アメリカのバイデン大統領は、日本時間の17日朝、アフガニスタンの政権が事実上崩壊したことを受けて初めて演説し「アメリカ軍はアフガニスタン軍が戦う意思がない戦争で戦うべきではない」と述べて自らが決断した軍の撤退の方針に変わりはないと強調しました。 バイデン大統領は、反政府武装勢力タリバンの進攻でアフガニスタンの政権が事実上崩壊したあと初めて、日本時間の17日午前5時すぎからホワイトハウスで演説しました。 この中でバイデン大統領はアフガニスタンの状況について「リスクは理解していたが、正直なところ、予測していたよりも事態は速く推移した」と見通しが甘かったことを認めました。 一方で「われわれのアフガニスタンにおける任務は国家を樹立することでは決してなかった。われわれの唯一の重要な国益はアメリカに対するテロを防ぐことで、いまもそうだ」と述べました。 そして「この1週間ほどで起きたことは、アメリカ軍が
厳しさを増すアフガニスタンの現状はバイデン氏が自ら招いたものとの見方が出ている/SAUL LOEB/AFP/Getty Images (CNN) 宗教戦士の一群が、奪い取った米国の軍用車両に乗り、米軍から訓練を受けた軍隊を打ち負かす。敗れた側は、自分たちの戦力を戦わずして差し出す。 どこかで聞いた話ではないか? これは2011年の終わりに、米軍が撤退した後のイラクで起きたことだ。それから3年、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の戦闘員の大軍は首都バグダッドのゲートからわずか数キロの地点に迫り、国内の主要都市の多くを奪取した。 当時のオバマ政権によるイラクからの撤退を取りまとめたのは、副大統領だったジョー・バイデン氏その人だ。 14年、ISISがイラクでの民族浄化を開始し、米国人のジャーナリストや援助活動家を殺害するようになると、当時のオバマ大統領は決定を覆す。軍事支援を再
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アフガン、首都陥落の危機感高まる 欧米、大使館員ら退避急ぐ 2021年08月14日20時34分 12日、アフガニスタン西部ヘラートで、警戒に当たる治安部隊員(AFP時事) 【ワシントン、ニューヨーク、ベルリン時事】アフガニスタンの反政府勢力タリバンが過半数の州都を制圧したことを受け、首都カブール陥落への危機感が高まっている。米政治専門紙ポリティコは、国防総省が米大使館の全職員退避の計画立案に着手したと報道。欧州各国の間でも、大使館の人員削減や一時閉鎖の動きが広がる。国連のグテレス事務総長は、アフガンが「制御不能になっている」と指摘し、秩序崩壊への懸念を表明した。 ガニ大統領の去就焦点 攻勢タリバン、辞任を要求―政府停戦模索か・アフガン ドイツ政府は13日、カブールの大使館機能を「最低限に縮小」し、職員や軍に協力するアフガン人らをチャーター機でドイツに退避させると発表。ノルウェーとデンマーク
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