トヨタ自動車が1月26日に発表した、新型『アルファード』『ヴェルファイア』の開発キーワードは「大空間高級サルーン」。高級セダンに引けを取らない上質な乗り心地や優れた走安性を実現するために、リアには新開発のトレーリングウィッシュボーンと呼ばれるダブルウィッシュボーン式のサスペンションが採用された。 多くのミニバンは、室内空間を広げるためリアにはマルチリンク式や車軸式を採用するのが一般的だ。大型ミニバンでは、日産『エルグランド』はマルチリンク式、ホンダ『オデッセイ』は車軸式(FF車)を採用している。 今回“あえて”部品点数が多く室内空間には不利なダブルウィッシュボーン式を採用した理由を開発主査のトヨタ自動車 製品企画本部 吉岡憲一氏に聞いた。 「高級サルーンにふさわしい乗り心地と操縦安定性の両立するために採用を決めた。従来のトーションビーム式でも乗り心地を良くすることは可能だが、乗り心地を良く