北京市から東へ約280kmに位置する“北戴河(ほくたいが)”は河北省“秦皇島市”の直轄区で避暑地として名高く、毎年7月末から8月初旬にかけて中国共産党の現役指導部と引退した長老たちが秘密会議を開催することで知られている。 その秘密会議が開催されている最中の8月2日、北戴河区“戴河鎮”の“車站村(停車場村)”に特設された300mの試験走行路で“巴鉄一号”の路面試験が行われた。この日、多数の関係者が見守る中、仮設の車両基地から走り出た巴鉄一号が、時速20km程の速度で300mの走行路を走り終えて急造のプラットフォームに到着すると、多数の見学者たちから拍手と歓声が沸き起こり、“巴鉄”は実用化への第一歩を踏み出した。 バスと地下鉄を組み合わせた「空中バス」 “巴鉄”とは“巴士(バス)”と“地鉄(地下鉄)”を組み合わせた名称で、バスのように陸上を走り、地下鉄のように大きな輸送力を持つことから命名され