子宮頸(けい)がんワクチンの接種により全身の痛みや記憶障害などの健康被害を受けたとして、全国の女性が国と製薬会社を相手に集団訴訟を起こした。接種と被害の因果関係を巡って双方の主張は対立、司法の場で争われる。他方では、子宮頸がんの発症リスクを下げるため、3年前に中止した国によるワクチン接種の呼びかけを早期に再開すべきとの声も上がる。2900人超から健康被害報告国が接種を呼びかけた子宮頸(けい)がんワクチンが全身の痛みなどの健康被害を引き起こしたとして、全国の15~22歳の女性63人が27日、国と製薬会社2社に1人当たり1500万円の損害賠償を求め、東京、名古屋、大阪、福岡各地裁に一斉提訴した。