サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
GPT-4o
blog.japan.cnet.com
オーランドでGartnerのイベントに参加 公開日時: 2004/11/20 23:52 著者: kenn この11月15日(月)〜17日(水)にオーランドで開催されたGartner Application Integration & Web Services Summitに参加してきました。 今回の出張はビザを大使館に再申請中というステータスだったので、いざというときのために弁護士にカバーレターを発行してもらっていました。一度はビザ発行を却下されている身ゆえ、入国検査で止められるのを覚悟していたのだけれども、左右の人差し指の指紋採取と顔写真の撮影(これは現在では全入国者に対して義務化)を何の問題もなくパスして通過。ちょっと拍子抜け。 今回のイベントでは、Microsoft, IBM, BEA, Oracle, SAP, PeopleSoftのようなメジャーベンダーおよびSter
皆さんは、一体「e-Japan戦略」というガバメンタル・スローガンに対してどのくらいアンテナを張られてるんでしょうか。 e-Japan時代の情報政策(上):ソフトウェア産業の3つの課題:経済産業省 村上敬亮氏 村上さんとはつい先日、酒席で語らせていただく機会があったのですが、軽妙な語り口でズバズバと切れ味のよい発言をされ、話していてとても気持ちのいい方でした。上記のインタビューも面白いのでぜひ本文を当たってみてください。 曰く、1970年代以降の情報政策史の視点から見て、政策主導のIT産業の振興は80年代中盤から空振りが目立つようになってきたと。そして、1990年代後半の「IT革命」ブームとYahoo BB以降のブロードバンド旋風が追い風となって政策パッケージとしてのe-Japanが一定の成果を上げ、目に見えやすいインフラまわりの整備はひとまず一巡した、とのことです。 アプリケーションとイ
ブラックストーン上陸とベンチャー企業の被買収リスク 公開日時: 2007/11/01 22:41 著者: 渡辺聡 先日、IBMの勝屋さん訪問の際に書いて頂いたエントリ(勝屋さん、ありがとうございました)に唐突に出ているブラックストーンの話。どこかで一度は触れておきたかったテーマなので、一度取り扱いたい。 ブラックストーンが日本に進出、というフレーズでぴくっと反応してしまう方はどれくらいいることだろうか。日経などの経済ニュースでは記事になっていたが、一般的にはさほど反応が無いというような雰囲気を感じ取っている。 実際日本では知名度はほとんど無いため一般的なニュースバリューはさほどないと思われるが、象徴的な報としてこの人とも思わず唸ってしまっていた。 昨今話題に上がることの多くなったM&A絡みの話はもちろん、それも必ずしも大企業大型案件に限らないかもというのが話の結論となるが、あせら
有料リンク & Google PageRank減点ペナルティを巡るFAQ 公開日時: 2007/10/29 01:13 著者: 渡辺隆広 SEO業界で話題になっている有料リンク問題をめぐるGoogle PageRank更新について、何人かの方から質問をいただいた。いずれも「有料リンク」のことを誤解されているようだったし、実際、勘違いしている方がブログを拝見する限り多そうなので、ここで解説しておく。 (なお、本CNETブログ以外でも、私が担当させて頂いている雑誌などの連載コラムで、直近で有料リンクの話題を取り扱う予定だ。リンクを購入して心配な方、あるいはSEO用リンク広告枠を多数用意してしまって心配な方はそちらの記事も参考にして頂きたい) 1. 有料リンクの定義、有料リンクとは呼ばないもの 2. PageRank減点ペナルティ対象外となっている(と思われる)サイトについて 3.
今冬〜来春にかけて書籍をリリースできるように、私はきっと5年ぶりくらいに本気で執筆に取り組んでいる。しばらくブログ更新はお休みしたかったのだが、そんな矢先に業界の人間としてはおもしろい話題が出てきたので、ちょっとだけコメントをしたい。 このニュースは簡単に要約すると「SEO目的のリンクを販売していたサイトのPageRankが、事前のGoogle警告通り、下げられてしまいました」ということだ。 「海の向こうのお話か」くらいにしか捉えられていないようだが、日本国内でも同様のことが起きている。2007年10月26日時点、少なくとも筆者は2つの有料リンクを販売していたサイトのPageRank下落を確認している。1つはPageRank 7 > 4へ、もう1つは PageRank 6 > 4 だ。他にも有料リンクを販売しているサイトは山ほどあるが、今のところこの2サイトしか確認できていない。何とも中途
前回の新生銀行のサイトの使い勝手についてのポストに思いのほか反応がありました。 はてなブックマークでも「新生の使いづらさは尋常じゃない」とか「こに書いてあること全部の10倍くらいダメ」とか「書いてもらえてスッキリした」みたいな反応が多くて、そういう声を引き出せたのは書いた甲斐があるなぁ。 それで、セキュリティに関する話だから噛みついてくる人もいるだろうと思っていたらやっぱりいて、カレーなる辛口Javaな転職日記で「全般として,いかにも素人っぽい批判に終始しているように思う」と書かれていたのを見つけたので読んでみたのだけど、そこに書かれていた反論は「もっとセキュリティを下げろなんて論外」という、予想通りのいわゆる一段階論理だったのですが、よく考えてみればそういう思考回路の髪のとんがった上司をどう説得するかというシチュエーションは現実問題としてあるわけで、そのためもう少しだけ深追いしてみること
さて、前回に続いて「勝手にフィードバック」シリーズに登場いただくのは新生銀行です。 引き続き、開発者に黙ってサイトの使い勝手を遠慮なくバッサバッサと斬っていきたいと思います。 ■新生銀行って? かつて高度成長期に「長銀」と呼ばれて栄華を誇り、その後バブル崩壊とともに経営破綻、国有化と外資の投資組合による買収を経て「新生銀行」として再出発した普通銀行ですが、消費者の目線に近いかなり大胆なサービスへと刷新することで、大きくイメージアップしました。 特にサービスのコスト面での単純明快さ(ほとんど全てが無料)では他に抜きんでていて、たとえば、コンビニや郵貯のATMで入出金しても365日24時間いつでも手数料無料、他行への振込手数料もネット経由なら月5回まで無料(つまり一般人には永久に無料)、という具合です。 で、私はというと最近までシティバンクとジャパンネット銀行をメインで使っていたのですが、宮川
先頃Appleから、2008年2月をメドに、iPhoneやiPod touchなど、OS Xで動作するアプリをサードパーティが作成できるSDKのリリースが発表された。米国内でiPhoneを使った経験から、何が起きるのか考えてみる。 旅行ガイドの代名詞としての『地球の歩き方』。ちょっと知っている場所へ旅行で訪れるときも、見落としたり、迷ったりしないための「保険」として、黄色い表紙に赤い文字の都市名の本を持ち歩く方も多いだろう。もちろん他のガイドブックを持つ人だって同様、知らないモノは知らないんだから存分に活用すればいいし、僕もそうする。 New YorkにiPhoneを携えて訪れたとき、知人にお隣New Jerseyの灯台を見に行こう、と誘われてクルマで2時間ほどドライブをした。犬2匹と共に楽しいドライブだったのだが、この行った先は当然New Yorkのガイドブックには載っていない土地である
本年7月、情報産業担当へ帰任したのを機にCnet編集の西田さんとお会いしたところ、一度、ブログを書いてみないかとのお誘いを頂戴しました。行政という仕事に長く携わっていると、簡単なことも小難しい日本語で書く悪い癖がつく場合があります。僕の場合、内部ですら、「わけがわからん。」と言われることが多いので(苦笑)、Cnetの水準に見合った質で、読んで理解できるブログが本当に書けるのか心配です。しかし、せっかく頂戴した機会なので、やらせていただくことにしました。よろしくお願いします。 実は、公開ブログを書くのはこれが2回目です。前回は、短い間でしたが、独立行政法人 経済産業研究所の協力を得て、業務として、e−Lifeブログと題した情報産業論をさせていただきました。その時は、こんな絵を描いて、色々な方からコメントを頂きました(さすがに少し古くなってます。お許しください。)。 正直に申し上げますと、e-
CNetのブログを書き始めたのは2006年の初めなので、かれこれ1年半以上も前のことになる。「life is beautiful」というブログをすでに一つ持ちながら、こちらにもう一つのブログを書くということをしばらくしてみたのだが、簡単には続けられるものではなく、ここのところすかり更新が滞ってしまっている。結局のところ、私にとってのブログというのはその時に私がしていることや感じたことを気ままに書くものであり、そこに「このエントリーはCNetブログ向け」という人為的なストラクチャを挟むとその「自然体」が崩れてしまうのだ。 そこでCNetの方にお願いして、ひとまずこの形でのブログは完結させていただくことにした(当然だが、過去のエントリーはアクセス可能なまま残るのでご心配なく)。「ひとまず」という言葉を使ったのは、私なりにもう少し別の形でCNetの読者の方たちとのコミュニケーションを取り続けたい
パネルディスカッションの方で「ニコニコ動画の魅力って何?」という問いが出ていた。あれこれ書いていたら長くなったので、こちらでエントリとしてまとめてみる。 ユルさの強さ リンク先でも書いた通り、私はニコニコ動画(以下ニコ動)の魅力は「ユルさ」にあると思っている。こう書くとあたかも「ふざけているということか?」と誤解されそうだが、そうではない。実際サービスの品質は低くないし、ビジネスとしてきちんと成立させようともしている。 ではユルさとは何か。私はその要因として以下の3点を考えている。 ●ビジネスっぽくない ニコ動にはビジネスっぽさを感じない。梅田望夫さん的なアナロジーで喩えるなら「スーツ臭」が薄いとでもいう感じだろうか。すなわち、とにかく自分たちとユーザが楽しいと思うことをサービスとして作り上げていくことを、ビジネスを作ることより優先させているように見える、ということである。 ただここで
鈴木健さんを取材した お隣でブログ『天命反転生活日記』を書いている鈴木健さんというと、伝播投資貨幣PICSYやGLOCOMのプロジェクト「ised」(情報社会の倫理と設計についての学際的研究)などアカデミックな舞台での活動が印象的だ。その彼が最近、『究極の会議』という本を出した。どうして「会議」なんだろう?と不思議に思い、月刊誌『サイゾー』の連載『日本型ニューウェブ宣言』で取材した。 鈴木さんの話には、非常にインスパイアされた。記事の内容は10月18日発売のサイゾー11月号を読んでいただければと思うが、私が鈴木さんの話で最も印象的だったのは、「会議=コラボレーションであり、コラボレーションこそが今後の人間関係の枠組みを変える最も重要なキーワードである」という考え方だった。彼が語ったのは、おおむね次のような趣旨の物語である。(私が違約したものなので、鈴木さんの本来の意図とは若干ずれてしまって
グーグル、SEO"有料リンク"対策に新ポリシー - 販売サイト側へのペナルティ発動へ 公開日時: 2007/10/10 13:52 著者: 渡辺隆広 近年、SEO業界で盛んに議論されてきたトピックの1つが「有料リンク」(テキストリンク広告)の問題だ。これは、検索ランキングで上位を効率よく獲得しようと、順位に大きな影響を及ぼす"外部リンク"をお金で購入してしまう企業が後を絶たず、ランキングが不正に操作され続けている問題だ。検索会社側は検索品質を維持するために、やめさせるよう対策を講じてきたが、全くといっていいほど機能していないのが現状だ。 有料リンクは米国だけの問題ではない。日本でも2006年頃からSEO目的、PageRank獲得目的を大々的に謳うサイトが登場してきた。これらのサイトを通じて、人気の(お金になる)キーワードをアンカーテキストに貼り付けて大量のリンクを獲得し、長きに渡
朝日・日経・読売について、お隣佐々木さんのコメントなども読みつつ、周辺テーマをもう少し。情勢がどうのという政局報道のようなものではなく、ファンダメンタル確認の意図を込めてビジネスモデルのところを。 固定費と分岐点 紙の新聞のビジネスモデルは一般的に固定費が重い。特に全国紙になると何十ページかのニュースと情報を詰め込んだパッケージを成立させるのに、 1)印刷 2)配送ネットワーク(+手配り) 3)営業ネットワーク(2に同じ) 4)編集機能 5)記者ネットワーク というのがワンセット一式必要になる。 つまり、全国紙というのを成立されるだけで資本と組織が一定量無いと参入することさえ出来ない。 昨今の新聞の問題を一言で集約してしまうと、このワンセット一式を賄うだけの収入の確保が段々難しくなってきているというところに尽きる。損益分岐点を切ってしまうと、全国紙という形は維持できなく
吉田鎌ヶ迫への訪問 先日、吉田鎌ヶ迫という企業を訪問した。どことなく京都あたりの老舗を連想させるような企業名だが、実際は成長著しい東京のP2P技術ベンチャーである。名前の由来や、具体的に何をしている会社なのかは、同社Webサイトが詳しいのでそちらをご参照されたい。 お邪魔してあれこれ雑談させていただいたのだが、とにかく私が感銘を受けたのはデモの完成度の高さである。実はすでに一部が商品化されており、完成度の高さもその意味では当然なのだが、それにしてもモバイル環境(しかも携帯電話キャリアネットワークというやや特殊なIP網の中)でここまでスムーズに動くものを見たのは初めてだった。 前職時代も含めこれまで10年近く、いろいろなP2Pプラットフォームを見てきた。今回の訪問を機に改めて振り返ってみたが、商品化されたもの、まだ研究開発段階のもの、そしていくつかは頓挫もしている。こうした差はどこから生ま
iPhoneはとにかくイケてるMail端末 - 活字の国のインターフェイス 公開日時: 2007/10/05 20:25 著者: 松村太郎 iPhoneはiPodの機能を含んだ情報端末である。僕も含め、洗練された「音楽を聴く、動画を視聴すると言う要素」がフィーチャーされていて、通信端末としての側面は半分くらいの採り上げられ方だ。しかも日本ではケータイの電波は入らないので、半分くらいの採り上げられ方でちょうど良いのかも知れない。 そんなイメージを持ったまま、New York行きの飛行機を待つDetroitの空港ロビーでベンチに座った。当然ここはアメリカだ。AT&Tとキャリア名が書かれて、電波強度を示すロゴはフルになっている。やっと、iPhoneをiPhoneとして利用する機会に巡り会うことが出来たのだ。 金曜日の夕方の便である。出張を終えて帰宅するビジネスパーソンであふれているのも
Virgin Australiaの広告キャンペーンに未成年の娘が写った写真を使われたとしてテキサスでおこされた訴訟について、Slashdotに記事が載っている。問題の写真は成人によって撮影され、CC-AttributionライセンスでFlickrに掲載されていた。原告である親の主張は、被写体の許可なく営利目的の広告に写真を使用したことで、Virginは娘のプライバシー権を侵害したというものだ。写真を撮影した人物もまた原告に加わっており、クリエイティブ・コモンズは「…営利目的の写真利用、およびそれを許可するライセンスを選択することの含意について、充分な説明・警告を怠った」と訴えている。 (訴状のV). スラッシュドットのスレッドに掲載されたコメントはバランスがとれており、おおむね正確だ(ストーリー本文はやや誤解を招く。写真家はVirginに対して、適切なクレジットを表示しないことでCCライ
ANYの具体的イメージがわからない インターネット上で朝日、読売、日経の三紙の記事が読み比べられるという新サービス「ANY」が、話題の的となっている。とはいえ、具体的にどのようなサービスになるのかはよくわからない。朝日新聞社内の知人に聞いてみると、「寝耳に水だった。どういうサービスなのかはまだ皆目、という状況」という。名前は出せないが、別の新聞社の社員はこう話している。 「仕掛けたのは読売で、販売も広告も相当に苦しくなっているため、朝日と組んで何とかこの苦境を脱出したかったというのが本音だ。だからANYの核心になっているのは新聞事業の集約であって、インターネットの共同サイトはあくまでも『協力のあかし』として打ち出しただけだ。日経を入れたのは、朝日とだけ組むというのはあまりにもあからさまだから、緩衝材として第三者をかませたということ。日経はすでに地方紙などと組んで宅配は外部化しつつあるし、
2001〜2002年頃に検索業界でよく見かけた話題の1つが「Googleキラー」だ。"PageRank" という(当時は)革新的と注目された技術で急速に人気を広げるGoogle、それに対抗する新興検索エンジンを呼ぶ言葉として用いられた。 その代表がTeoma(テオマ)とWiseNut(ワイズナット)だった。後者については楽天に買収される直前のLycos JAPANが採用する形で日本でもサービスを提供したことがあり、利用した経験がある方もいるだろう。両社ともに、基本的には当時Googleが抱えていたPageRankの問題点を克服するアルゴリズムをひっさげることで検索の関連性を高めようとするアプローチが注目された(Teomaは"Subject Specific Popularity"、WiseNutは"Context Sensitive Link Analysis"など)。 Teomaはその後
MSN / Live Search (日本語版)の検索品質が改善された 公開日時: 2007/10/02 11:06 著者: 渡辺隆広 以前何度かこのブログで、マイクロソフトの検索エンジン・MSN / Live Searchの検索品質の低さについてたびたび指摘をしてきた。キーワード繰り返しや隠しテキストといった、10年前に流行した古典的スパムに対応できていないこと、リンクのスコアリングの方法が悪いことに起因しているであろうGoogleやYahoo!であれば絶対上位に表示しない、レリバンシーが低いサイトを上位に出すことなど、だ。しかしその問題は今日、改善されたようだ。 10月2日未明からLive Searchの順位が激しく変動している。古典的なスパムサイトはかなり除外された上、Yahoo!やGoogleが対応できない、最近流行りのリンクスパムについてもある程度、対応ができている。例
朝日・日経・読売の大手新聞社による業務提携が発表された。内容からして、「業界として歴史的」という表現をつけても差し支えないところではないだろうか。 初読での感想とコメントはtechviews.jpでも簡単に触れているので、ここでは割愛する。 連想ゲームのように気になったのは、発表内容で全国ネットワーク維持について触れたくだり。 3社は新聞販売事業でも提携した。各社の専売店で他社の新聞も扱える相互乗り入れを、過疎地などを中心に行っていく。新聞販売店の整理・統合に向けた動きとも見えるが「あくまで新聞配達網の維持・強化に向けた取り組み」と、読売の内山斉社長は強調する。 この記載についてまず出てくるのは、ビジネスインフラ、固定費の捻出を行うのに共同化しなけらばならない状況に入ったという判断を下さざるを得なくなったのだなというもの。三社の財務数値を並べてうぅむ、とかやってみたい。 もうひとつ考
小学館『サブラ』で連載を再スタート 小学館の雑誌『Sabra(サブラ)』が月2回刊から月刊に変更されたのにともなって、連載していた『Generation Z〜ネクストヒルズな起業家たちの素顔』が完結した。ペーパーボーイの家入さんやチームラボの猪子さんといった新しいタイプの起業家たちががどのようにしてビジネスモデルを考え、仲間を募り、カネを集めて会社を興したのかというのを、ノンフィクション小説風に描いた連載だった。連載は1年半以上も続き、取り上げた人は20人近くにもなった。ちなみにこの連載の一部は11月末、小学館から単行本として出る予定になっている。 ところで今回書こうと思っているのは、『Generation Z』の話ではない。『Sabra』月刊化で『WEB NOW』というネットの事件・できごとを追う新連載をスタートしたのだが、その第1回で日本に上陸してきたヨーロッパのブックメーカーの話を書
大きな勝利:Golan v. Gonzales 公開日時: 2007/09/28 06:00 著者: lessig_blog 第10巡回区控訴裁判所は今日、Golan v. Gonzalesでのわれわれの申し立てに判断を下した。全判事一致で示されたのは、憲法修正一条(表現・言論の自由)に基づく違憲審査のトリガーとしてEldred事件で明確にされた「伝統的な著作権保護のありかた」条件は、おなじくEldredで触れられた、著作権法に組み込まれた2つの「伝統的な修正一条セーフガード」(フェアユース、およびアイデア/表現の二分)だけに限られないということだ。よってこの件は地裁へと差し戻され、ウルグアイラウンド協定法案(URAA)のセクション514、すなわち著作物をパブリックドメインから著作権保護の元に戻す条文について憲法修正一条に基づく審査がおこなわれることとなる。 これはとても大きな勝
映画学校は映画製作者、フィルムのアーティストを育てることを商売にしている。仕事はアーティストとしての技能と倫理の双方を教えることだ。映画を制作する技能であり、アートを創る倫理である。 では、著作権についてはどのようなレッスンをしているのだろう。残念なことに、少なくとも一部の学校では、もっとも重要なレッスンは、どうすれば効率的に著作物の寄生地主になれるかというものだ。 すくなくとも、University of Hawai'iのAcademy of Creative Media (ACM)はそのようなレッスンを与えているようだ。映画学科の学生は全員、各自が制作した作品をすべて(ACMのための)「職務著作物」(work for hire)とするか、権利を完全にACMに明け渡してしまう著作権契約にサインせねばならない。(2年が経過すれば作品の非独占ライセンスを受けることができるが、著作権そのものは
昨日まで何年か振りに台風シーズン真っ盛りの台湾に出張をしてきました。 九州や沖縄の台風直撃のテレビ中継をイメージしてもらえるといいと思うんですが、台湾は沖縄の少し南西にあるので、この季節は台風がしばしば直撃します。私も何年か前に滞在中に台風が直撃して、ホテルに閉じ込められて大変な目に逢った記憶があります。今回は好天に恵まれましたが。 --------------------------------------------------------- さて、今回台湾の出張では、現地の携帯キャリア数社と打ち合わせをしてきました。 ジェイマジック社が、最近アジア圏を中心に海外での事業開発を強化していることの一環ですが、まだ設立二期目のベンチャー企業が海外事業を重視している理由はまた別の機会で話すことにしたいと思います。 最初に簡単に台湾の携帯事情をまとめておくと ・人口は2200万人に対して、一
意図と内容の堂々めぐり 前回、ウィキペディアの課題は、編集という行為の「意図」と「内容」を切り分けられるかどうかである、と書いた。しかしながら「内容」は常に客観としてウィキペディアというメディアに表出しているのに対し、「意図」はプライベートな主観であって、第三者には把握できない。そうなると、ウィキペディアである人物によって編集された項目が、正当なものであるのかどうかという判断は、「内容」に即して考えるしかない。 では、その「内容」が、ある情報源(ソース)に基づいて、きちんとした論理(ロジック)によって書かれているのであれば、まったく問題はないのだろうか? 編集した人間が、どう見てもその項目と利害関係のある人物であると判断された場合、彼の隠された「意図」を考慮に入れる必要はないのだろうか? このあたりの判断は、前回の最後にも書いたように微妙で難しい。「意図」と「内容」の関係性に絞って議論を続
ウィキペディアへの情報操作は何が問題なのか ウィキペディアでの「情報操作」ととられかねない編集行為がウィキスキャナーによって暴露され、問題になっている。朝日新聞や産経新聞などに取り上げられ、特に注目を集めているのは政府官公庁内部から編集が行われていた問題だが、しかし大企業やマスメディアが自社に関係するテーマについて項目を書き換えていたケースも多数報告されており、まとめサイトも登場してきている。 省庁職員が情報操作まがいの編集行為を行っていたことに対する批判は、次の三つのポイントに大別される。 (1)ウィキペディアの編集に当事者である官僚が参加すると、ウィキペディアの公平性が損ねられるのではないか。 (2)官僚が自分の属する省庁に有利なことを書くことは倫理的に許されない。 (3)官僚が自分の職務時間にウィキペディアの編集に参加しているのは職務怠慢ではないか。 第一の公平性の問題。ウィキペ
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『ロングテール時代の情報ナビゲーション』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く