沖縄が本土に復帰してから来年で50年となるのを前に、首里城や空手、琉球料理や沖縄戦など、沖縄に関する本を一堂に集めた「おきなわ本フェア」が今月30日まで、東京都中央区銀座1丁目の「銀座わしたショップ本店」で開かれている。沖縄の50年を知り、考える上で参考になりそうな、地元の出版社など16社の計約180点が並ぶ。 沖縄は出版活動が盛んだ。「出版年鑑2018」(出版ニュース社)によると、18年3月時点で県内に拠点を置く出版社は18社ある。人口比では東京や京都などに続く規模で、県内の書店は郷土本コーナーが充実している。 ただ、本土の書店には並びにくいのが現状だ。地元の出版社は、全国の書店に本を届ける大手取次店と契約しておらず、書店への直接販売では輸送コストがかかることが主な理由だ。 そんななか、沖縄本を本土の人に読んでもらおうと、地元の出版社18社は19年4月、「沖縄出版協会」を設立。それぞれ自