「いい人=無能」 善良であることがばかにされる韓国社会【コラム】 「健全な市民の徳」が無能と見なされる時代 「お前が清廉になれ」などの嘲弄(ちょうろう)や暴言、法律違反が有能の証しとされる社会 ▲イラスト=UTOIMAGE 韓国で先日、「いい子」と題された動画がネットで話題になった。7-8歳とみられる男の子が信号のない横断歩道で立ち止まり、素早く横断した。横断した子は後ろを振り返り、手を合わせて90度の深いお辞儀をした。車を止め横断させたドライバーに感謝を伝えたのだ。「どこの子か知らないが、いい子だ」などのコメントが相次いだ。しかしこの子は将来30歳、40歳、50歳になっても「いい子」であり続けるだろうか。 【写真】おなかに手を当ててお辞儀する「礼儀正しい良い子」 以前ある政府官僚と一緒に食事をしたが、この官僚は部下の話をするときに「私は良い人間はいやだ」と口にした。仕事ができない部下はそ