正 かなり多いのですが、大きな改善点は「jbook

    コミュニティ版 pLaTeX / upLaTeX 2017/05/05 版の解説 (1) - Acetaminophen’s diary
  • TeX でゆきだるまを“もっともっと”たくさん - Acetaminophen’s diary

    これは TeX & LaTeX Advent Calendar 2015 の13日目の記事です。昨日は MNukazawa さんでした。明日は kuroky_plus さんです。 TeX & LaTeX Advent Calendar 2015 もちょうど折り返し地点です。今年のテーマは「今さら人に聞けない、TeXのキホン」というわけで、今日は「“TeX でゆきだるま”のキホン」です。 次のような文を書きたいとします: 私の名前は「黒☃大輔」です。 たとえば、upLaTeX を使うと次のようになるでしょう(pLaTeX の場合は☃の代わりに otf パッケージを使って \ajSnowman とするとよいでしょう): % upLaTeX 文書 \documentclass[dvipdfmx,uplatex]{jsarticle} \begin{document} 私の名前は「黒☃大輔」です。

    TeX でゆきだるまを“もっともっと”たくさん - Acetaminophen’s diary
    Nyoho
    Nyoho 2017/05/06
  • pTeX の \dtou と ascmac パッケージの boxnote 環境の話 - Acetaminophen’s diary

    これは TeX & LaTeX Advent Calendar 2016 の 7 日目の記事です。一昨日(5 日目)に続いて 2 回目の参加です。昨日は doraTeX さんでした。明日も doraTeX さんです。 今年 2016 年は、pLaTeX と upLaTeX が「コミュニティ版」として生まれ変わった記念すべき年です。また、TeX ユーザの集い 2016 での北川さんの講演が「TeX Live 2016 の pTeX 系列のプリミティブ」という題でした。なんだか、2016 年はなにかと「pTeX まわりのあれこれ」が話題になった年だったように思います。 そこで、今回は pLaTeX や pTeX に絡んだ話題です。 pTeX の “隠し組方向” \dtou の話 \dtou はどれくらい使われていないのか \dtou とは何か \dtou の由来の謎 \dtou の「再発見」:

    pTeX の \dtou と ascmac パッケージの boxnote 環境の話 - Acetaminophen’s diary
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    Nyoho 2016/12/07
  • TeX Live をホンキで語る ― 「TeX Live ってなんだろう?」 - Acetaminophen’s diary

    これは TeX & LaTeX Advent Calendar 2016 の 5 日目の記事です。昨日は tex-ut-tex さんでした。明日は doraTeX さんです。今年はあと一回、7 日目にも参加しました。 最近では、TeX Live のインストール手順のわかりやすい解説がたくさん世に出ています。内容も「最近はデフォルトの設定で簡単にインストールできますよ!」という事例紹介が多く、昔に比べると日語の TeX 環境を整えるのが楽になったことの表れで好ましく思います。しかし同時に、TeX Live が成長し大きくなるにつれて、全体を俯瞰することがほとんど不可能になってしまったように思います。 たとえばこんな疑問を持ったことはないでしょうか。 なんでパッケージは頻繁に新しくなるのに、LuaTeX は(既に v1.0 がリリースされているはずなのに)まだ 0.95.0 なの? パッケー

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    Nyoho 2016/12/05
  • 新しい pLaTeX の話:非公式リリースノート 2016 年版 (3) - Acetaminophen’s diary

    ブログでは、先月「コミュニティ版 pLaTeX」の 2016/05/07 について勝手に解説しました。割と好評でしたので、今回はそれ以降にリリースされた 2016/06/10、2016/06/10 patch level 1、2016/07/01 の 3 回分の(正味の)変更内容を勝手に解説します。 昨日 pLaTeX <2016/07/01> と upLaTeX <2016/07/01u01> がリリースされました。お手元の TeX Live にも数日以内に更新が反映されるはずです。 正式なリリース告知と重要なお知らせ(開発に関する議論)を、forum:1967 に出してあります。こちらもあわせてご参照ください。 以前の記事はこちらから: 目次 1. トラブル続きの「アクセント文字パッチ」を削除(重要:バグ修正) 2. 8-bit encoding の欧文文字周囲の \xkanjisk

    新しい pLaTeX の話:非公式リリースノート 2016 年版 (3) - Acetaminophen’s diary
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    Nyoho 2016/07/03
  • TeX Live 2016 の先へ:今後の注目ポイントまとめ - Acetaminophen’s diary

    ついに先日、TeX Live 2016 がリリースされました。早速、TeX Live メンテナのお一人である Norbert Preining さんのブログ(英文)に、変更点が簡潔にまとまっています。 また、id:doraTeX さんのブログでも、日語ユーザ目線で主要な変更点がわかりやすくまとめられています(ナントカBox に記事の多くを割く力の入れよう、doraTeX さんらしさが滲み出ている気がします)。 これらの良記事に触発されて、私もと「個人的に注目した変更点」をまとめることにしました。私らしさ(?)を出すために、大事なところは id:doraTeX さんにお任せすることにして、私は「TeX Live 2016 の先へ向けてぜひ注目したいところ」に重点をおいてみます。ちなみに昨年版(2015)はこちら。 目次 (1):pLaTeX と upLaTeX が新しくなった (2):(e

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    Nyoho 2016/06/09
  • 新しい pLaTeX の話:非公式リリースノート 2016 年版 (2) - Acetaminophen’s diary

    前回の続きです(新しい pLaTeX の概要や全体の目次は前回の記事を参照)。 【追記:2016-06-11】コミュニティ版 2016/05/07 には、稿の 5. で解説している「ベースライン補正(縦組)で「Å」が乱れる問題を解消」という修正のやりかたがマズかったことにより、「すべてのアクセント文字」について多くの critical な副作用が生じてしまいました。 TeX Live 2016のuplatexとucsパッケージ (forum:1941) pLaTeX が新しくなってアレ(マクロツイーター) コミュニティ版 2016/06/10 では修正されています(参考:Issue #5)。TeX Live や W32TeX にも一両日中に反映されると思いますので、pLaTeX 2016/05/07 または 2016/04/17 をお持ちの方は 2016/06/10 に更新してください。

    新しい pLaTeX の話:非公式リリースノート 2016 年版 (2) - Acetaminophen’s diary
  • 新しい pLaTeX の話:非公式リリースノート 2016 年版 (1) - Acetaminophen’s diary

    TeX Live 2016 には「日TeX 開発コミュニティ」によってカスタマイズされた新しい pLaTeX がインストールされます。W32TeX では 2016/05/02 以降は新しい pLaTeX が配布されていますし、TeX Live 2016 pretest をインストールした方も 2016/05/10 以降は新しい pLaTeX を持っていることになります。従来のものと何が変わったのか、ここで実際の画像を見ていただきながら説明していこうと思います。 あくまでこのブログは「日TeX 開発コミュニティによる公式見解」ではなく、その中の一個人が独断と偏見を交えつつ(?)説明しようという試みであり、それ以上の意味を持たないことをことわっておきます。公式な告知は TeX Forum に出してあります。 変更点の超ダイジェスト(兼・目次) 詳しく説明する前に、ダイジェストで画像

    新しい pLaTeX の話:非公式リリースノート 2016 年版 (1) - Acetaminophen’s diary
    Nyoho
    Nyoho 2016/06/06
    いいじゃん。ありがたやー
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