採譜。音を拾い上げて楽譜にして行く為の作業の事ですが、通俗的な意味では「耳コピ」という作業も採譜を必要とはしない前段階の作業過程に包摂される物のひとつと言えるでしょう。 更に言えば《私に続いて歌いましょう》と言われて「模倣」するというのも聴音の直後での歌唱という事になりますが、単音の模倣は概して間違えにくいものの、自身の音楽的習熟力や癖によって、完全な模倣とはならずに手前勝手に音高やリズムを変応させて歌ってしまう人もおります。 変応してしまうという癖が多発する人は、採譜をするにも臆断を辷り込ませてしまう可能性が高く、採譜という作業に於ける忠実度や完成度は低くなってしまう事でしょう。こうした変応が起きてしまうのは各人の音楽的素養の度合いに左右されるのは勿論ですが、変応と類推の双方が強化されてしまうと、自身の持つ癖がオリジナルのそれを大きく変化させてしまう事となるので注意すべき側面であろうと思
先日、Twitter経由で「いま使っているオーディオインターフェイスの入力音が痩(や)せていて、使いものになりません。USB 1.1対応のオーディオインターフェイスであることが原因だと思いますが、2.0対応にすると入力にどの程度の差が出るでしょうか?」という質問をいただきました。さらに「それ以前に使っていた機材でも、音痩せを感じていました。やはりUSB 2.0のなるべく高価な機種のほうが良いのでしょうか?」というメッセージが来ていたのです。 個別の質問にはお答えできないケースも多いのですが、今回の話はちょっと気になったのと、ありがちなミス、勘違いが原因なのでは……と思い、やり取りした結果、うまく解決することができました。同じような間違いで、オーディオインターフェイスを正しく使えていない人も多いように思ったので、改めてオーディオインターフェイスの正しい使い方について考えてみたいと思います。
YOASOBIしらんのでYoutubeで一曲MVを聴いてみたけど、なんとなく言ってる意味わかった ギターやピアノのような生楽器の音について話している場合と、シンセの音を想定している場合とで説明が違ってくるが、たまたま今聴いた曲のイントロがピアノだったのでここではピアノを例に挙げる とりあえずショボいピアノ音源の代表として、RolandのSound Canvasのデモを聴いてもらいたい(0:50~ぐらいから聴くとわかりやすい) https://www.youtube.com/watch?v=uPQa7trDFpA いかにも機械的な音色(ちなみにシンセの文脈ではおんしょくと読む)だと感じないだろうか? 理由は明白で、これは非常に古い時代の音源なので、データサイズが非常にちっちゃい どれくらい小さいかというと、Roland SC-88の場合はピアノ以外にも数百種類もの音が収録されてるのに、全部あ
abcjs JSで楽譜を描画して再生までできる「abcjs」 あまり音楽の知識はありませんが、なんかすごい感じがします 関連エントリ 超カッコいいスクロールエフェクト実装「lax.js」 リッチでカッコいいカラーピッカー「iro.js」 ホバー時にボーダーをアニメーションさせる「Nicebord.js」
SPECIAL TALK音楽制作集団『MONACA』 に所属する アニメソング界のパイオニア、 神前暁のDTMに迫る! 神前暁(from MONACA) 『DAIV TO MUSIC』七組目のゲストは、音楽制作集団『MONACA』に所属し、作曲・編曲・プロデュースを行っている神前暁さん! アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の挿入歌『God knows...』や「らき☆すた」のオープニング主題歌『もってけ!セーラーふく』、映画「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」の主題歌『M@STERPIECE』など、アニメファンなら誰もが知る楽曲を数多く手掛けられています。 神前さんとヒャダインさんは京都大学の先輩後輩。ヒャダインさんは神前さんのことを「先輩(パイセン)」、神前さんはヒャダインさんを「後輩」と呼び合っていました。同じ大学出身ならではのお話も弾んだ『DAIV TO MUSI
iOS上には、DAWやソフト音源、エフェクト、リニアPCMレコーダー……とさまざまな音楽関連アプリがありますが、日本発のアプリというと、まだまだ少ないのが実情。そんな中、日本のベンチャー企業が開発したPiascoreというアプリおよび、その関連アプリがリリースから7年半を経過した先日、累計で1000万ダウンロードを達成しました。歴史あるアプリなので、使っているという方も多いとは思いますが、ユーザーの77%が海外とのことなので、「知らなかった!」という方も少なくないかもしれません。 Piascore一言でいえば、楽譜を紙ではなくiPadで表示させる楽譜リーダーであり、重い楽譜を持ち歩くことなくペーパーレス化が実現できるというもの。もちろん、世界中のユーザーに受け入れられている背景には、単に楽譜表示するだけでなく、便利な譜めくり機能を装備していたり、膨大なクラシック音楽の楽譜が無料でダウンロー
「この製品、ユーザーのことまったく考えてないでしょ!」、「この開発者、音楽制作とかしたことないんじゃないの!?」……しばしばそんな声を聞くことがありますが、現役バリバリのミュージシャンが自分の使いたいツールを開発したら、すごくいいものができそうですよね?そんなことを実現した方がいます。アイドル楽曲や劇伴、テレビのジングルの制作から、ゲーム音楽の制作、さらには自らが主宰するVALKILLYというユニットでサイバーパンクやインダストリアル・ダンスミュージックを手掛けるなど幅広い活動しているフランク重虎さんです。 そのフランク重虎さんが開発したのはWindowsおよびMacのVST環境で使えるコンプレッサのDeeComp($130.00で2015年11月30日までは$99.00)と、PANポットのDeePanpot(フリーソフト)のそれぞれ。いずれも派手さのないジャンルのプラグインではあるけれど
先日「無料版のPro Tools|Firstの配布が開始。お披露目イベントも7/10に開催」という記事でも紹介したAVID Creative Summit 2015が行われ、私も取材に行ってきました。このイベントでは、Pro Tools|Firstのデモが行われたほか、3つあったセミナー会場で、さまざまな講座が行われ、多くの人が集まっていました。 その各種講座の中でも、個人的に面白かったのはゲームミュージックの作曲家でサウンドプロデューサーの中條謙自(なかじょうけんじ)さんによる「サウンドプロデューサーがこっそり教えるゲームオーディオの世界で活躍するヒケツ」というもの。分かっているようで、さっぱり分かっていなかったゲームミュージック制作の世界について、いろいろと話を伺うことができたので、紹介してみたいと思います。 大盛況だった、Avid Creative Summit 2015で中條謙自さ
DTMで「なかなか難しいな……」といつも感じるのが、「譜面をどうやって演奏させるか」ということです。もちろん、難しいからこそ面白いところでもあるのですが、同じ譜面でも、それを実際の音で鳴らしたときにどうなるのかは、人によって表現方法も、音もまったく違ってくるんですよね。 譜面では、音符の長さが何msecか、というように厳密な時間は決められてないし、ffとか、mpと書かれていても音量が何dBかハッキリ決められているわけもありません。もちろん音源や音色だって何を選ぶかで出音はまったく変わってくるし、エフェクトの設定やミックスによっても音は大きく違ってきます。つまり譜面を読む人、解釈する人によって、最終的な音楽はまったく違うものにもなるわけです。そこで、譜面とMIDIデータ、そして最終的な音楽作品がどんな関係にあるのかを考えてみたいと思います。 譜面とMIDIデータ、そしてそれを演奏した音楽には
自作ゲームを作る上で欠かせないものの一つが音楽です。 最近はフリー音楽というものもネット上で入手することができますが、自分だけのゲームを作るなら音楽だって自分で作りたいものです。 しかし音楽作りというものは、知識よりも音感やセンスが問われるものであり、自分の用に音感が乏しい人には難しいです。 ですが、この方法を使えば音感や音楽の知識がそれほどなくても一応ゲーム音楽はできます。 音楽を作るには楽譜を作る必要があります。 別に五線紙と鉛筆を用意する必要はありません。音楽のメモ程度なら「バンブラP」が最適かなと個人的に思っています。 3DSなので手軽に買えて、いつでもどこでも5線譜による音楽の打ち込みができます。 一度、五線譜にしてしまえば、プチコンでMMLを作るのも、パソコンでMIDIを作るのも、それほど手間はないでしょう(たぶん)。 自分がよくプチコン用のゲーム音楽を作る場合は、バンブラで作
例えば、ドミナントGの所を、Bで置き換えたり サブドミナントFの所をDで置き換えたりできます。 ツーファイブ Ⅱ(D)→Ⅴ(G)への流れ。 ルートの4度上進行(強進行)になるため音程が安定する流れになります。 セカンダリー・ドミナント 元のコードの4度下のセブンスコードを利用すること。 借用和音とも呼ばれます。 例えば、Cのセカンダリー・ドミナントはG7です。Dm7のセカンダリー・ドミナントはA7です。 G7→C、A7→Dm7の流れでコードを進行します。 これを使えば色々なコードを使えるので曲にメリハリがつきます。 転調 同じ長調・短調だれでは曲がマンネリ化するので、途中で調を変えることができます。 これを「転調」といいます。 何の調に展開したいか決まれば、その前に「ドミナント・モーション」を使えば「転調」できます。 例、E♭に転調したい場合 E♭をトニックと考えると、ドミナントは「B♭7
みなさんお待ちかね、RolandのSound Canvas for iOSが本日1月29日、ついにリリースとなりました。価格は2,000円ですが、2月10日までのオープニングキャンペーンということで、現在1,500円となってますよ。以前の記事「楽器フェアで参考出品!RolandがSound Canvasを復刻だ!」でもお伝えした通り、これは90年代に大ヒットとなったRolandのMIDI音源モジュール、SC-88ProやSC-55mkIIなどSound Canvasシリーズを、現在に蘇らせたというもの。 従来PC上のソフトとしてあったVSC(Virtual Sound Canvas)とは一線を画すものであり、まさにあの当時のサウンドを再現できるiPad/iPhone用のユニバーサルアプリなのです。とっても楽しく、使い甲斐のあるアプリなので、具体的な活用法を紹介していきたいと思います。ただ、
左が筆者自慢のメインギター「RG7」。右がFENDER STRATOCASTER DELUXE HSS PLUS TOP WITH IOS CONNECTIVITYです 私、フジムラが普段愛用している日本のギターメーカー・アイバニーズの7弦ギター。国内外でのライブや、スタジオでのレコーディングセッションといったいろいろな音楽の現場に持っていきます。もちろん「音楽アプリ部」の連載でも「iRig PRO」や「JamUp Plug」などのインターフェースを介して、iOS向けアプリを試す際には必ず使っているメインギターです。 「いかなるジャンルにも対応可能な、どんなサウンドでも作り出せるギター」であることをコンセプトにさまざまな改造を施し、オリジナルパーツはボディーとネックしか残っていないというところまでいじってある自慢の一本です。 ですが、つい先日、エレキギターの元祖・フェンダーから「FENDE
6月25日に発売されて、大きな話題になっているRolandのシンセサイザ、AIRA SYSTEM-1。DTMステーションでも即日、レポートしたわけですが、その時点では、まだSYSTEM-1が持つ機能の半分しか発揮することができませんでした。しかし7月25日に解禁になるPLUG-OUTなるソフトの登場によって、SYSTEM-1は大きく変身します。とくにDTMユーザーにっては、ある意味、革命といえるような強力な機能を持つシンセサイザへと進化するのです。 そのPLUG-OUTを一足早く入手し、SYSTEM-1と連携させて試すことができましたので、これがどんなものなのか、何ができるのか、どう革命なのかを紹介していこうと思います。 AIRA SYSTEM-1をSH-101 PLUG-OUTと連携させて使ってみた PLUG-INではなくてPLUG-OUT。聞きなれない言葉だし、どういう意味なのか、ピン
ゲームプログラマが DTM で曲を作るときの 基礎知識を教わったときのメモ Created: 2014-05-31 Modified: 2014-05-31 Written by Tatsuya Koyama 0. これは何 この記事では、趣味程度で DTM をやっているゲームプログラマの僕が、 ちゃんとした音の仕事をしている友人に基礎的なことを教わったメモを示す。 DTM 初心者の方の参考になれば幸いだ。 1. ゲームプログラミングと DTM 僕は概ね、ゲームのプログラムの設計と実装を行う仕事をしている。 そのため、日々のリソースの多くはゲーム開発、とりわけエンジニアリングの勉強と実践に費やしている。 最近だと、 ゲームのフレームワーク を書いたりとかね。この分野はいくらでも勉強することがあるし、 時代とともに新しいおもちゃが提供されるし、創造的なものを作る余地もふんだんにある。 恐らく
音楽制作の工程の中で、なかなか分かりにくく難しい作業のひとつがマスタリングです。マスタリングは、まさに音楽制作の最終工程に位置し、音作りの総仕上げを行う部分。そのマスタリングの良し悪しが、作品のイメージを大きく決定づけるといっても過言ではない重要な工程でもあるのですが、何をどうすればいいのか、見当もつかないという人も少なくないでしょう。 今回取り上げる米Positive Grid社のFinal Touchは、その最終工程であるマスタリングをiPadで行ってしまうというツール。もちろんMacやWindowsのDAW環境でミックスダウンしたデータに適用することができ、非常にわかりやすく、また使い方によっては派手に音を変えてしまうことも可能なツールなのです。iPadの新しい使い方を提案するものといえそうですが、実際、どんなことができ、どのようにして使うのかを紹介してみたいと思います。 iPadで
8bitゲームサウンド好きな方ならば、多くの人がお世話になっているのではと思う、YMCKのフリー音源、「Magical 8bit Plug」。WindowsでもMacでも利用することができ、結構マニアックに音作りができることから、幅広い層から支持を受けているプラグインです。 そのMagical 8bit Plugが5年ぶりにバージョンアップをし、Macの64bitに対応するとともに、新たにビブラート機能が追加されるなど、より強力な機能に進化しています。この新バージョン4月1日に公開されたのですが、さっそく使ってみたので、改めて紹介してみたいと思います。 5年ぶりのバージョンアップとなったMagical 8bit Plug YMCKというのは、ファミコンサウンドでオリジナル音楽を作る男女3人から成る8bitミュージック・ユニット。国内外で活躍しており、映像と完全にリンクしたユニークなライブパ
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