本州北部にある山形県は、さくらんぼの産地として有名だ。だが、そんな山形県東根市にあるのはさくらんぼだけではない。東根市では、カシオのG-SHOCKの多くが生産されている。絶対にケースやムーブメントが壊れない時計は、G-SHOCKの生みの親、伊部菊雄氏の夢だった。 多くの熱狂的な時計フォーラムが存在する、がっしりと頑丈なG-SHOCKは4月に40周年を迎える。そのG-SHOCKがどのようにしてつくられているのかを知るために、工場を訪れることにした。 生みの親はなお健在 自らが生み出した子ども(G-SHOCK)が中年になった今、伊部氏はどのような心境なのだろう。 伊部氏はメールで次のように返答した。「初代G-SHOCKは当初、屋外でバリバリ働く人々をターゲットにしていました。今のような成功はまったくの想定外で、驚きでした」。 伊部氏は現在も東京都羽村市にあるカシオの羽村技術センターで働いている
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