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世界禁煙デー
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あなたの組織や職場では、最近「希望」が失われていませんか?:「成長企業が失速するとき、社員に“何”が起きているのか? 」書評 あなたの組織や職場では、最近、「希望」が失われていませんか? あなたの組織や職場では、従業員のエンゲージメントを高めるために、どのようなリーダーシップが発揮されていますか? ・ ・ ・ スティーブ・バッコルツ 、トム・ロス、ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社 (著)、小田 理一郎 (監修)、東出顕子 (訳)「成長企業が失速するとき、社員に“何”が起きているのか? 」を読みました。いわゆる「従業員のエンゲージメント」について概観し、それを高めるために、いかなるリーダーシップを発揮しなければならないか、について学ぶ良質の実用書だと思います。この本を日本語で読めることができるのは、とても素晴らしいことです。監修者、訳者にこの場を借りて御礼を申し上げます。おすす
オンライン授業での「ディスカッション」を成立させる5つのポイント:「ブレークアウトルーム恐怖症」を生み出さないためにできること 「こないだ、あるオンライン授業で、10分間のブレークアウトルーム(オンラインディスカッション)やることになったんですね。そしたら、沈黙お見合いが、10分続いて、もう参っちゃいました。誰ひとりとして、ウンともスンとも言わないんです。だんだん言い出しにくくなり、そのまま10分の沈黙です。学生のなかには、ブレークアウト恐怖症になっているひともいます」 ・ ・ ・ 先日、他大学の学生さんとオンラインミーティングをした際、その学生さんが、こんな嘆きをつぶやいておられました。それは本当に大変だったね。 Zoomをつかったオンライン授業では、教員が簡単に「ブレークアウトルーム」という「オンラインディスカッション小部屋」をつくることができます。 学生さんが受けた、この授業のことは
「大学院での学び」と「企業研修の学び」は「別物」である!?:「求められる教え方」のこれだけの「違い」!? 「大学院での教え方」と「企業研修での教え方」は異なります ・ ・ ・ 僕は、これまで過去15年間くらい、大学院で社会人大学院生を教え・指導ながら、一方で、企業研修や社会人コースなどで「実務家の教育」にも携さわってきました。その過去の経験を棚卸ししたとき、痛感するのが、これです。 それは、 「大学院での教え方」と「研修での教え方」はまったく異なるのではないか ということです。 聴講者は、いわゆる「社会人」で実務に携わっているひとで、まったく「同じ」であったとしても、その教え方は異なる。これが僕がふだんから思っていることのひとつです。 もちろん、両者の教え方を、まったく「同じ」にできる先生もいらっしゃるのかもしれない。他人のことまでとやかくいう気は1ミリもないので、それはそれでいいのではな
あなたの組織には「元に戻しましょうオバケ」が出現していませんか?:「これからの大学」が必要とするオンライン戦略とは何か? 「先生、大学の大人数講義に関しては、このままオンラインでやって欲しいです」 ・ ・ ・ このところ、あう学生、あう学生ごとに、僕は、質問をしています。 「君らさ、今、オンラインで授業を受けているよね。今後のことを聞かせてほしいんだけど、オンラインと対面授業、どっちがいい?(笑)」 ・ ・ ・ この質問に対して、学生によって答えはさまざま。もちろん、N=10くらいなので、一般化はできません。 ただ、わたしの周囲に関する限り、下記のようなことが言えると思います。 ・「オンライン授業をすべてやめたい」という学生は、少なくとも、わたしの周囲にはいない。 ・オンライン授業にして欲しいのは大人数講義、1限・5限の講義、土曜日の講義と述べる学生が多い ・すべての学生は「やっぱり、みん
「先生、この時間割は、さすがに無理ゲーだと思いませんか?」 ・ ・ ・ 新型コロナウィルスの感染拡大はとどまるところを知りませんが、地域によっては、大学の経営的判断により、「オンラインで行ってきた授業」を「対面授業」に戻したところも、チラホラ出てきているようです。 大学は組織。それぞれが独自の経営判断を行うことに、わたしは何の異存もありません。それは組織でお決めになって、好きになさればいい。 (ちなみに、わたしが勤務する立教大学は、春学期はフルオンラインが決定しています) 一方、「オンラインで行ってきた授業」を「対面」に戻した大学で学ぶ大学生のなかには、かなり大きな「学習困難な問題」を抱えている方もおられるようです。折りにふれ、そういう声を耳するのですが、それがまことに切ない。 せんだって、出会った方は、下記のような趣旨のことをおっしゃっていました。 (大学名や、それとわかる内容は削除しま
あなたは「心理的資本」をどのくらい持っていますか?:どんな逆境でも挑戦できる「スーパーポジティブ野郎」をいかに育成できるのか? あなたの「人生の質」を決めるのは、たかが「こころ」、されど「こころ」!? あなたの「心理的資本」は高い方、それとも低い方? ・ ・ ・ 経営学(ポジティブ心理学)には「心理的資本(Psychological Capital:略称 PsyCap)」という概念があります。 「心理的資本」とは、端的にいってしまえば、 「ひとが、いかに希望や目標をもちつつ、物事に挑戦し、出来事を意味づけ、逆境をはねのけてでも、前にすすむことができるか」という「ひとの心の状態」のこと をいいます。 「心理的資本」は「資本」といっているくらいですから、これが「原資」として機能して、そのうえに、さまざまひとびとの成功や幸福が築かれていきます。 より具体的には「心理的資本」を構成する成分は 1.
「リモートマネジメント格差拡大理論」で「刻みネギ」が「長ネギ」になっちゃった件!? : 「できるマネジャー」と「できないマネジャー」に広がる「格差」 研究者というものは、常に、仮説を「妄想」しています。 いや、少なくともわたしは(笑)。 「スーパーで、刻みねぎ、買ってきてね。白いのじゃなくて、緑のだからね」 とカミサンに何度も何度も言われても、仮説を妄想しているときには、何一つ頭に入っていません。 もうダメです。 考えているときには「廃人」。なんら、世の中に貢献はできません。 しまいには、 「ぶっとい長ネギ」を1本買ってきて、スーパーの袋から飛び出しちゃってるのを、どうしようか、玄関口で右往左往している始末です。 またやっちゃった。。。 ▼ せんだって、僕が思いついちゃった仮説が、「リモートワークでのマネジメント」は、下記の命題が成立するのではないか、というものです。 1.リモートワークに
オンライン研修をデザインするとは「決める・わける・つなげる・お土産化する」である!? : 「Dx時代の人材開発」に必要なスキルとは何か? オンライン研修をデザインするとは「決める・わける・つなげる・お土産化する」である!? ・ ・ ・ 私だけがそう思っているのかもしれませんが、ここ数ヶ月、人材開発の業界は、50年に1度くらいの「パラダイムチェンジ」が起こっているような気がします。 人材開発の業界は、新型コロナウィルス感染拡大の影響をもろにパッコリと受けてしまい、1)対面型の研修がストップするか規模縮小か延期しているところが多く、2)かわりにオンライン研修が爆増しているのです。 よく知られているように、企業研修は、一般に、「公開型」ならば「不特定多数のビジネスパーソン」が参加します。たとえ自社研修であっても、多くの研修は特定多数が集まり、かつ双方向性が高いものです。要するに、新型コロナウィル
リモートワークは「組織記憶」と「組織学習」の危機かもしれない!?:これは「ITオンチで、家庭にも居場所がなく、リモートワークを攻撃したいオジサマ」のためのロジックではない!? リモートワークは「組織記憶」と「組織学習」の危機かもしれない!? ・ ・ ・ 経営学には「組織記憶」と「組織学習」という概念があります。 ここで「組織記憶」とは、「組織のメンバーが何らかの知識を獲得し、それらが共有され、記憶されたもの」と定義します。 このように組織メンバーが、「組織記憶」をつくりあげていく過程で起こるのが「組織学習」です。「組織学習」とは「組織メンバーで生まれた知識などが、組織メンバーに共有され、組織の決まり事になり、活用されていくプロセス」のことをいいます。組織学習の結果、生まれるもののひとつが「組織記憶」です。 ▼ たとえば、今、10人で構成される職場のうちの「Aさん」が、何かの「仕事のやり方」
配属ガチャ、上司ガチャにつづき、「会社ガチャ」という言葉があるらしい! ・ ・ ・ 先だって、「転職学」のプロジェクトで、パーソル総研・パーソルキャリアの皆さんと議論していたとき、このことが話題になりました(転職学プロジェクトはパーソル総研の小林さん、パーソルキャリアの吉村さん、平田さん、影山さん、藤田さんらと取り組んでいます。皆さんとの議論やブレストを毎回楽しみにしております!今年度中には本がでるはず!お楽しみに!)。 ここで「配属ガチャ」とは 新卒入社の配属先が、会社の意向で、あたかもソーシャルゲームの「ガチャ」、懐かしのカプセルトイの「ガチャ玉」のように決められてしまうこと をいいます。 要するに、ワンセンテンスで申し上げれば 「配属は選べない=ハズレをひくこともある」 ということですね。いにしえからある日本の雇用の問題点です。今風にいえば、これが「配属ガチャ」 また、ここから派生し
乱立するオンラインイベントによる「おうち時間争奪」の「仁義なき闘い」!? : オンラインイベントとリアルイベントの「5つの違い」 最近、オンラインイベントが乱立し「おうち時間争奪」の「仁義なき闘い」が起こっているのではないだろうか? ・ ・ ・ このところ、ZoomやTwitterの動画、Youtube Liveなどを用いて、オンラインイベントを開催する方が、本当に増えている印象があります。 その中には、もともと対面状況で行っていたイベントが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けて「オンライン化」された、というのもございます。 はたまた場所代などのコストがかからないので、どんな人でも、手軽にイベントが行えるようになった、ということもあるのでしょう。新規参入組も数多くおられます。 昨今は「ライブなどが難しいアーティスト」の皆さんも参戦して、毎夜ごとに、ネットの「ここ、あそこ」でイベントが
緊急事態下での「9月入学制度」の導入には「反対」です!:「学びをとめないこと」に焦点をしぼって、やり切ることの大切さ 「9月入学」に関するブログ記事を教育新聞さんが記事にしてくださいました。その記事に中原がさらに加筆したのが、下記の論考(PDF)です。ほぼブログの内容ですが、ご笑覧くださいませ! 9月入学検討「今ではない」 「学びをとめないこと」だけに一点集中せよ(中原淳) http://www.nakahara-lab.net/blog/wp-content/uploads/2020/05/9gastu_entrance_junnakahara-1.pdf ▼ ▼ ▼ にわかに議論が高まりつつある、9月入学制度の導入に際して、個人的な意見を表明させていただきます。以下は、あくまで中原の個人的見解です (大筋の意見はFacebook、Twitterで表明しておりますが、ブログに転載す
オンライン授業は「組織ぐるみの準備」が7割「実施」が3割!:出たとこ勝負の「むごいオンライン授業」を避けるための7つのポイント オンライン授業は「組織ぐるみの準備が7割、実施が3割」です 出たとこ勝負のオンライン授業は「むごい結果」を生み出します! ・ ・ ・ 先週は、勤務する立教大学経営学部の主催で、2回目の「オンライン授業の教員勉強会」が開催されました。 山口和範学部長、尾崎俊哉先生、西原文乃先生などが主催された勉強会で、不肖、わたくし中原も、下記の資料を用いて、自分の経験を語らせてもらいました。 「オンライン授業」のための「最も大切なノウハウ」だけをまとめたスライドを、無償でダウンロードいただけます! http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/11472 2回目になるこの会には、1回目の170名に引き続き、200名近くの専任教員の先生、兼任教員
「もう、元の世界には、戻らないんだろうな。何事もなかったかのように、ビフォーコロナの世界には、もう、戻らないし、きっと戻れない。 ならば、わたしたちは、アフターコロナの世界を、どのように描くのだろうか?」 ・ ・ ・ 緊急事態宣言がでて、はや1週間。 僕のまわりでは、この2ヶ月で、とてつもない変化が起こりました。 まず大学。 学び方が変わり、教え方が変わりはじめています。 僕のつとめる立教大学経営学部・大学院経営学研究科では、山口和範学部長の「考えることをとめない、学びはとめない」の方針のもと、教職員が必死で、「必修授業のオンライン化」に踏み切りました。 オンライン授業で学びを止めるな 立ち入り禁止でも授業は止めない 立教大経営学部の覚悟とは https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200409-00010001-edua-life 経営学部の新入生のみな
ハードルをあげずに行うオンライン授業 ビデオ会議を利用したオンライン授業を 少人数授業で行う場合 立教大学 経営学部 教授 中原 淳 1 ミニプレゼンをききながら思ったことは、 ご自由に「チャットボックス」に書いていってください! 今日は、皆さんで、体験しながら「オンライン授業」を学びましょう! この資料の配付・引用はご自由になさってください。その際は下記の出典明示をお願いします。許諾は必要ありません 出典:中原淳(2020)ハードルをあげずに行うオンライン授業. 立教大学経営学部勉強会資料. http://www.nakahara- lab.net/blog/archive/11472 立教大学大学院 経営学研究科 リーダーシップ開発コース 4月4日からオンライン授業、無事スタートできました! https://ldc.rikkyo.ac.jp/ 19名の受講生が無事授業開始・・・山口学部
【無料動画大公開】ニッポンのオンライン授業カンファレンス2020、オンライン授業のノウハウ動画を無料でどなたでもご覧いただけます! 本日、Yahooアカデミアさんより、「ニッポンのオンライン授業カンファレンス2020」の動画アーカイブ(ログ付き)が公開になりました!(スタッフのみなさま、本当にお疲れ様でした!心より感謝です!) オンライン授業のノウハウを集めた動画を、どなたでもご覧いただけます! より多くの方々にご覧いただけますことを願っております! 【ニッポンのオンライン授業カンファレンス2020の動画アーカイブ、無料でご覧いただけます!】 https://paper.dropbox.com/published/2020–Axz1szMfrgJZDDjqQUd0hNC3Bg-4Mnqd5dACJCJQlFDOrWS8Gk ・ ・ ・ 思い起こせば、その企画が立ち上がったのは、10日ほど前
「オンライン授業」のための「最も大切なノウハウ」だけをまとめたスライドを、無償でダウンロードいただけます! 「オンライン授業」をするにあたり、僕が大切だと感じたノウハウを、しぼりにしぼって、まとめたスライドをつくりました!どなたでも無償でダウンロードいただけます! 役に立つと思えば、どうぞ、ご自由に閲覧・利用・配布なさってください! ・ ・ ・ 全国の教育機関で、新学期開始まで、もう本当に時間がありません(泣) 巷ではオンライン教育、遠隔授業の話題で持ちきりですが、現場は「右往左往」し、本当に「時間がない」のではないかと推察します。 いろいろやれるのは、わかる。いろんなアプリがあるのも、わかる。いろんな課題や問題があるのも、わかる。でも、僕らには、そんなに試行錯誤する時間は、ないんだよ(号泣)。 そんななか、「100年の1度の学びの危機」に際して、人材開発の研究者として何かの貢献をさせてい
春学期キックオフ!、オンラインでの大学院授業、いよいよ開始! ・ ・ ・ 昨日4月4日土曜日は、「ひとづくり・組織づくりの大学院」:立教大学大学院 経営学研究科 リーダーシップ開発コースの初回授業日でした。 数ヶ月前から本格化した新型コロナウィルスの感染拡大。 それにともない対面での授業が難しくなり、立教大学経営学部では、しばらくのあいだ、大学院リーダーシップ開発コースの授業は、ZOOM、Kintone、LINEなどを併用したオンライン授業として展開することになりました。 で、迎えた、春学期授業のキックオフ! 昨日は、大学院授業の初回授業日でした。 結論から申し上げますと、反省点や課題は多々あるものの、無事、2時間のキックオフ、3時間の授業を無事終了することができました。本当にうれしいことです。 わたしどもにとって、最高によかったのは、志ある大学院生の皆さんに恵まれたことです。 19名の受
「授業のオンライン化」とは、オンライン用に「もうひとつ別の授業」をつくることなのではないか? ・ ・ ・ 昨日、僕の勤務先の立教大学経営学部・学部長の山口和範先生から、経営学部の学生・大学院生に向けてメッセージがだされました。 立教大学経営学部:経営学部の新入生のみなさまへ http://cob.rikkyo.ac.jp/news/3643.html 山口先生は、吉岡総長(前・立教大学総長)の 「大学とは考えるところである。もう少し丁寧にいうと、人間社会が大学の存在を認めてきたのは、大学が物事を徹底的に考えるところであるからだ」 というお言葉を引用しつつ、この未曾有の事態にあっても、大学は 「考えること、学ぶことを止めてはならない」 とおっしゃっています。 そのうえで、挨拶文のなかでは 「立教大学は、4月9日から、オンラインでの授業をスタートさせます。経営学部でも必修科目を中心に、学びの場
オンラインでのグループワークを活性化させる「問い」と「手続き」と「アウトプット」!? : 「ファシリテーション」よりも「めっこりした事前の打ち込み」で「沈黙お見合い」を避ける方法!? オンラインでのグループワークは「問い」と「手続き」と「アウトプット」だけで、かなり良くなるのではないか? オンラインでのグループワークは「しょぼい問い」と「もやっとした手続き」と「曖昧なアウトプットイメージ」だけで「世紀末」のような惨い常態に陥るのではないか? ・ ・ ・ 4月新年度からはじまるオンライン授業の実施のため、今日も、明日も、試行錯誤が続いています。 このところオンラインのことばかりネタにしていますが(もう飽きた??感想聞かせてください)、それはこの問題が、多くの教育機関にとって「喫緊の課題」になりうるからです。以下は、あくまで「僕の私見」ですが、それでもよろしければ読んでください。 ▼ なんせか
オンラインゼミ・チームビルディングの企画・運営マニュアルができました!:どなたでも無料でダウンロードいただけます! オンラインゼミ・研修・チームビルディングの運営マニュアルができました! どなたでも無料ダウンロードができます! ・ ・ ・ 先日、立教大学経営学部・中原ゼミでは、中止になってしまった2泊3日の「春合宿」を「オンライン(ZOOM)」だけで実施するという「知的暴挙」にチャレンジしました。 中止になった「2泊3日の春合宿」は、ゼミにとって極めて重要な意味をもつものでした。それは、主に「新入生のための組織社会化」「チームビルディング」などを目指す会だったのです。「ゼミの来期の活動」を決める意味でも、大変、重要な学びの機会でした。 しかし、クソ忌々しい「コロナウィルス」によって、ゼミ合宿は「あえなく中止」 一時は、モティベーションだだ下がりで、どうなることか、と思いましたが、中原ゼミは
コロナウィルス禍で、大学のなかには、4月からの授業を「オンライン」に切り替える、という選択をとりはじめているところもございます。 「オフラインでなければ伝わらないもの」「対面授業でなければできない教育内容」はあることは十分認めたうえで、僕個人としては、これは「やむをえない措置」だと思います。 コロナウィルス禍の終息は、思っていたよりも長く時間がかかるでしょう。 そのあいだ、大学における「学び」をピタリと、とめるわけにはいきません。 学習者の「学びたい」という気持ちがあるなら、どんな手段をとっても、それに応えていくことが教育機関にとって、「理念的」に大切なことだと思います。可能な限り「学生の学び」に応える。教育機関として「学びをとめない」。この理念を守り抜くことは、大切なことなのではないか、と思います。 一方、下世話な話をすれば、コロナウィルス禍という圧倒的危機を前に「授業継続ができるかどう
日本の正社員の13.2%(推計360万人)がテレワークを実施! ・ ・ ・ 昨日、パーソル総合研究所の方から、テレワークに関する2万人の調査の結果が発表されました(小林さんお疲れ様です!)。時期をとらえた、素晴らしくタイムリーな調査だと思います。 同調査によりますと、下記のようなことがわかっています。 詳細は、どうぞ同調査のWebページをご覧ください。 ・ ・ ・ ・正社員におけるテレワーク(在宅勤務)の実施率は13.2%、そのうち現在の会社で初めてテレワークを実施した人は半数近い47.8% ・国勢調査※を基に簡易的に推計すると、約360万人の正社員がテレワークを実施しており、そのうち約170万人が初めてという結果になる。 ・テレワークを実施していない人のうち、「希望しているができていない」割合は33.7%。 ・3大都市圏でみると、テレワークが命令・推奨されている割合は、東京圏で32.7%
オンラインのチームワークは「持ち寄りパーティ」である?!:テレワークは「何にも考えていない個人」を「見える化」してしまう!? 3月23日(月曜日)は、ブログの更新を行いません。火曜日3月24日にお会いしましょう! オンラインのチームワークは「持ち寄りパーティ」である?! ・ ・ ・ 春学期からの授業やワークショップなどなどで、ZOOMやら、Kintoneやら、Slackやらなどのオンラインツールを用いる可能性が高いため、暇を見つけては、いろいろな「実験」を繰り返しています。 こんなときだからこそ、学びをやめない、諦めない。 最近のITには、それほど詳しいわけではないですが、一念発起して、僕自身が学び直しています。 といいますのも、あまりオンモ(お外)にいくこともできないですよね。だから、新学期の授業スライドをつくりながら、たまたま入る打ち合わせをこなして、暇をみつけて「実験」をして、暮らし
世界初!? 中原ゼミ「オンライン合宿」でチームビルディングをやってみた!? : ZOOMで新人の組織社会化は可能なのか? ZOOMで「新人の組織社会化」は可能なのか? オンラインでの「チームビルディング」は可能なのか? ・ ・ ・ 中原ゼミ「オンライン合宿」が無事終了しました。 新型コロナウィルスの感染拡大がなければ、例年のようにホテルで2泊3日で行っていたはずの合宿。 例年の中原ゼミ合宿には、1年生から3年生まで全ゼミ生60名ほどが集まります。そのうえで、 1)お互いに(ほぼはじめて)顔をあわせ 2)顔と名前を一致させ、仲良くなり 3)ゼミ生としてのアイデンティティをもち 4)組織へのコミットメントを高め 5)これまでの活動を振り返り、4月以降の活動計画をねること を目的としていました。 要するに、中原ゼミの合宿とは「新入生のための組織社会化のためのイベント」であり、既存の学生にとっては
あなたの組織は「面白いこと言わなかったら、怒るからな!」というイノベーション促進策を行っていませんか? 「面白いこと言わなかったら、怒るからな!」 おそらくは、このように他人から脅されて、「面白いこと」を言えるひとはそういないでしょう。 「ありきたりのこと言ったら、しばくど、コラ!」 と言われて、「ありきたり」じゃないことを言える人も、あまりいません。 恐怖におののき、どうしようもないことを言ってしまいがちです。 おそらく、本当に「ありきたり」で「つまんないこと」を(泣)。 ・ ・ ・ 結局、背中に包丁をつきつけられるような環境で、相手に新しい発想を生み出させようとするのが、厳しいのです。 むしろ、「面白いこと」や「ありきたりじゃないこと」は、相手に対するプレッシャーをなくし、自然と、自由に発想できる環境を整えなくてはなりません。 もちろん「クリエィティブであること」に「制約」は必要です。
リーダーシップの基本は「見ること」です。 ・ ・ ・ このワンセンテンスは、リーダーシップの本のなかには、必ず、出てくるワンセンテンスかと思います。本によっては「見る」ではなく、「観察する」という言葉を用いることもありますね。 たとえば、 リーダーの仕事は、とにもかくにも「観察すること」からはじまる のように。 その含意になっているのは、「見る」や「観察する」が、リーダーの行うすべての働きかけの「基層」を為すからです。 たとえば、よくリーダー・管理職層は、リーダーや管理職になりたての頃、コーチング研修などで、部下を鼓舞するような言葉かけや問いかけを学びます。 しかし、せっかく手にした「武器」であっても、「部下を見ること」「部下を観察すること」ができていない場合には、適切に、それを用いることができません。どんなによい武器をもっていても、相手のことを見ずに、やたらめったら、切り込んでいっても、
「はい!あなた、あしたから管理職です」という「いきなり管理職登用」がもたらしかねない「離職無限ループの悲劇」!? 「いきなり、管理職です」って言われた途端に、何をしたらいいんだろうと。やっぱり、その辺が結構戸惑うポイントかなっていうふうには思います / 本来であれば、会社から、こういう役割を担ってほしいんだよっていうことを、明確に説明を受けたりとか、する会社もあるんでしょうけれど、もううちの会社は、特にそういうのもなく、「はい、あなた、あしたから管理職です」(という感じです)」 ・ ・ ・ こちらは、せんだって、聞き取り調査をさせていただいた管理職のある方が、自分が管理職に任命されたきのことを述懐しておっしゃっていた言葉です。 「はい、あなた、あしたから管理職です」 という「いきなりステーキ」的な管理職登用(何のこっちゃ、意味不明)の事例は「極端な例」かもしれません。でも、管理職になるとき
科学は3割、自分の頭で考えるは7割!? : 経営書をしこたま読んでも、たぶん「大成功」しないのはなぜか? 「説明力は3割くらいだ。それ以外の7割は、自分の状況で、自分の頭で考え、自分で持論を見つける他はない。経営学は、自分で考える余地を残す学問だ」 ・ ・ ・ せんだって、神戸大学の金井壽宏先生の退職記念パーティに伺ったときのことです。金井先生がおっしゃっていた言葉のひとつで、僕がとくに、印象に残ったものが、冒頭のそれです。 ここで「説明力」とおっしゃっているものは、 ある変数(A)が、ある変数(B)の「変動」を、どの程度の割合で、説明しうるかどうか ということだとお考えいただけるとよいのかなと思います。 要するに、AがBをどの程度予測しちゃうかどうか。 この割合が3割くらいなら、AはBの変動を3割くらい予測する。これが10割なら、AはBをぴったり確実に100%予測できる。 (これ、厳密に
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