東京都の小池百合子知事(左)から要望書を受け取る岸田文雄首相=首相官邸で2022年3月30日、竹内幹撮影 入学や就職など年度末による人の流れが活発化する中、新型コロナウイルス感染症がリバウンド(再拡大)の兆しを見せている。変異株「オミクロン株」の派生型BA・2への置き換わりが進んでおり、再拡大を後押ししている可能性もある。今夏には参院選を控えており、政府・与党は追加のワクチンの接種をさらに加速させる方針だ。 岸田文雄首相は、感染力が強いとされるオミクロン株の派生型「BA・2」の広がりに神経をとがらせている。感染の「第6波」のピークは越えたものの、「第7波」到来を招けば、7月に想定される参院選で与党が逆風にさらされかねないためだ。 「4回目接種の会場の確保とか対応は考えておいてほしい」。首相は30日、東京都の小池百合子知事と首相官邸で会談し、…