「ぜいたくな実験にして名刺代わりだった」。シンセサイザーを駆使したサウンドがトレードマークの音楽家、小室哲哉さん(65)は2年前、初のオーケストラコンサートでアコースティック楽器と電子音を「共存」させる方法を会得した。今夏、第2弾の公演を控える小室さんにインタビューすると、代表曲「Get Wild」の新アレンジの秘密を明かしてくれた。 小室さんの単独インタビューを2回に分けて配信します 前編:電子音との共存重視 小室哲哉さんがオーケストラと目指すグルーブ感 前回、2022年の公演では、ポピュラー音楽のアーティストとしては珍しく事前にセットリスト(曲目)を発表した。クラシックの公演に倣ったその意図を、小室さんは「クラシック音楽への憧れというか、リスペクトですね。形式だけですけど」と説明する。5月9日時点で今回のセットリストやゲストは発表されていないが、公演までにはアナウンスする予定だ。 前回