授業中、石を割ったら新種化石 30万年前、コガネムシの仲間―慶応の教諭 2023年12月09日13時33分配信 新種と分かった「ヤタガイツノセンチコガネ」の化石(慶応義塾幼稚舎・相場博明教諭提供) 慶応義塾高(横浜市)の地学の授業中、生徒が見つけた昆虫の化石が、コガネムシの仲間のセンチコガネ科の新種だと分かった。慶応義塾幼稚舎理科教諭で古生物学を研究する相場博明さんらが9日までに、日本古生物学会の国際誌に発表した。 発掘の化石、新種と判明 ダチョウ似の羽毛恐竜 相場さんは1995年、栃木県那須塩原市の自然史博物館「木の葉化石園」が、敷地内にある約30万年前の地層(塩原層群)から掘り出してお土産用に販売していた岩石に着目。これを教室に持ち込み、生徒が割って「化石採集」を体験してもらう指導法を開発した。同園の協力も得て、現在では1000校以上の学校や博物館が授業やイベントなどで取り入れている。