2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、もともと予定していた工費の倍額近い、2520億円で建設されることが決まった、新国立競技場。この2520億円の予算は、2000年シドニー大会、2004年アテネ大会、2008年北京大会、2012年ロンドン大会のメーンスタジアム建設費を足してもまだ及ばない額だ。 2004年にアテネでオリンピックを開催したギリシャは、2015年7月、財政破綻し債務不履行に陥った。オリンピック開催による多額のインフラ投資もその一因とされている。アテネオリンピックで使用された、野球場、ソフトボール場、プールといったオリンピック複合施設の姿を2014年に捉えた写真がある。