岐阜県瑞浪市大湫町では3月以降のJR東海の調査で確認された14カ所以外でも、地下水の水位の異変が見つかっていた。施設の水をすべて井戸水でまかなっている中仙道ゴルフ倶楽部では、五つある井戸の一つで昨年8月ごろから水位が低下。関係者は「最近、水量が戻ってきた」としながらも「井戸水が出なくなったら営業できない」と不安を示す。 同倶楽部は上水道を引いておらず、井戸水を活用していることからほぼ毎朝、水位を確認している。スタッフによると「具体的な時期は覚えていないが、一つの井戸では底が見えた日が何度もあった」と振り返る。入澤康彦理事長は「市を通じてJR側に調査を依頼する」と語気を強めた。 大湫町区長会長(67)は15日、瑞浪市職員と今後の対応などを話し合った。大湫町区長会長は「長い年月をかけて築いてきた自然形態が壊れてしまった。住民が慣れ親しんだ井戸の水が、元通りになることをJR側に強く訴える」と改め