ニホンウナギ資源減少の原因の1つとして,鳥類からの被食リスクを低減する隠れ場所となると考えられる浮き石の,河川改修による減少が挙げられる。本研究では,浮き石による間隙の存在が,本種の生残に影響を与えるかを検証するために,間隙が利用可能な池と利用不可能な池の2群における生残率と肥満度の変化量を比較する実験を行った。その結果,間隙が利用可能な池では供試魚の生残率が有意に高く,浮き石による間隙は捕食者である鳥類から餌として発見される可能性を下げる効果があることが確認された。
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絶滅危惧種ニホンウナギの資源回復に向け、浜松市北区引佐町の河川に設置したウナギの遡上(そじょう)を助ける芝マットの効果を七日、県が調査した。設置前に比べ、堰(せき)や落差工を越えた上流にも小さなウナギいたことが分かり、専門家は「芝マットを魚道として遡上している可能性がある」と生息域が広がっているとの見方を示した。 (篠塚辰徳) 芝マットは昨年八月、若手養鰻(ようまん)家でつくる青鰻会が中心となり、引佐町にある井伊谷川の三カ所に設置。縦横三十センチのプラスチック製で五、六枚を縦につなげ、堰や落差工の段差の部分に取り付けた。都田水系の井伊谷川上流にはウナギのえさとなる水生昆虫が豊富で、すみやすい環境となっているが、河川の人工物でウナギが上りにくくなっていた。 七日の調査では、県水産技術研究所浜名湖分場の鈴木基生研究科長が、芝マットの設置場所の近くでウナギを捕獲し、その場で大きさや重さを計測して
2020.07.20 ウナギを食べ過ぎると絶滅するらしいけど、結局食べていいの? 専門家に聞く4つの質問 「おこうぐらいで酒飲んでね、焼き上がりをゆっくり待つのがうまいわけですよ、うなぎが」 池波正太郎 食通で知られる作家・池波正太郎が、『男の作法』でウナギについて記した一節。タレの香ばしい香りが食欲をそそり、「待つ時間すらも乙で楽しい」と思わせるほどに"美味い"のがウナギという存在。 ウナギの蒲焼きは江戸時代に登場したそうですが、奈良時代に編纂された『万葉集』にも、夏バテにウナギが良いと薦めている一首があります。 「石麻呂に 我れ物申す夏痩せに よしといふものぞ 鰻捕り喫せ」 大伴家持 これほどまでに日本人に愛されてきたウナギ。 土用の丑の日に美味いウナギを食べようと思ったら、高級な鰻屋は敷居が高い。けれど、最近はチェーン店の定食屋やコンビニエンスストアのメニューにも、うな重は並んでいま
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九州大学大学院生物資源環境科学府博士課程1年の松重一輝、安武由矢大学院生、同大学院農学研究院の望岡典隆准教授の研究チームは、鹿児島県の 4 水系での調査結果をもとに、河川内でニホンウナギが利用する生息環境を科学的に示すことに成功しました。 ニホンウナギの個体数は減少傾向にあり、多くの個体が生息する河川環境の効果的な保全が求められています。ニホンウナギは河川の下流から上流までの広い範囲に分布します。しかし、そのなかで具体的にどのような環境に生息するのかはわかっていませんでした。そこで、研究チームは鹿児島県の 4 つの水系を対象に、一般に下流、中流、上流と呼ばれるような範囲をさらに細かく区切って調査を行い、ニホンウナギが生息する環境を高精度かつ具体的に示すことに成功しました。たとえば、下流に分布する小さい個体は河川勾配の緩やかな区間を好み、その区間のなかでは隠れ家となる砂利が河床に多く、流れの
絶滅の恐れがあるニホンウナギの育つ環境を守る動きが広がっている。乱獲に加え、川の環境変化で減ってしまった「すみか」を人の手で再現した生態調査もその一つ。食材の宅配会社もウナギの売り上げの一部を調査に充てている。 「いたぞ」「結構大きい」。土用の丑(うし)の日を4日後に控えた21日。福岡市東区の須恵川で、有機食材の宅配会社「大地を守る会」(千葉市)の社員ら約10人が1メートル四方の樹脂製の「石倉かご」を引き揚げた。 かごの中には、黄色がかった天然のニホンウナギが4匹。大きいものは体長45センチあり、餌となるゴカイやエビも入っていた。協力する九州大大学院の望岡(もちおか)典隆准教授(水産増殖学)は「ふっくらしている。餌が豊富にあるのだろう、力のある川だ」と話した。 大地を守る会は2015年、ウナギの商品が1点売れるごとに、資源保護のために50円を積み立てる「ささエールうなぎ基金」を始めた。国際
絶滅危惧種のニホンウナギが近年、大きく数を減らしている。乱獲に加え、日本国内の河川環境などの悪化で、産卵できるまでに成長できないことが主な要因だ。環境省は生息地保全の考え方の案をまとめ、環境回復を目指すが、ウナギが泳ぐ豊かな河川は復活するのか。 ●稚魚遡上助ける 高知県南部の土佐清水市を流れる三崎川。任意団体「研究会はたのおと」は国や県などと協力し、昨年2月までの4カ月間、川の途中にある落差1・4メートルの堰(せき)に試験的に魚道を設けた。竹を編んだ細長い籠を幅9メートルにわたって俵状に積み上げて落差を小さくし、落下する水の圧力も抑えることで、ニホンウナギの稚魚であるシラスウナギなどが遡上(そじょう)できるようにした。研究会代表の山下慎吾さんは「今回は期間限定で設置したが、シラスウナギの遡上を確認できた。今後は年間を通じて設置し、そこで得られた経験を広く公表したい」と話す。 ニホンウナギは
環境省は、絶滅が危ぶまれる野生のニホンウナギの保全についての報告書案をまとめた。環境への被害がはっきりしなくても未然に手を打つ「予防原則」の考えを盛り込み、ウナギの稚魚が川や池を移動しやすいよう水路に40センチ以上の落差をつくらないことが望ましいなどとした。今後、意見公募を経て正式に公表する。 ニホンウナギは国際自然保護連合(IUCN)が2014年に絶滅危惧種に分類した。養殖する場合も天然の稚魚が必要だ。乱獲や環境破壊が原因で減ったが、中国や朝鮮半島にも分布し、生態に未知の部分もある。だが報告書案は「一度絶滅すれば取り返しがつかない」として予防原則の考えから関係者が保全にとりくむことが重要とした。 利根川や静岡・神奈川を流れる酒匂川、福岡の西郷川などの河川を対象にした環境省の調査で、川を横切る堰(せき)で40センチ以上の水位差ができると、全長24センチ以下の小型ウナギが川をさかのぼりにくく
今般「ニホンウナギの生息地保全の考え方(案)」をとりまとめました。本案について広く国民の皆様から御意見をお聞きするため、平成29年2月16日(木)から3月17日(金)までの間、意見を募集いたします。 1.概要 ニホンウナギ(Anguilla japonica)は、外洋のマリアナ諸島西方海域に産卵場を持ち、東アジアの沿岸域で成長する降河回遊魚であり、一生の大部分を河川や沿岸域等で過ごすと言われていますが、ニホンウナギの個体数は、1960年から70年代と比較すると、大きく減少しており、河川や沿岸域等の生息環境の変化が個体数の減少要因の一つとなっていると考えられます。 これを踏まえ、ニホンウナギが生息する河川や沿岸域等の保全や管理に携わる機会があると考えられる各主体に対して、ニホンウナギの保全の基本的な考え方と技術的な手法の例を示すことで、今後、ニホンウナギの生息地保全を行う際の参考となるよう「
絶滅のおそれがあるニホンウナギを回復させるため、主なすみかとなっている河川や沿岸部の環境をどのように改善すればよいかを話し合う、環境省の検討会が発足しました。ウナギの生息に影響している堰(せき)がある場所には専用の魚道を設けることなど、来年の春までに具体的な対策をまとめることにしています。 会合では、専門家のグループが全国の河川で行ったウナギの生息環境についての調査結果を報告し、河川に40センチ以上の高低差がある堰が造られると、それより上流にはウナギが上りづらくなり、生息範囲が狭まる大きな原因になっていると指摘しました。 検討会では今後、堰がある場所にはウナギが上りやすい専用の魚道を設けることなど、具体的な対策を検討し、来年の春までに取りまとめることにしています。調査を行った中央大学の海部健三准教授は「今回の調査で、ニホンウナギが減少している要因が具体的にわかってきた。対策につなげて、ウナ
絶滅のおそれがあるニホンウナギを回復させようと、全国の河川で、養殖ウナギを放流する取り組みが行われていますが、養殖のウナギと天然のウナギを同じ場所に入れると、養殖ウナギの生存率が低いことが中央大学などの実験で分かりました。これまでの放流方法では、効果を得られない可能性があり、水産庁は、放流方法を見直し、新たな指針を作る方針です。 中央大学と鹿児島県水産技術開発センターのグループは、放流した養殖ウナギが天然のウナギと共存できるか調べるため、同じ水槽や池に入れる実験を行いました。 このうち、天然のウナギと養殖のウナギを1匹ずつ同じ水槽に入れて、隠れがとなる細い筒にどちらが入るか調べる実験では、およそ90%の割合で天然のウナギが筒に入り、映像には、天然のウナギが、養殖のウナギに激しくかみつく様子が記録されていました。また、同じ池に入れる実験では、20か月後、天然のウナギは18匹のうちおよそ90%
暑い季節が近づくと、無性に食べたくなる味。それはウナギだ。しかし、そのウナギが最近、めっきり捕れなくなった。いまや、絶滅の瀬戸際をかろうじて泳いでいるのだ。その原因は稚魚のシラスウナギの乱獲だと多くの人が考えているが、それだけではない。ウナギにとって日本の河川・湖沼は、生活するには劣悪な環境になってしまった。これからもウナギと付き合っていくためには、どうすれば良いのだろうか。その処方箋について、日本の保全生態学を 牽引 ( けんいん ) してきた中央大学理工学部人間総合理工学科の鷲谷教授に寄稿してもらった。 伝統的な食文化もいまや風前の灯火 ニホンウナギ(ウナギ)は、古来、私たち日本人の食文化において重要な役割を果たしてきた。太平洋側の各地の縄文遺跡からはウナギの骨が出土しており、ウナギが縄文の人々の食生活を豊かにしていたことをうかがわせる。古代にもウナギが夏の滋養ある食べものと認識されて
ずっとウナギを食べ続けるために何が求められるかが論議された公開シンポジウム「うな丼の未来2」。ウナギの研究者のみならず、ウナギの漁や養殖を生業にしている漁業関係者や、ウナギを扱う流通業者、さらにはウナギや河川を管轄する行政関係者が参加し、それぞれの立場で講演が行われた後、シンポジウムの最後には会場を交えて総合討論が行われた。 どの程度減ってしまったのか? 求められる正確な資源量推定 消費すれば減少するばかりの鉱物資源と違い、繁殖によって増加する水産資源は増加分だけを利用していけば、理論的には未来永劫、資源は枯渇することはないはずだ。しかし、現実には増加分だけを利用することは難しく、需要に応じて過剰漁獲になってしまい、資源は枯渇に向かってしまう。そこで求められるのが資源量の正確な把握だが、今回のシンポジウムでは総合討論から参加した三重大学の勝川俊雄准教授がこう指摘した。 「ニホンウナギが減っ
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