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スマートフォン事業で成功した中国シャオミの創業者で会長兼CEOのレイ・ジュンが、電気自動車業界でも世界的な成功を狙っている。レイが抱く野望とは。 中国版「スティーブ・ジョブズ」と呼ばれて 米アップル社を真似することから始まった中国のスマートフォンメーカー・シャオミが設立されてから10年と少し。創業者でCEO兼会長のレイ・ジュン(54)は、スマートフォンの分野でついにアップルをしのぐ存在にまで至った。 アップルは2024年、10年の歳月と数十億ドルの予算を費やした電気自動車(EV)開発プロジェクトをひっそりと凍結した。一方のシャオミは、今この瞬間も北京の工場でEV生産を進めている。 シャオミのCEO兼会長のレイは、そのマーケティングセンスと思いつきを次々に製品へと変えていくという特徴のためにスティーブ・ジョブズとも比べられ、中国では「レイ・ジョブズ」という愛称で呼ばれている。 レイの野望であ
【今回のお悩み】 「日々のストレスはどうやって対処したらいいですか?」 数えたらきりがないくらい、私たちは仕事や人間関係でさまざまなストレスを抱えています。一体どうしたら、そのイライラを軽減できるのでしょうか? 哲学者の岸見一郎先生に聞いてみました。 嵐の日に、鳥が強い風に押し戻されて飛んでいるのを見たことがあります。私はそれを見て、人も風に抵抗して懸命に羽ばたいて飛ぼうとしている鳥のようだと思いました。 ストレスを引き起こす外からの刺激をストレッサーといいます。人と関われば摩擦が生じ、仕事をすればストレスも伴いますが、生きている限りストレッサーを避けることはできません。ストレッサーは鳥が飛ぶのを阻止しようとする風のようです。ストレスに対処するためには、この風を止めたり弱くしたりする方法を考えるのではなく、それをどう受けとめるのかということを考えなければなりません。 とはいえ、できれば強い
日本では大半の中高生が制服を着る。費用がかかるうえ、不要に思える時代錯誤な「着用ルール」もあるが、多くの学生たちは依然として制服を着たがっているという。 日本の制服の歴史、そして進化した現代の「制服事情」について、仏紙「ル・モンド」が報じた。 痛い出費だが… 毎年4月になると、日本の子供たちは新学年に合わせて新しい「制服」の準備に取り掛かる。 制服は、日本の大半の学校で義務化されているものだ。そして2024年、親たちの主な関心事は、その値段だった。 「大人のスーツよりも高いのです。学校指定の体操服も、その品質のわりに高すぎます」と、ある匿名希望の高校生の母親は嘆く。もうすぐ中学校に入学する二人の娘を持つヨコヤマ・レオナも、こうした費用は「生活費がますます高騰するなか、会社の交渉で決まった賃上げでは相殺されないような追加コストです」と語る。 子供支援に特化しているNPO法人「キッズドア」で理
アポロ計画の宇宙飛行士たちが、月面を飛び跳ねるように歩く映像を目にしたことがある人もいるでしょう。では、思いっきりジャンプしたらどれくらいの高さまで到達するのでしょうか? 専門家が解説します。 もし幸運にも月に行けるとしたら、みなさんは地球にいるときの6倍も高くジャンプできるでしょう。ここは月の上だと思って、ジャンプしてみてください。その高さは地球にいるときより6倍も高いのです(下は見ないほうがよいでしょう)。 月の上ではどうしてこんなに高くジャンプできるのでしょうか? それはひとえに重力の違いにあります。重力とは、ジャンプしたときに下へ引っ張る不思議な力のことです。重力があるから、地球の反対側に住む人は落っこちたりしないのです。 その重力は、接着剤のようにみなさんを大地にくっつけたり、ゴムバンドのように地表に引き戻したりはしません。みなさんが感じるのは、「空間が形を変えている」ということ
デンマークは「信頼の国」。公式ウェブサイトでそう綴るほど、市民同士の信頼はあつい。 英紙「ガーディアン」が掲載したデータによれば、市民の74%近くが「ほとんどの人は信頼できる」と回答している。 この社会的信頼の高さは、市民の日常の行動にも反映されている。 たとえば、ベビーカーで寝ている赤ちゃんをカフェの外に放置して店内で食事をすることが珍しくなかったり、閉店間際、もしくはその後に買い物にきた人も専用アプリで入店でき、自己申告制で支払いができるリサイクルショップがあったりする。 街で自転車を盗まれることも、また盗まれるかもという不安自体も少ないようだ。
5月22日、スペイン、ノルウェー、アイルランドの各政府がパレスチナを国家承認すると表明した。 各国の言い分 英紙「ガーディアン」によると、スペインの首相は「二国家解決の可能性を武力で破壊することは許さない」と述べた。 ノルウェーの首相は「平和で安全な二つの国家が隣り合って共存するという選択肢を存続させなければならない」と述べた。 そしてアイルランドの首相は、パレスチナの国家存続の権利を認めることは「ハマスのニヒリズムに代わる実行可能な選択肢がある」というメッセージになると語った。 いずれの国にも、長引くガザ地区における戦闘と、パレスチナの民間人の被害を受けて、二国家解決の道を断とうとしているイスラエルとハマスを牽制する狙いがあるとみられる。 承認の意義 米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、パレスチナを国家承認している国はすでに約140あり、今回の三国の追加は、ヨルダン川西岸とガザの人々
前線近くの軍事拠点で、腕にタトゥーのあるウクライナ兵が砲弾に男根のシンボルを殴り書きしている。 また別の軍事拠点では、ウクライナ兵が「テキサスからこんにちは」と書かれた砲弾を中距離砲に装填していた。 このようにアメリカ製の大砲にスローガンやシンボルが描かれるのは、もともとはウクライナ東部で国を守る兵士たちの創作活動だった。だがロシアが侵攻してきてからの6ヵ月で、それはウクライナの資金調達戦術になり、いくつものクラウドファンディングが立ち上がっている。 クラウドファンディングで戦争のための資金を寄付してくれたら、ロシア軍に向けて放つ爆弾やミサイルに寄付者の好きなメッセージを書くというものだ。寄付は世界のどこにいる人でもできる。 戦車やドローンにもメッセージ そうしたサイトのなかで最も有名なのが、「サイン・マイ・ロケット」だ。サイト立ち上げ当初は、ソ連製の82ミリ迫撃砲にメッセージを入れる権利
ハーバード大学をはじめ、その他の米国のエリート大学の学生を調査したところ、Z世代の学生の大半が、社会よりも「自分が豊かになること」を最重視していることが分かった。 「社会を変えよう」といった理想主義的な追求よりも、金融やコンサルティング、テックなど「儲かるキャリア」を優先する傾向が、数年前から顕著になっていると、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が報じている。 最近では、キャンパス内でガザ戦争への抗議運動をする学生の様子がニュースになったが、「その学校のほとんどの学生は抗議運動よりも、卒業後の自分のキャリアのことに焦点を当てている」と、同紙は述べている。 Z世代といえば、気候変動活動家のグレタ・トゥーンベリをはじめ、社会正義のために声をあげたり行動するイメージがあるが、エリート校の学生たちは「驚くほど大手志向である」。 もちろん、それは今日にはじまったことではない。エリート大学は常に金融やコン
10年前のウェブの約40%は「すでに存在しない」 英紙「インディペンデント」によれば、「史上最大の容量を誇る図書館である『インターネットアーカイブ』(デジタル情報をアーカイブしている非営利法人)には、8350億のウェブページが収蔵されている」という。 一方、世界最大の「物理的な図書館」は米国議会図書館であり、収蔵されているアイテムは約1億7500万点だ。 言うまでもなく、ウェブのほうが現実世界よりも情報が多い。文章や画像、動画など、膨大な量のコンテンツが日夜ウェブに上がっている。そしてウェブはコンテンツが永久に残る場所だと思われがちだ。 だが、米シンクタンク「ピュー・リサーチ・センター」の最新の調査によれば、そうでもないらしい。ウェブページやオンラインコンテンツはどんどん失われ、インターネットは「消滅」しているのだという。 たとえば、2013年に存在していたウェブページのうち、現時点でその
「脱成長」とは、気候変動や格差を生む資本主義から脱しようという考え方だ。これはフランスの経済哲学者であるセルジュ・ラトゥーシュが提唱した理論だが、同じくフランスで著名な経済学者のオギュスタン・ランディエは、脱成長を唱えすぎるのも問題だと指摘している。仏誌「ル・ポワン」がインタビューした。 「脱成長」は本当にいいものなのか? オギュスタン・ランディエはフランス屈指の経済学者の一人だ。パリ高等師範学校卒業後、数学と哲学の大学教授資格を取得し、その後、マサチューセッツ工科大学(MIT)で経済学の博士号を取得した。現在はHEC経営大学院(パリ)のファイナンスの教授である。この人が発言するときは、耳を傾けたほうがいい。 そんなランディエが昨今、憂慮するのは、フランスの論壇で「脱成長」を説く論者が幅を利かせていることだ。 ランディエに言わせれば、「脱成長」を論じる自虐的な傾向はフランス独特なものであり
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年5月27日(月)の英「ガーディアン」紙に次の一文がありました。 Biden and Trump are neck and neck in national polling for the 2024 presidential election, with Trump often narrowly ahead. ですから、上の文は以下のような訳になります。 「2024年米大統領選に向けての世論調査では、トランプ前大統領がわずかに優勢な場合が多いものの、バイデン大統領と
2021年、『人間とマシンのチーム:私たちの世界に革命をもたらす人間と人工知能のシナジーをいかに生み出すか』(未邦訳)と題する英語の本が刊行された。著者はY・S准将というペンネームだが、イスラエルのエリートの諜報機関、8200部隊を率いる人物であることが確認されている。 著書で彼は、戦火のなかで軍事攻撃の「標的」を何千という規模でマークするため、大量のデータをすばやく処理する特別なマシンの開発を提唱した。そのようなテクノロジーがあれば、「新たな標的の割り出しと、それを承認する意思決定の両方における人間のボトルネック」を解消できるだろうと、彼は書いている。 そのようなマシンは、実際に存在すると判明している。イスラエルとパレスチナ合同の独立系メディア「+972マガジン」とイスラエルの独立系ニュースメデイア「ローカル・コール」の調査によって、イスラエル軍が「ラベンダー」という人工知能をベースにし
病院の受付に激怒する患者、JR職員に暴力を振るう乗客……礼儀正しさと他者への敬意を誇りとしてきた日本で、攻撃的になる人が増えている。客による迷惑行為「カスタマーハラスメント」が社会問題化している現状とその背景を中国紙が取材した。 それは病院の受付をしている女性からの悲痛な訴えだった。4月3日付の読売新聞の悩み相談欄「人生案内」に投稿した匿名の女性が、患者から不満をぶつけられる「サンドバッグ」状態になっていることがつらいと綴った。 診察を待たされて怒鳴る人もいれば、順番を飛ばして治療しろと要求する人、笑顔で対応すると激怒する人もいる。女性は最後に、こうした患者に対する「心の持ちよう」を教えてほしいと助言を求めた。 回答者で心療内科医の海原純子は、女性の苦しい状況に理解を示し、最近の受付にはスタッフに対する思いやりを求める張り紙が増えていると述べた。しかし、医療機関の責任者が相談者の女性を守る
近年、中国で拘束される日本の大学の教授や研究者が増えている。詳細は明かされないまま「スパイ罪」で懲役刑を受ける人もおり、こうした事態が続けば、日本の教育界に自主規制が広がってしまうと、作家の譚璐美氏は指摘する。 一時帰国中に消息を絶つ ここ数年、日本の大学に所属する中国人教授が中国で相次いで行方不明になっている。 2024年3月、神戸学院大学の胡士雲教授が半年以上、消息を絶っていることが発覚した。2023年8月に中国へ一時帰国した後、日本にいる家族と連絡が途絶え、秋学期が始まる9月になって家族から大学側へ「日本に戻ってこない」と相談があったという。 胡教授は中国文学が専門で、「現代中国事情」や「中国の古典と伝統」などの授業を担当し、地元でも幅広く活躍する名物教授だ。 亜細亜大学の范雲濤教授は、2023年2月に中国へ一時帰国して、連絡が途絶えた。関係筋によると、范教授は中国当局の聴取を受けた
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年5月26日(日)の「CNN」に次の見出しがありました。
日々報じられるニュースの陰で暗躍している諜報機関──彼らの動きを知ることで、世界情勢を多角的に捉えることができるだろう。 国際情勢とインテリジェンスに詳しい山田敏弘氏が旬のニュースを読み解く本連載。今回深堀するのは、日本でも徐々に注目を浴び始めている「ディープフェイク」。動画や写真に映る人間の顔を入れ替えることもできてしまうこの技術はどのように、何に使われているのか? ディープフェイクはいつ生まれた? 最近海外のTiktokで話題になっていたのが、ある有名俳優のDeepfake(ディープフェイク)だ。 その俳優とは、トム・クルーズ。米ウェブサイト「デイリービースト」が以下のように報じている。 「Tiktokの『@deeptomcruise』というアカウントが、ハリウッド俳優トム・クルーズの動画を投稿した。トム・クルーズがゴルフをしている様子や、つまずいてよろける姿、イタリアの男性洋品店とみ
EV市場が冷え込んだ2023年、トヨタはハイブリッド車の売り上げを伸ばし、独り勝ち状態となった。 そして2024年5月には北米で水素事業本部を設立し、「未来の自動車」として普及を目指してきた水素自動車への投資も加速させている。 だが、ここにきて水素自動車「ミライ」に暗雲が立ち込めていると、米オンラインメディア「インサイドEVs」は報じる。一部のミライ所有者たちはトヨタに車両の買い戻しを求め、訴訟を起こすまでに至っている。
最新のニュースに登場した時事英語を紹介するこのコーナーでは、世界のニュースに出てくるキーワードを学ぶと同時に、ビジネスの場や日常会話のなかでも役立つ単語やフレーズを取り上げていきます。1日1フレーズずつクイズ感覚で学び、英語に触れる習慣をつくっていきましょう。語彙力の向上には、日々の積み重ねが大事です。 今日の時事英語 2024年5月24日(金)の「CNN」に次の見出しがありました。 Scientists have discovered a theoretically habitable, Earth-size planet
日本で活況を呈する退職代行サービスに英経済紙「フィナンシャル・タイムズ」が注目。日本企業は辞めていく若者たちを非難するのではなく、魅力的な職場を作るための努力をするべきだと主張する。 デフレ、バランスシート不況(不況下で企業が設備投資より負債を減らすことを優先した結果、金融緩和による景気刺激が弱まる状態)、自然災害、中国の台頭──日本企業は、こうした数々の問題に翻弄されながらも、何とか持ち応えてきた。 だが、蝶ネクタイに中折れ帽をかぶったアホウドリの破壊的な揺さぶりに対する備えは、できているだろうか? 日本企業を変えるのは「辞める社員」 この厄介なアホウドリは、退職代行サービスのマスコットで「モームリくん」と呼ばれる。 同サービスを運営するのは、業界大手のアルバトロス社(アホウドリの英名)だ。会社を辞めることを思いとどまっていた人たちの懸念材料を一掃する退職代行は、いまやシンプルだが実入り
中国に憧れるロシア人女性たち 英誌「エコノミスト」によると、最近、若いロシア人女性が中国への憧れについて語り、中国人男性と結婚したいと話す中国語の動画がバイラルになっている。このような動画は、2024年2月の旧正月頃から数多く見られるようになった。 そこに出てくるのはナターシャやソフィアといった名前のブロンドヘアの女性たちだ。彼女たちは北京語を流暢に話し、中国の社会やテクノロジーを賞賛する。さらにロシア人男性は酔っぱらいで、怠け者だと不満を漏らし、中国人男性と結婚できたら喜んで料理や洗濯をし、子供を産むと訴えている。
非対称情報のもたらす影響を探求し、2001年にノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・スティグリッツ。 米国で4月に新著『自由への道─経済学と良い社会』(未邦訳)を出版し、現在の米国の経済システムと、それを生んだ政治イデオロギーを分析した。米国はどう間違えたのか、英紙「フィナンシャル・タイムズ」が聞いた。 ついに時代が追いついた ジョセフ・スティグリッツから話を聞く前に、彼のチームの一員から、何を質問しようとしているのか聞かれた。ノーベル経済学賞受賞者は、準備を大切にしているのだ。スティグリッツの批評家たちは、「過去30年間、何を準備してきたのか」と笑うかもしれない。彼は自由市場について左翼的に批判してきたが、それはいまでは自然なものになったのだろうか。 スティグリッツは、1995~97年にビル・クリントン政権下の大統領経済諮問委員会委員長を務め、1997~2000年に世界銀行のチーフエコノミ
もういない夫ともう一度だけ話せるなら、何だって差し出すのに。27歳を迎えるはずだった夫の誕生日に、筆者は人工知能に手を伸ばす。 この記事は、愛をテーマにした米紙「ニューヨーク・タイムズ」の人気コラム「モダン・ラブ」の全訳です。読者が寄稿した物語を、毎週日曜日に独占翻訳でお届けしています。 夫の存在が遠のいてゆく 昨年、夫のイーライの27歳の誕生日に、私はホテルの一室で昔の写真や映像をスクロールしていた。 彼がハイキング中の事故で亡くなってから約2年、私はこれらの写真や映像を何百回も見ている。そしていま、カメラロールは変曲点を通り、イーライが写っている写真よりも写っていない写真のほうが多くなっていた。 このアンバランスさは増す一方だろう。アーカイブにイーライの新しい写真やビデオが追加されることはない。活気ある私の生活はすべて写真に撮られ、記録され続ける。だがイーライは静止したまま、過去のピク
ヘヴィメタル・バンド、メガデスの元ギタリストとして日本でもお馴染みのマーティ・フリードマンに、英紙「ガーディアン」がインタビュー。その唯一無二のキャリアと、いまだに魅了され続けているという日本への想いを語った。 メガデスのギタリストが、なぜ日本の昼間のテレビ番組で化粧品の品評をするに至ったのか、というのは、ヘヴィメタル史上、最も困った問いと言っていいだろう。 「チャレンジするのに夢中になったんですよ。本当にこれが自分にできるんだろうか、ということに」とマーティ・フリードマンは笑う。 「その最難関が、ある番組の審査員でした。女の子たちが登場して、念入りにメイクをする番組なんです。この世のなかに、自分にとってこれほどどうでもいいことはないのに。『ほう、このファンデーションにこのチーク、あの子によく似合うじゃない!』なんてね」 フリードマンがメガデスに参加したのは1990年のことだ。彼はこのヘヴ
大部分が永久凍土に覆われているシベリアのヤマル半島は、天然ガスの埋蔵量がロシア最大といわれる Photo: David DUCOIN / Getty Images フランスのエクス・マルセイユ大学の名誉教授で、ウイルス学者のジャン・ミシェル・クラブリーは10年ほど前に、1グラムの永久凍土(凍結状態が複数年継続する北極圏の土壌)を解かして3万年前のウイルスを復活させ、アメーバに感染させることに成功した。 そして最近の研究では、シベリアの7地点で採取した、最も古いものでは4万8500年前までさかのぼる永久凍土のサンプルから、「ゾンビウイルス」とも呼ばれる5グループのウイルスを新たに発見した。 気候変動が進むなか、北極圏では気温上昇が他の地域よりも急速に進んでいる。そのためクラブリーは、こうした種類の発見を珍しい科学の話題ではなく、「永久凍土のウイルスがもたらす公衆衛生上の脅威」として扱うべきと
料理はタイミングがすべて。フレンチシェフの小林圭(46)は、それを忠実に再現する。一品を出すところで食事客がトイレに向かおうとすれば、引き止めることも辞さない。生理的欲求は待てる場合があるが、彼が提供する料理には最高の味を堪能すべきタイミングがある。 食事客にそこまで要求する厚かましさと頑ななまでの姿勢は、フランス修行時代の師匠のひとりから学んだ言葉、「シェフは王さま」そのものだ。小林がオーナーシェフを務めるパリの店「レストランKEI」は日本人シェフとして初めて、フランス版「ミシュランガイド」で三ッ星を獲得した。 東京で取材に応じた小林は、「それくらいの世界観がなければ、シェフを名乗る資格はありません」と言い切る。 2020年、レストランKEIでミシュラン最高峰の三ッ星を獲得した小林はこの2年弱、故国の日本で新たにレストランを4店開き、自らの野心を次々と実現させてきた。 小林は、「ひとかど
スマホやソーシャルメディアが子供たちに害を与えているという懸念が高まっている。スクリーンを見つめつづける生徒たちに、米国の学校も困惑しているが、そんななかで、生徒のスマホ使用の制限に成功した副校長がいた。 米国の中学校副校長の挑戦 2年前、レイモンド・ドルフィンがコネチカット州のあるイリング中学校の副校長になったとき、生徒たちの様子がおかしいのは明らかだった。 問題はスマホだった。校則で禁止されているにもかかわらず、生徒たちは授業中に携帯電話を使っていたのだ。ソーシャルメディアによって、生徒間の対立はほとんどすべて悪化していた。廊下やカフェテリアを見ると、スクリーンにかじりつく生徒がほぼ必ず目についた。 そこで2023年12月、ドルフィンは思い切った決断をした。携帯電話の使用を禁止したのだ。生徒や保護者の一部からは反発を受けた。しかし、この実験はすでに予想以上に大きな成果を生んでいる。
【レシピ】Chopped Salad With Chickpeas, Feta and Avocado タンパク質もしっかりとれる「ひよこ豆とフェタチーズ、アボカド入りチョップドサラダ」
5月20日、ICCの主任検察官カリム・カーンが、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相ならびにヨアヴ・ガラント国防相に対する逮捕状を請求した。これは逆説的にも、ネタニヤフにとって利益になるかもしれないという。いずれにしても、複数のメディアの分析が示唆するところによると、この前例のない決定は、ネタニヤフを窮地に追い込むどころか、イスラエル社会、そして政府の結束を強めることになりそうだ。 「イスラエルの脆弱な戦時内閣は、崩壊の危機に瀕していた」。ジャーナリストのジェイミー・デットマーは米メディア「ポリティコ」でそう指摘する。「ベニー・ガンツ前国防相は、ネタニヤフが戦後の行動計画を策定しない限り、内閣から離脱すると脅していた」。だが、「その発言はICCの発表を受けて保留されたようだ」という。 この逮捕状請求は、反ネタニヤフ派や、左翼系メディアを含めた、イスラエルのあらゆる方面からの反発を招いてい
その旅行代理店は、「不可能なことでも提供する」という。フランス誌「フィガロ・マガジン」の記者がその実力を目の当たりにした。彼らが訪れた場所、それは墨田区の「聖域」相撲部屋や、浅草の地下にある占い館だけではない。 隈研吾の美学を知る 「東京にカオスをもたらしたい」──完璧な英語でそう話す男の顔には、長年のキャリアを感じさせる皺が刻まれていた。世界的スター建築家、隈研吾(69)は穏やかに語る。パリにある故高田賢三の自邸の改装を手がけたのも彼、東京の国立競技場も、大成建設、梓設計と組んだ彼の仕事である。 青山にある隈の事務所は、いたるところに図面台が置かれ、構想の過程を示す殴り書きのクロッキーが散乱している。この創造的無秩序にほっとさせられる。もっとも偉大な建築家であっても、消しゴムと鉛筆を使うのだ。 「江戸時代、日本の建物はすべて木造建築で、高さは3m以内、狭い道は徒歩にちょうどよく、人々が交
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