パソコン時代、ユーザーがネットサービスを利用する際のポータル(入り口)はヤフーが最右翼だった。スマホ時代のポータルを勝ち取るのは、どんな形のサービスか、そして、どの企業か。近年、多くのネット企業への出資・買収を進めるKDDIは、インフラを担当する通信会社でありながら、この課題に名乗りを上げようとしている。 同社は昨年10月、独自のスマホポータル構想「シンドット」(KDDI子会社のシンドットホールディングスが運営)を発表した。この構想に、ユーザーの入り口となるサービスはない。アライアンスに参加する各サービスが共通のサイドメニューを構築し、相互に送客し合う仕組みだ。ユーザーはほかのアプリを立ち上げることなく、さまざまなサービスの間を自由に行き来できる。 通信会社の中に誕生した、ネット企業 「バカになれ!」――。 壁一面に広がるアイデアや落書きの数々。テントが張られ、まるでキャンプ場のような打ち