いよいよ公開が近づいてきた劇場最新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(Febriからもキャラクター本が発売されることが決定しました!)。はやる気持ちを落ち着かせるために、ここでは『機動戦士ガンダムSEED』『機動戦士ガンダム SEED DESTINY』の脚本を手掛けた吉野弘幸氏に、当時の制作秘話を語っていただいた。メインスタッフである吉野氏だから見えた『機動戦士ガンダムSEED』の真実とは? ――女性ファンの人気が大きかった印象がありますが、そこは当初から想定していたのでしょうか? 吉野 キラとアスランの関係は、両澤さんがある種の少女マンガの文法で考えていたんですよ。竹宮惠子先生の『ファラオの墓』とか、あのあたりの70年代の少女マンガがベースとして、ライター陣に共有されている雰囲気がありました。だから方法論として女性に受けるのはわかっていたんですけど、それが「ガンダム」という作