【中国】東シナ海近海の漁業資源がほぼ「枯渇状態」に陥りつつある。 中国では1日、東シナ海の休漁期間が約2カ月半ぶりに解禁された。だが地元漁師たちの出漁意欲は高くない。彼らにとって漁は今や「赤字商売」となっているためという。中国広播網が1日付で伝えた。 地元の漁師は、「以前は5~6時間で大量の魚を捕れたものの、今では1日300カイリを航行しても漁獲できない」と漏らす。水産業に20年以上携わる舟山海騰水産公司の陳雁平・総経理によると、漁労用レーダーを使った「壊滅的」な乱獲が繰り返されてきたなかで、稚魚が根こそぎ捕獲されてしまったことが漁獲資源の減少をもたらした。当局の海上パトロールが厳格に行われずに、休漁期の密猟が後を絶たないことも影響しているという。 このほか漁船の虚偽登録も問題だ。300馬力の小型船を改造して馬力を大きくした場合でも、漁獲許可証は300馬力のまま登録されるケースがよくみられ