このサイトは、次のところに引っ越しました。 「https://coin-walk.site/J077.htm」 ホームページ ⇒ coin-walk.site 令和3年2月 しらかわ ただひこ
話は少しさかのぼって、今年の1月頃の話。 その頃の僕は卒業論文を書くのに必死だった。 大学院に進むことが決まっていたので、すこしでもマトモな論文にしなければという思いがある一方で、何を書いていいかサッパリ分からず、ノートパソコンの前で日々悶絶していた。 論文の途中経過は執筆の折々で指導教員に報告していたのだけれど、そのたびに「これは考察じゃない」と突き返されていた。 「データの記述はもういいから、もっと考察を進めて」 とか 「お前の研究は、データは面白いのに解釈ができてない」 とも言われた。 けれど当時の僕は、 「こんなに考察を書いているのに、なんで考察が足らないとか、もっと踏み込めとか言われるんだろう?」 と、まったく意味が分からなかった。 結局卒論提出の日になっても教員の指導の意味は分からず、「考察が足らない」状態を改善できずに提出することになった。 * * * その後僕は大学院に進み
(前回:NHK貧困女子高生がヤラセなのかを冷静に検証する) NHK貧困女子高生問題で、「○○を買わなければ、進学できるはず」と、未成年のお金の使い方を叩く人々がいる。 だが、その苛烈さを、国のお金の使い方に向けたことがあるだろうか。 少女が食べた1000円のランチについて、「俺の方が貧しい」と競い合う人々。 あなたの貧しさは、「美しい国」が生み出したものかもしれないのに。 子どもの貧困率は、国内の政策によって増加している 「子どもの貧困率は、世界的な経済状況よりも、国内の政策という人為的かつ意図的なものに左右される度合いの方がはるかに大きい」と、「子どもの貧困」の著者である阿部彩氏は言っている。 (出典:日本教育会館「相談室だより2009」より引用・上下の文章も) 再分配前:所得 再分配後:再分配前ー(税金+社会保険料)+社会保障給付 再分配前の日本の貧困率は、それほど高くない。 だが、他
http://seramayo.hatenablog.com/entry/2016/05/23/121352 この記事を読んで、ブコメまで見て思ったんだけど、 「国立大で税金のおかげで教育してもらってるのにもったいない」という意見に対して 「教育で費用対効果とか考えてんの?ばかじゃね?」 みたいな意見があって、スター一杯集めてて驚愕した。 費用対効果は当然考えるだろ。 教育を何だと思ってんの? 次世代への投資だぞ? なんで国は回収出来もしない遊びでやってくる大学生のためにお金使わなきゃいけないの? ボランティアじゃねーんだぞ? 教育は受けられて当たり前、とか思ってんの? 高校生授業料無償化とか言ってた時点でなんか変だなー、とか思ってたけど。 とうとう大学まで「行けて当たり前」って考える人が増えちゃったの?どうしちゃったの? しかも挙句の果てに 「音楽学なんて学んだって社会の役に立たないから
2014-11-30 文化資本 la distinction (卓越化) 『ディスタンクシオン』は、ブルデューの主著の1つです。藤原書店から邦訳が出版されています。ブルデュー理論やディスタンクシオンの概念は、近年になって日本でも積極的に紹介され、社会学や哲学の方面を中心に大きな影響を与えています。 文化資本とディスタンクシオン -卓越化- これは君のことを話しているのだ。 この注意は読者に向けられていると同時に、社会学者にもまた向けられている。逆説的なことであるが、文化のさまざまなゲームは、そこに巻き込まれた人々が互いに相手を客観化しようとして行うあらゆる部分的な客観化行為のおかげで、かえってそれら自体は客観化されることから免れるという仕組みになっている。 だから学者たちは、自分自身の真実をつかむことをあきらめるのでないかぎり社交家たちの真実をつかむことができないのだし、逆もまたしかりなの
生涯未婚率という指標をご存知でしょうか。読んで字のごとく,生涯,未婚の状態にとどまる者がどれほどいるかです。 これは,全人口の人生を死ぬまで追跡して出すような,込みいったものではありません。生涯未婚率としては,50歳時点の未婚率が用いられます。この年齢以降は,結婚する者はほとんどいないであろう,という仮定に立つわけです。 なお,多くの官庁資料の年齢統計は5歳刻みのものですが,5歳刻みの統計から生涯未婚率を出す場合,40代後半と50代前半の未婚率を平均するという便法がとられます。 私は,この方式に依拠して,男女の生涯未婚率を職業別に計算してみました。こういうデータは見かけないので,興味を持った次第です。正規・非正規の影響を除くため,正規職員男女の率を出すこととします。資料は,2012年の総務省『就業構造基本調査』です。 http://www.stat.go.jp/data/shugyou/2
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2014/02/08(土) 00:23:39.40 ID:jMRf+njn0質問は後で答えるよ。 ちなみにキッチン。 研修程度のことならホールのことも分かる。 関連記事 渡邊「ワタミを叩くのは、経営者時代も、自民党でも、常に正論しか言わない僕に嫉妬してるから」 ワタミで働く外国人「日本人は無意識に外国人を差別している」 小倉智昭「ワタミは相当過酷な労働条件下にあっても皆同じように働いている。個々の資質の問題もある」 ワタミ「給料が低くても”会社に貯金”してると思いなさい」 ワタミとユニクロ、ブラック企業との批判者 今野晴貴氏に警告文が送られてきた 続きを読む
【その壱から続く】 「最近の若いやつらは(以下省略」ところで、私の本職は経済産業省所管の独立行政法人の研究員ですが、研究者の世界の末席におります関係上、縁あれば大学で非常勤講師として教壇に立つことがあります。これまでも、いくつかの大学で、経済政策や社会保障に関する講義を担当した個人的経験があります。そこで何度か、先に説明したような貧困の概念や合意基準アプローチについて話をしたことがあるのですが、ある時、気になって、受講している学生たちに対して、阿部先生のアンケートのどの項目について当たり前の必需品であると合意できるか質問してみたことがありました。講義中の事でしたから、受講生に挙手をしてもらうことで、おおよその合意度合いを知ろうとしたのですが、そこはそれ、恥ずかしがり屋の日本人学生のことですから、あまり高い比率で手が挙がるということもありません。そこで翌年、新しい受講生全員に、阿部先生のアン
京都の出版会社社長(京大卒)がツィッター上で 「東大卒・早稲田法科大学院卒の入社希望者をエントリーシート段階で落としてやった、少し優越感」と 書いて「炎上」したらしい。 しかし、中小企業などでは、「あなたはウチに来るには、あまりにも高学歴過ぎる」と 「おことわり」するケースは、案外多いらしい。 思うに、日本の「中小企業が多い産業構造」に対して、「あまりにも大学を作りすぎ」てしまい、 「社会が必要とする学歴比率」に対して「オーバースペックなまでに社会が高学歴化してしまった」 ということはないのか? 今までであれば、「若者の高学歴化は、当然必要な政策・望ましい政策である」という 「疑いようがない公理」があって、「受入側こそ、高学歴を使いこなせるよう、職種の高次化を 進めるべきだ」との論調が主流であった。 しかし、逆の発想として、「職種の高次化がなかなか進まないのであれば、若者の『行き過ぎた』
地方論の反応に対する反応みたいなもの - ボンダイ わかってないな、というかこちらの書き方が悪いのかもしれないので補足する。 どうして国道文化愛好家にして田舎者の俺がイライラしているかっていったら、あなたの記事が国道沿いを「ゼロ年代、それもだいたい前半ぐらいの時間のスナップショットで止まっている」って書くからですよ。地方は東京にいつも遅れている、それは事実。けれども地方文化がガラケー時代で時を止めている主旨にはどうにも納得できないし、風景の変化や、(私が接している)それほどインターネットに深くのめり込んでいるわけでもない地方ネットユーザー達の動向変化とも合致していないと感じる。 地方は地方で時計の針は動いていて、タイムラグは東京に比べておおむね2〜3年程度のものだ。その2〜3年を大きいとみるか、小さいとみるかはお任せする。しかしとにかくも地方の時計の歩みが2000年で止まっているという主旨
「2つ申し上げたいと思います。 多くの国民が歴史を通じて、憲法という手段を持って、政府あるいは国家の権力に多がをはめてきたということを考えれば、憲法の名を借りて、国民の権利を制限したり、義務を貸したりしたりすることは、今の日本においては、ふさわしくないと思います。 現在の憲法でも、教育ですとか、納税ですとか、勤労ですとか、国民の義務と称されるものは確かにございます。 しかしそれで十分であって、それ以上のことを、憲法改正の名を借りて、国民の権利を制限するような方向に安易に行くことには、断固反対を申し上げたいと思います。 2つ目に家族が助け合うというのは、個人的には私も賛成でございます。しかしそれは道徳であって、道徳を憲法の中に持ち込むべきではないと思います。 何年か前に、私も、肝臓を切って、親父の命を助けました。いいことをしたと私は思っておりますけれども、いろいろな環境を考えれば、それが出来
援デリの少女たち 作者: 鈴木大介出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2012/11/21メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (10件) を見る 内容紹介 いま大手出会い系サイトで「女性からの援助交際のカキコミ」の9割は、『援デリ』と呼ばれる「素人を装った業者」だと言われている。「打ち子」と呼ばれる統括者の男が出会い系サイトのメールのやり取りで客を取り、実働部隊である女に客を振り分けて売春させるというもので、数年前から都市部を中心に全国区で激増している売春組織である。 著者は6年半にわたり、複数の援デリ業者の内部に密着し丹念に取材してきた。その内情は凄まじく、18歳に満たないホームレスの少女や、施設を脱走した障害者の女の子、組み抜けしたヤクザ、雇い止めをされた元派遣労働者の男らによる経営……。それは少女たちにとって決して「高額バイト」などというものではな
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どうにも。 仕事をするにはいくつかのタイプの人間が必要だと思っている。 しかし、人事考察なり、学歴なり、なんなり、ある種のフィルターを通過した時に、抜け落ちてしまう優秀な才能というのがある気がする。 ・現場が「この人が欲しい」と推した人が、人事に落とされたり。 ・新規事業の為に、精鋭を集めてトップに老害が座ったり。 ・電子出版の為にデジタル強者を集めてもトップが紙の人な為に、ボロボロやめていったり。 ・ゲームの開発をしたこと無いのに、自分はよくわかってると思ってへんなリテイクしたり。 ・絵をかけないのに、絵がわかる気の人がリテイクし倒した結果良い絵師を逃がしたり。 ・体育会系で社員を固めた所為で、コツコツ仕事するヤツが居なかったり。 日本の会社の問題はこういうところにもある気がする。(主語を大きくしてあいまいにして逃げる)
政府が、女性を対象に10代から身体のメカニズムや将来設計について啓発する「女性手帳」(仮称)の導入を検討していることが4日、わかった。医学的に30代前半までの妊娠・出産が望ましいことなどを周知し「晩婚・晩産」に歯止めをかける狙いだ。6月に発表する「骨太の方針」に盛り込む方向で調整している。 政府は少子化対策として産休や育休を取りやすくする制度改正、子育て世帯中心の施策を優先してきたが、晩婚・晩産化対策も少子化解消には必須と判断した。安倍晋三内閣はこれを重点政策に位置づけており、骨太の方針に反映させた上で、来年度予算に調査費などを計上したい考え。 内閣府の「少子化危機突破タスクフォース」(議長・森雅子少子化担当相)は、妊娠判明時点で自治体が女性に配布する「母子健康手帳」よりも、早い段階からの「女性手帳」の導入が効果的とする見解を近く取りまとめる。子宮頸がん予防ワクチンを接種する10代前半時点
大津市でのいじめ自殺、大阪市立桜宮高校でバスケットボール部のキャプテンの体罰自殺など、一連の事件は日本の学校教育システムそのものがいま制度疲労の限界に達していることを示している。 機械が壊れるときは、金属部品もプラスチックもICもすべてが同時に劣化する。それに似ている。学校教育にかかわるすべてが一斉に機能不全に陥っている。 これを特定のパーツを取り替えれば済むと考えている人は「どこが悪いのか?」という「患部」を特定する問いを立てようとする。だが、それは無駄なことだ。日本の学校制度はもう局所的な手直しで片付くレベルにはない。 「日本の学校制度のどこが悪いのでしょうか」と訊かれるならば、「全部悪い」と答えるほかない。 けれども、学校教育は「全部悪い」からといって、「全部取り替える」ことができない。自動車なら、新車が納車されるまで、バスで通う、電車で通うという代替手段があるが、学校にはない。新し
自殺者数のレベルは本当に増えたと判断してよいのかというのがこの図録作成のテーマである。この図録で言いたかったことは年齢別自殺率の長期推移でも表現されているので参照されたい(図録2760)。 1998年以降2010年ごろまで自殺者数がかつてない規模の毎年3万人水準という異常事態が続いていた。図録を作成した2013年当時と異なり、タイトルは「自殺は本当に増えていたのか」に変えた方が適切であるが、作成当時そのままにしている。と考えていたら、コロナ禍による自殺増の状況となり、再度、当初の表題が少し当てはまってきている。 自殺者数が3万人レベルと増加した理由は、同時期に深刻化した社会環境の変化に求められるというのが一般の理解だった。自殺対策もこうした理解から導かれている場合が多い。 以下は「自殺3万人切る 社会全体で取り組みを」と題された毎日新聞の社説(2013年1月27日)であるが、こうした一般的
国家とはなんだろうかという問題を、自分なりにいろいろ考えてきた。レーニンやトロツキー的には国家というのは暴力装置であるとした。つまり、軍隊や警察、刑務所など各種の暴力機関を収納して一元的に発動できる装置(apparatus)であるとした。ウェーバーはこれを近代国家の要件としたが、彼は国家形成については多元的な見方をした。他方、レーニンは暴力が権力源泉であると単純に考えた。その信奉者には、国家=暴力装置という権力源泉を解体して市民を自由にするためには、それを対抗的暴力で解体すればよいのだという短絡な運動も生まれた。「政権は銃口から生まれる」というものである。これを大衆のルサンチマンに結合することを革命の情念とする傾向も見られた。 この国家観の起点にあるマルクスはレーニンのように考えていたわけではなかった。彼はこれをまず上部構造として捉えた。エンゲルによって実質改竄されその安易な流布であるレー
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