長良川水系で見つかり、アユへの食害が心配される外来魚・コクチバス。特定外来生物として密放流などに罰則があるのを知ってもらおうと、岐阜県警岐阜中署は24日、岐阜市の長良川で「コクチバスには告知・罰(コクチバツ)」と書かれたチラシを配り、訪れた人に注意を呼びかけた。 県によると、コクチバスは5月、美濃市の美濃橋近くで、長良川の本川で初めて確認された。外来生物法はコクチバスの飼育や譲り渡し、密放流を禁じており、個人の場合は3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金の罰則がある。釣ってその場で逃がす「キャッチアンドリリース」も、県内水面漁場管理委員会の指示で禁じられており、釣り上げた場合は漁協が買い取る仕組みがある。 この日は署員と岐阜市職員が河畔でチラシを配り、訪れた人にコクチバスの見分け方を説明した。亀山真弘・生活安全課長は「密放流を見かけたら警察に通報してほしい」と訴える。 アユ釣りをする市