(CNN) 米ジョージア州アトランタのエモリー大学医学校が、今から60年あまり前、人種を理由に入学を許可しなかった男性に正式に謝罪した。 この男性、マリオン・ジェラルド・フードさんは、奴隷制廃止を記念する行事の一環として17日に同大に招かれ、講演を行った。 フードさんは講演の中で、医学に興味を持ってエモリー大学に出願した経緯を回想。当時自身が通っていた大学の卒業式でエモリー大学の教授が名誉学位を授与されたことをきっかけに、出願を思い立ったと振り返った。 1959年、エモリー大学医学校に願書を提出したフードさんだが、それから1週間もたたないうちに、断りの手紙が届いたという。 同大によると、手紙は当時の入学担当局長の名で、「申し訳ありませんが、私たちにはニグロ人種の方の入学を検討する権限がありません」と記されていた。 入学金の5ドルは戻ってきたが、「私の経歴を見てもらえたのかどうかさえ分からな