監督/脚本/プロデューサー : ギレルモ・デル・トロ プロデューサー : J・マイルズ・デイル 脚本 : ヴァネッサ・テイラー 撮影監督 : ダン・ローストセン 編集 : シドニー・ウォリンスキー 音楽 : アレクサンドル・デスプラット 衣装 : ルイス・セケイラ 美術 : ポール・オースタベリー
アフリカはコンゴの辺境の地に暮らす青年は、家族に良き未来をもたらしたいと願っている。彼の持ち物といえば、自らの両手と周囲の森、そして鋼鉄の意志だけだ。労働の成果を売るべく街に向かうが、それは途方もなく過酷な道程であり、彼は努力の真の価値と夢の代償に気付いていく…。 都会で生活する者にとっては想像を絶する映像に唖然とするしかない、迫力と感動のドキュメンタリーである。コンゴで撮影経験のあった監督は、行商に向かう人々の姿に圧倒され新作の主題とすることに決める。彼らはいったいどこから来て、その積み荷の中身はいったい何で、それはいかに作られるのか?取材の過程で知り合った青年カブイタ・カソンゴの姿勢が気に入り、ともに映画の準備に入る。カブイタの日々を描く作品ではあるが、彼を一方的に撮ったわけではなく本作は彼と共同で作った作品だと監督は語る。自分で作った物を自分で売るという経済活動の最もシンプルな形が、
激しい雨が今にも降りだしそうな中国南部の小さな町。整形手術に失敗した恋人を助けるため、しがないドライバーの青年は大金の詰まった上司のバッグを盗む。盗難のニュースはあっという間に町中に広まり、誰もが青年と大金を捜し始める…。中国のアート系アニメーション作家として注目を集めるリウ・ジエン監督の新作は、欲に目がくらんだ人間たちの行動を描くブラック・コメディである。複数の登場人物たちが絶妙に絡んでいくさまは、タランティーノを彷彿とさせ、ドライなブラック描写は北野武さながらである。長編1作目の前作『ピアシングI』では、現代社会に押し潰されそうな若者たちを扱った監督だが、本作では人間の本質に迫り、善悪の境目や欲望の代償に目を向ける。シュールなユーモアのセンスは切れ味鋭く、二転三転する物語は痛快である。中国アニメ初のベルリン映画祭コンペティション部門出品作として話題を呼んだ。
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国際交流基金アジアセンター presents CROSSCUT ASIA #04 ネクスト! 東南アジア
済州島に生まれ育った30代後半の詩人。彼は生計のため、島の学校で詩作の授業の教鞭を執っている。彼の妻は子どもを望んでいるが、彼は気が乗らない。しかし、ついに産科に検査を受けに行く。ある日ドーナツ店で詩を書いていた彼は、アルバイトの青年に魅了され、これまで感じたことのない感情に支配されてしまう。済州島を舞台に、ヤン・イクチュン(『息もできない』)が不遇の詩人に扮し、妻役のチョン・ヘジン(『ザ・テロライブ』)と共演した話題作。詩人と青年の愛といったテーマが重層的に流れていく。ヤンはTIFF2016出品の『ケチュンばあちゃん』では、高校の美術教師を演じていたが、いずれも見事な演技をみせている。全州国際映画祭が製作を助成する「全州シネマプロジェクト(JCP)」の枠で完成した1本。
撮影入り直前、死んだと思われていた前妻が姿を現す…。 A・デプレシャン監督の新作は、期せずして奇妙な三角関係に陥った映画監督の日常と、彼の創造する映画とがモザイク状に組み合わさった愛のドラマである。若き外交官のイヴァンは世界中を飛び回るが、その意味を理解していない。イヴァンの物語を映画にするイスマエルは、自分の人生の意味を理解していない。死んだと思っていた妻が20年ぶりに帰ってきたのだから。イスマエルは動揺し、執筆する脚本も混乱していくが、それでも物語の断片をひとつにしようともがく…。 デプレシャン監督はひとつひとつのシークエンスに力を込め、その繋がりよりも全体の強度に重きを置き、いくつかの死の形を通じて強く生を肯定する。マチュー・アマルリック、シャルロット・ゲンズブール、マリオン・コティヤールら人気俳優の共演もさることながら、虚実のコラージュから紡がれる命の実感を堪能したい。カンヌ映画祭
35mm preservation print courtesy of the UCLA Film & Television Archive. Preservation
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