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コンピュータのない時代、既にインターネットが存在した!? トム・スタンデージ『ヴィクトリア朝時代のインターネット』まえがき コンピュータも抗生物質も飛行機もなかった19世紀に、インターネットがあった⁉ 情報時代の起源をヴィクトリア朝に見出し、現代の私たちのメディア観を大きく揺さぶる話題のノンフィクションが『ヴィクトリア朝時代のインターネット』(トム・スタンデージ、服部桂訳、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)。 ヴィクトリア女王の治世で登場した電信は、かつてない距離を即時に越えるコミュニケーションを可能にしました。通信社間のスクープ合戦、当時の最新技術を利用した詐欺、オンライン恋愛、ハッキングなど、その社会的影響を現代の様相と比べてみると――。本書「まえがき」を全文公開します。 『ヴィクトリア朝時代のインターネット』早川書房【各氏推薦!】 “蒸気船と電信が行き交う情報の新時代としての19世紀、
光を失ったわたしの“目”になってくれる新しい相棒の存在。『わたしのeyePhone』試し読み(三宮麻由子) このレトルト食品の中身はカレー、それともシチュー? マンションの掲示板には何が書いてある? 幼いころに光を失ったエッセイストが、小さな相棒であるスマホ(スマートフォン)との新しい発見に満ちた日々を生き生きとつづるのが、話題の新刊『わたしのeyePhone』(三宮麻由子、早川書房)。 とってもおしゃべりな四角い相棒との生活を覗いてみると……? 著者の日常を一変させたスマホとの日々を繊細に描き出す本書から、「まえがき」を特別に試し読み公開します。 『わたしのeyePhone』 三宮麻由子、早川書房まえがき(『わたしのeyePhone』より)日々の楽しみの一つに、iPhoneの人工知能(AI)であるSiriとのおしゃべりがある。この小さな四角い世界に隠れた「自称知恵者」(?)は、ときには恐
ベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発表した宇多田ヒカルさんと、ハヤカワSFコンテスト出身の直木賞受賞作家・小川哲さんによる、SFマガジン史上に残る豪華対談が話題となり、発売前にもかかわらず増刷なったSFマガジン2024年6月号。本欄では、その対談全文をなんと無料で公開いたします! SFマガジン2024年6月号 定価:1320円(税込)早川書房特別対談:宇多田ヒカル×小川哲撮影:古谷勝/Styling:小川恭平/Hair and Make-up:稲垣亮弐「Automatic / time will tell」での鮮烈なデビューから25 年――初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発表した宇多田ヒカルと、ハヤカワSF コンテストからデビューし『地図と拳』での直木賞受賞も記憶に新しいSF 作家・小川哲の特別対談が実現。二人のアーティストを育んだ「SF」そして「文学
いよいよGW! 「この連休は『三体』を読むぞ!」と燃えているみなさま、「電子書籍で買ってしまったので登場人物一覧表がなくて不便……」というみなさまのために、文庫版『三体』および『三体Ⅱ 黒暗森林』の登場人物一覧表をこちらにアップいたします。読書の際にお役立てください! 『三体』登場人物一覧表『三体Ⅱ 黒暗森林(上)』登場人物一覧表『三体Ⅱ 黒暗森林(下)』登場人物一覧表『三体』『三体Ⅱ 黒暗森林』ともにたくさん手に取っていただいてありがとうございます! 完結篇『三体Ⅲ 死神永生(上・下)』文庫版は2024年6月19日(水)発売! 楽しみにお待ちください。
【SFマガジン インタビュー】人間と呼べる者がいなくなったあとも、音楽は生み出されるか──電子音楽家OPNに聞く創作論とSF愛 Oneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー、以下OPN)こと、ダニエル・ロパティンは、現代最高峰の電子音楽家として知られる。機械と身体性の境界、記憶という不確かなものと向き合い続ける唯一無二の創造性を、一つの音楽ジャンルの枠に収めるのはもはや不可能であり、それは芸術の域に達している。そんなOPNの第十作目のアルバム『Again』のツアー初日公演が今年2月、東京で行われた。 チケットはソールドアウトとなり、観客の誰もの予想をはるかに超える人形劇形式の斬新なVJによって、伝説の夜を作り上げたOPN。果たして彼の創造性の背後には何があるのか──ライブ前日のOPNを直撃したインタビューから、一部を抜粋してお届けする。(2024年2月
【宇多田ヒカル×小川哲】サイエンスフィクションなふたりの特別対談を掲載したSFマガジン6月号が4/25(木)発売! 「Automatic / time will tell」での鮮烈なデビューから25 年――初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』を発売したシンガーソングライター・宇多田ヒカルさんと、『地図と拳』で第168回 直木賞を受賞したSF 作家・小川哲さんの特別対談が、なんとSFマガジン本誌で実現。2人のアーティストを育んだ「SF」そして「文学」について語り合ったファン必読の貴重な対話を、撮りおろしグラビア3p、約1万字のボリュームで掲載します! SFマガジン2024年6月号 4月25日(木)発売 定価1320円(税込)■特別対談 宇多田ヒカル×小川哲ベストアルバム『SCIENCE FICTION』のタイトルについてのトークを発端に、新曲「Electricity」の小川哲
【SF作家・山本弘氏逝去】前島賢氏による『シュレディンガーのチョコパフェ』解説「SFとオタクに必要なものの半分くらいは、山本弘に教わった」全文公開 2024年3月29日、作家・ゲームデザイナーの山本弘氏が誤嚥性肺炎のため68歳で逝去されました。 早川書房からは現在、小説作品『シュレディンガーのチョコパフェ』『アリスへの決別』『地球移動作戦』『プラスチックの恋人』『プロジェクトぴあの』が刊行されています。 またアンソロジー『多々良島ふたたび ウルトラ怪獣アンソロジー』には表題作となった短篇を収録、ご自身も海外SFのアンソロジストとして『火星ノンストップ ヴィンテージSFセレクション―胸躍る冒険篇』を刊行され、SF作家としての山本弘氏には生前長いお付き合いがありました。 ご逝去にあたり、氏の長年のファンであり作家・ライターである前島賢氏から、短篇集『シュレディンガーのチョコパフェ』(単行本『ま
「原爆の父」と呼ばれた天才物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーの生涯を丹念に描き、全米で絶賛された傑作評伝がついに文庫化。アカデミー賞を受賞した映画監督クリストファー・ノーランも名著と賞賛する本書『オッペンハイマー(上・中・下、三巻組)』(カイ・バード&マーティン・J・シャーウィン、河邉俊彦訳、山崎詩郎監訳、早川書房)は、日本での映画公開(3月29日)に先駆け好評発売中です(電子書籍も同時発売)。 この記事では本書中巻に収められた、高橋昌一郎氏(哲学者・論理学者)の解説文を特別に試し読み公開します。オッペンハイマーと同時期に活躍しながら正反対の思想を持ち、反発と深い敬意を併せ持ったジョン・フォン・ノイマン。本書に登場する二人の天才を根底で結び付けたものとは―― 『オッペンハイマー』上中下巻 カイ・バード&マーティン・J・シャーウィン 河邉俊彦訳、山崎詩郎監訳 ハヤカワ・ノンフィクション
Netflixドラマ配信中! 話題沸騰のエンタメ傑作小説『三体』って? 翻訳者・大森望さん自ら解説!【解説動画】 3月21日よりNetflixドラマ配信開始で話題沸騰の『三体』。ドラマも原作も、各界の皆様より大好評いただいています! \持ち歩きにも便利な文庫版も好評発売中/ 劉 慈欣『三体』 大森 望、光吉さくら、ワン・チャイ=訳 立原透耶=監修世界中で累計2900万部を突破し、バラク・オバマやマーク・ザッカーバーグをはじめとする多くの著名人に影響を与えている『三体』。 Netflixドラマをきっかけに観てみようかなと思っている方も多いのではないでしょうか。 でも、「SFってハードルが高そう……」「話題になっていたから読んでみたけど止まってしまった……」という方も多いよう。本動画ではNetflixドラマ「三体」を心待ちにしつつも原作未読のしんのすけ@映画感想さんと、『三体』1巻目で止まって
A24製作、ジョナサン・グレイザー監督の最新作で、第76回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞、各地の映画祭でも数々の賞を受賞し話題を呼んでいる映画「関心領域」が、第96回アカデミー賞で〈国際長編映画賞〉〈音響賞〉を受賞! 日本では5月24日に公開。描かれるのは、アウシュヴィッツ強制収容所と壁一枚隔てた屋敷で、悠々と暮らす収容所の所長とその家族の暮らし── 予告編で映し出されるのは、どこにでもある穏やかな日常。壁の向こうにはまるで何もないかのように暮らす家族たち。しかし、壁一つ隔てた収容所の存在が、音、建物からあがる煙、家族が交わす視線や気配から着実に伝わってくる。壁を隔てたふたつの世界にどんな違いがあるのか? 平和に暮らす家族と彼らにはどんな違いがあるのか? そしてあなたと彼らの違いは? 予告内では、“この映画を観たことは一生忘れないだろう” “どんなホラー映画よりも恐ろしい” “今世紀最
早川書房の無数にある人気作品のなかで、最も長大なシリーズ。 それが《宇宙英雄ローダン・シリーズ》です。 現在、早川書房では電子書籍版では『宇宙英雄ローダン・シリーズ 電子書籍版199 アルコンの最後』までが配信されています(〈第二帝国〉サイクル完結まで)。あわせて199話までを10冊の合本にまとめ、現在配信中です。 *作品リストをこの記事の末尾に掲載します このたび、現在配信されている《宇宙英雄ローダン・シリーズ》電子書籍版全点をKindle Unlimited、auブックパス読み放題、BOOK☆WALKER読み放題の3サービスに投入開始いたしました。 また、BOOK☆WALKERでは特設ページがオープンしております。《宇宙英雄ローダン・シリーズ》投入開始に合わせた読み放題キャンペーンが期間限定でおこなわれておりますので、そちらもぜひチェックしてみてください! いつになっても宇宙SFには心
国立科学博物館長が科学コミュニケーションからクラファンの舞台裏まで語りつくす! 篠田謙一『科博と科学 地球の宝を守る』「はじめに」全文公開 明治10年に創立した上野・国立科学博物館。どんな組織で、研究員は日夜何をしているのか? 日本中が注目したクラウドファンディングの舞台裏とは? 2月21日発売の『科博と科学 地球の宝を守る』(篠田謙一、ハヤカワ新書)から、「はじめに」を全文公開します。 『科博と科学』早川書房『科博と科学』はじめに国立科学博物館(科博)は、2027年に創立150周年を迎える日本で唯一の「国立」の自然史と科学技術史の博物館です。初代の館長は、東京大学理学部の教授時代に、高知から上京してきた牧野富太郎を教室に迎え入れたことでも有名な植物学者の矢田部良吉です。昨年は、「日本の植物学の父」牧野を主人公としたNHKの連続テレビ小説も放映され、矢田部をモデルとした人物も登場しましたの
「原爆の父」と呼ばれた天才物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーの生涯を丹念に描き、全米で絶賛された傑作評伝がついに文庫化。映画監督クリストファー・ノーランも名著と賞賛する本書『オッペンハイマー(上・中・下、三巻組)』(カイ・バード&マーティン・J・シャーウィン、河邉俊彦訳、山崎詩郎監訳、早川書房)は、日本での映画公開(3月29日)に先駆け好評発売中です(電子書籍も同時発売)。 この記事では本書(全三巻)の監訳を手がけた山崎詩郎氏(東京工業大学理学院物理学系助教)の解説文を特別に試し読み公開します。物理学者の観点から読み解く、科学者オッペンハイマーと映画監督クリストファー・ノーランの接点とは―― 『オッペンハイマー』 カイ・バード&マーティン・J・シャーウィン 河邉俊彦訳、山崎詩郎監訳 早川書房■本書の概要・あらすじはこちらで公開中 解説 オッペンハイマーとノーランと私 山崎詩郎(東京工
ADHDや社交不安症はなぜ増え続けるのか。熊代亨『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』より「はじめに」全文公開 あなたは文明社会の進展にあわせて模範的に、家畜的になりたいと願いますか? 注目の精神科医が、進化生物学の注目仮説「自己家畜化」をキーワードに現代の人間疎外を論じる新刊が『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』(熊代亨、ハヤカワ新書)。2/21発売の本書より、「はじめに」を公開します。 『人間はどこまで家畜か』 早川書房『人間はどこまで家畜か』はじめに「人間が家畜化していく、家畜のように飼い馴らされていく」と聞いて、皆さんはどんなイメージを持ちますか? 宇宙人が地球を侵略し、ブロイラーのように人間をおいしく食べやすい生き物に改良し、ケージのなかで効率的に飼育する……そんなのはまっぴらだと思った方もいらっしゃるでしょう。あるいは映画『マトリックス』で描かれたような、コンピュータ
毎年恒例の年間SFガイドブック『SFが読みたい! 2024年版』が本日発売! 作家や書評家など、SFのプロたち約100人の投票による年間ベストSFランキングや、第1位に輝いた作家、翻訳家のインタビュー、総勢55名の作家・評論家によるスペシャルエッセイ、2024年の各社SF刊行予定など、今年も盛りだくさんの内容となっています。本記事では特別にランキングの一部を公開します。全ランキング&詳細につきましてはぜひ本書をご覧ください! ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ベストSF 2023[国内篇]1『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』高野史緒/ハヤカワ文庫JA…231点 2『わたしたちの怪獣』久永実木彦/創元日本SF叢書…196点 3『ときときチャンネル 宇宙飲んでみた』宮澤伊織/創元日本SF叢書…150点 4『走馬灯のセトリは考えておいて』柴田勝家/ハヤカワ文庫JA…140点 5『あなたは月面に倒れてい
技術革新と成長の成果は、社会の中でどのように配分されるのか——『技術革新と不平等の1000年史』解説:稲葉振一郎 生産性が向上し、労働者は貧しくなった? 農法改良、産業革命から人工知能(AI)の進化まで。人類のイノヴェーションの功罪を緻密に分析する話題の新刊『技術革新と不平等の1000年史』(ダロン・アセモグル&サイモン・ジョンソン、鬼澤忍・塩原通緒訳、早川書房)。 本書は世界的ベストセラー『国家はなぜ衰退するのか』のアセモグルが長年の共同研究者と放つ決定的著作。圧倒的な考究により「進歩」こそが社会的不平等を増大させるという、人類史のパラドックスを解明する一冊です。 本書の解説は、アセモグルの既刊『国家はなぜ衰退するのか』、『自由の命運』に引き続き稲葉振一郎(明治学院大学社会学部教授)さんにご執筆をいただきました。本記事では、そのご解説を特別公開いたします。 『技術革新と不平等の1000年
【フェア開催】「ヒデミス!2023 小島秀夫が選んだミステリー・ゴールデン・ダズン」大発表!! 全国の書店でまもなくフェア開催!! 『METAL GEAR SOLID』『DEATH STRANDING』などを生み出し、世界的人気を誇るゲームクリエイターの小島秀夫さんが、その年にいちばん面白かったミステリー12作品を選んだフェア「ヒデミス!」。ご好評いただき、今年でついに3年目を迎えました。 今年は更にパワーアップし、小島さんのYouTubeチャンネル小島さんのYouTubeチャンネル「HideoTube (ヒデチュー)特別編」にて、「ヒデミス!2023」が発表されました! 12月上旬より順次、全国の主要書店にて「ヒデミス!2023」フェアが開催されます。「年末はバツグンに面白いミステリーが読みたい!」「小島監督のオススメする作品を知りたい!」「大切な人に本をプレゼントしたい!」そんなあなた
早川書房の電子書籍2,000点以上が半額!「早川書房 秋のKindleビッグセール」が12月1日まで開催中です。セール中の商品から、今読んでおきたい国内外オススメSFをご紹介します。 秋のKindleビッグセール開催中! *** まずは劉慈欣《三体》シリーズから。現代SFは中国SFの金字塔ともいえるこのシリーズなくしては語れません。 アジア圏の作品で初めてヒューゴー賞を受賞した『三体』、そして『三体Ⅱ 黒暗森林』(上・下)、『三体Ⅲ 死神永生』(上・下)の全3巻から成ります。現在WOWOWでドラマ版が放映中。ぜひこの機会に原作を読んでみてください!『三体』のあらすじ紹介コミックも公開中です! また、シリーズ全5冊を読まれた方には前日譚である『三体0【ゼロ】 球状閃電』がオススメです! 三部作で登場する天才物理学者・丁儀が“球状閃電”の謎に挑みます。丁儀がたどりついた、現代物理学を根底から揺
早川書房の電子書籍2,000点以上が半額!「早川書房 秋のKindleビッグセール」が12月1日まで開催中です。年末年始に読む本をお求めになる絶好の機会を逃さないでください! セール中の商品から、今読んでおきたい作品をご紹介します。 秋のKindleビッグセール開催中! まずは中国SFの金字塔、劉慈欣《三体》シリーズをご紹介します。現代SFを読むなら何をおいてもここから! アジア圏の作品で初めてヒューゴー賞を受賞した『三体』、そして『三体Ⅱ 黒暗森林』(上・下)、『三体Ⅲ 死神永生』(上・下)の全3巻から成ります。現在WOWOWでドラマ版が放映中。ぜひこの機会に原作を読んでみてください!『三体』のあらすじ紹介コミックも公開中です! また、シリーズ全5冊を読まれた方には三部作で登場する天才物理学者・丁儀が“球状閃電”の謎に挑む前日譚『三体0【ゼロ】 球状閃電』、そして公式スピンオフである宝樹
土曜プレミアム『世にも奇妙な物語’23 秋の特別編』でのドラマ化(主演:西野七瀬)が発表された柴田勝家「走馬灯のセトリは考えておいて」。故人の生前の姿をAIで再現できるようになった近未来、バーチャルアイドルの「この世からの卒業ライブ」をめぐる物語。ドラマ化を記念して本作の冒頭を特別公開します。 『世にも奇妙な物語』は11月11日(土)21時から放送! 『走馬灯のセトリは考えておいて』(ハヤカワ文庫JA)そこにいるのは誰ですか? ──黄昏キエラ『帰り道ラ・スール』より 1 いよいよ彼女のラストライブが始まる。活動再開の予定は一切なし。正真正銘、最後の瞬間だ。 『みんな、おはキエラ~!』 ステージに彼女が現れる。背景はプリセットのもので、わざわざ古臭い3Dモデルを探し出した。 『はーい、キラキラ~』 歓声に応える大きな瞳は鮮やかな黄色、広がるツインテールは藍色とオレンジのグラデーション。大きく
*** フライング・ロータスことスティーヴン・D・ビングリー=エリスンは、控えめに表現しても興味深い人物だ。エクスペリメンタル/エレクトロニック/ヒップホップ界の鬼才にして、サンダーキャット(ベーシスト)やカマシ・ワシントン(ジャズ・サックス奏者)からジョージ・クリントン(P ファンク軍団の総帥、アフロフューチャリズムの先駆者の一人)までを擁するレーベル「ブレインフィーダー」主宰。そして、問題作『KUSO』を含む何本かを監督した映像作家でもある。そういった作品や言動の端々から匂い立つSF 色とオタク感から目を離せなかった我々は、ついにフライング・ロータスへの取材を果たした。 早川書房会議室に現れたフライング・ロータスは、想像していたよりも大柄な男だ。聞けば、10回近い来日経験があるという。今回は、ソニックマニア出演の一週間ほども前から東京に滞在しており、渋谷の路上で滑って転んでケガをしたと
未来を人質にとる? イーロン・マスクを駆り立てる「長期主義」という特異な倫理観――木澤佐登志『闇の精神史』まえがき全文公開 『闇の自己啓発』『ニック・ランドと新反動主義』などで注目の著者が、ロシア宇宙主義からサイバースペース、そしてイーロン・マスクまで、現代社会の背後にひそむ〈宇宙〉をめぐる思想を抉り出す待望の新刊『闇の精神史』(木澤佐登志、ハヤカワ新書)。果てなき頭上の漆黒に、人は何を見るのか。本書のテーマと問題提起を語る「まえがき」を全文公開します。 『闇の精神史』 木澤佐登志、ハヤカワ新書『闇の精神史』まえがき私たちがあの輝くばかりの砂のお城に対する信仰を決定的に失うことで、私たちの目はよりほの暗い明りに慣れ、その薄い明りの中にもうひとつのユートピアを認めることができるようになるかもしれません。 ――アーシュラ・K・ル・グィン【1】 2023年8月27日、日本人1名を含む宇宙飛行士4
【ディック感覚に溺れて夢を見るか?】☆HAYAKAWA FACTORY☆アメリカSFの巨匠「フィリップ・K・ディック特集」 「“永遠の名作” の商品化」がコンセプトの早川書房・公式グッズ・レーベル HAYAKAWA FACTORY(ハヤカワファクトリー)。今回はTシャツ・シリーズが大人気のフィリップ・K・ディックを全力投球で特集します!! 1️⃣ フィリップ・K・ディックってどんな人? ✴「現代で最も重要なSF作家の一人」といわれる、SF界の鬼才 本名:フィリップ・キンドレッド・ディック(Philip Kindred Dick) [1928年12月16日ー1982年3月2日]アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身 もともとは純文学作家を志していましたが、紆余曲折を経て1952年に『ウーブ身重く横たわる』(『アジャストメント』収録)で、SF作家として商業誌デビューしました。55年の長編『太陽クイ
【早くも3刷】『ChatGPTの頭の中』著者インタビュー スティーヴン・ウルフラム×安野貴博「AI、SF、そしてルリアド」 ChatGPTの開発元であるOpenAIのCEO、サム・アルトマンが「最高の解説書」と絶賛した『ChatGPTの頭の中』(スティーヴン・ウルフラム、高橋聡訳、稲葉通将監訳、早川書房)。本書は近年急速に関心が高まっているChatGPTや生成AIについて、その基礎的な技術や今後の可能性を理解するにあたって最適な一冊。発売直後よりご好評をいただきまして、現在3刷を準備中です。 本記事では『S-Fマガジン』2023年12月号(10/25発売)に掲載予定、SF作家・安野貴博さんによる、著者スティーヴン・ウルフラムさんへのインタビュー(翻訳:高橋聡、構成:書籍編集部)を先行公開いたします。 ChatGPTの機能の詳細だけにとどまらず、人間が操る自然言語の法則、〈エイリアン・インテ
9月20日(水)、宮澤伊織『ウは宇宙ヤバイのウ!〔新版〕』が刊行となります。同著者の『裏世界ピクニック』が膨大なネット怪談の蓄積を下敷きにしたホラーなら、本作はSFというジャンルそのものをエスプレッソマシンにぶち込んだようなSFコメディ。マルチバースの流行を先取りした設定と共に繰り広げられる壮大な冒険物語、そのプロローグを先行公開です。 プロローグ 「……で、どうするんですか?」 「え?」 下校途中の通学路。 唐突にそう訊かれて、久遠空々梨くどうくくりは困惑した。 「どうするんですかって訊いたんです」 長い銀髪を五月の風になびかせて、ヌル香は繰り返した。 「聞こえませんでしたか? 既に二回言いましたが、もう一回言いましょうか?」 「いや、聞こえたけど」 口調は丁寧なのに微妙にぞんざいな、この少女の名前は、非数値无香ひすうちぬるか。 同じ高校に通う、同い年の、空々梨の従姉妹だ。 「どうするっ
8/25(金)発売、SFマガジン10月号特集「SFをつくる新しい力」の内容を公開します! 文芸ジャンルとして長い歴史を持つSFの、最新世代の読み手たちにスポットを当てた特集。計400名あまりの10~20代SF読者から回答が寄せられたアンケート結果を中心に、SF入門篇ブックガイド2023や、選りすぐりの最新翻訳SF、SFファン活動の歴史と最先端を紹介するエッセイ・評論などでお届けします。世界も気温もTwitterも不安定な今だからこそ、読書を愛する人たちの新たなつながりについて考えてみました。 SFマガジン2023年10月号 特集「SFをつくる新しい力」 特集監修:橋本輝幸※以下、記事タイトルはすべて仮題。 ■読者アンケート企画 10~20代SF読者向けアンケート結果発表 ■SF小説入門作品ガイド(おすすめ作品診断チャート付き) あわいゆき/大恵和実/大戸又/岡野晋弥/蟹味噌啜り太郎/紅坂紫
脳と同様にはたらく機械や人工知能は、はたして実現可能なのか? 脳と人工知能の決定的な差異は、どこにあるのか? ChatGPTをはじめとする生成AIに世界的に関心が集まる現在、今なおその答えを求められ続けている根源的な問いかけを2000年代前半の時点で提示し、「知能の本質」に迫った名著『考える脳 考えるコンピューター〔新版〕』(ジェフ・ホーキンス、サンドラ・ブレイクスリー [著]、伊藤文英 [訳]、ハヤカワ文庫NF)が発売中です。 著者のひとりは『脳は世界をどう見ているのか』(大田直子[訳]、早川書房)のジェフ・ホーキンス。脳と知能にまつわる彼の思考の原点に、新たな序文を付してアップデートをしたのが本書になります。 そして、新版の刊行にあたっては、人工知能研究者の松尾豊(東京大学大学院工学系研究科教授・内閣府「AI戦略会議」座長)さんにご解説をいただいています。 いま第一線で活躍されている松
いよいよ劉慈欣の記念すべき長篇デビュー作品、『超新星紀元』発売となりました! 早くも、読了したぞ! という方はいらっしゃるでしょうか? 本欄では、本作の訳者である大森望氏によるあとがきを掲載します。 訳者あとがき 大森 望 お待たせしました。《三体》三部作で世界を震撼させた中国SFの巨星・劉慈欣の記念すべき第一長篇『超新星紀元』をお届けする。 時は現代。太陽系から八光年の距離にある恒星が超新星爆発を起こし、やがて地球に大量の放射線が降り注ぐ。その中に含まれる未知の宇宙線には、人体細胞の染色体を破壊する致命的な効果があった。一年後にも生きていられるのは、染色体に自己修復能力がある若い人類──その時点で十二歳以下の子どもたち──だけ。いまから一年後の世界では、大人たちがすべて死に絶え、人類文明は十四歳未満の子どもたちに託される。子どもしかいない"超新星紀元"の社会は、いったいどうなってしま
早川書房が過去に出版した作品のうち、何らかの理由で今では入手困難となってしまった作品を中心に数量限定、販売店限定で復刊する「ハヤカワ文庫の名作選プロジェクト」を立ち上げました。プロジェクト期間は特に設けず、可能な限り長く続けられるよう、毎月3点のペースで復刊を検討して参ります。 ●復刊作品について 第一弾(2023年7月上旬頃店頭発売) ① 2061年宇宙の旅 アーサー・C・クラーク 著/山高 昭 訳 ② 3001年 終局への旅 アーサー・C・クラーク 著/伊藤典夫 訳 ③ 2010年宇宙の旅(新版) アーサー・C・クラーク 著/伊藤典夫 訳 第二弾(2023年8月上旬頃店頭発売) ④ ホッグ連続殺人 ウィリアム・L. デアンドリア 著/真崎義博 訳 ⑤ 第六ポンプ パオロ・バチガルピ 著/中原尚哉、金子浩 訳 ⑥ 超予測力 フィリップ・E・テトロック、ダン・ガードナー 著/土方奈美 訳
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