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世界禁煙デー
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「なくそう!日米軍事同盟・米軍基地」をテーマにした平和集会が11日、鹿児島市の宝山ホールであった。「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」(西之表市)の山内光典会長(72)らが登壇し、鹿児島や沖縄で進む基地建設や日米合同訓練への反対を訴えた。12日にも市内でシンポジウムなどがある。 全国の平和団体などでつくる実行委員会の主催。馬毛島での米軍機訓練移転を伴う自衛隊基地整備や奄美大島での日米合同訓練の定例化など「鹿児島で軍事同盟の強化が進む」として、県内で初めて開いた。 山内会長は「騒音などにより島民の平穏な生活は根底から壊れる。絶対に容認できない」と訴えた。沖縄県名護市の辺野古新基地建設や佐賀空港へのオスプレイ配備に反対する地元団体による活動報告もあった。 約800人が参加。県実行委員会の松下賢治実行委員長(73)は「戦争準備ではなく、外交などによる戦争をしないための準備が必要。声を
鹿児島西署は27日、鹿児島市西伊敷7丁目の無職女性(79)が行方不明になったと発表した。同署によると、女性は身長約155センチのやせ型で、白髪交じりのショートカット。ピンク色の長袖長ズボンのパジャマを着ている。26日午後11時ごろ以降に自宅から徒歩で外出したとみられる。同居家族が27日午前0時ごろ不在に気付き110番した。同署=099(285)0110。
Fukuoka Growth Next、スタートアップの高みを目指す新たな支援施策 「Fukuoka Growth Network」「High Growth Program」を開始 Fukuoka Growth Next 2024年5月27日よりFukuoka Growth Network参加希望スタートアップの募集を開始 福岡市の官民協働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next(フクオカ グロース ネクスト)」(所在地:福岡市中央区大名、事務局長:池田貴信、以下FGN)は、高みを目指す福岡市のスタートアップに対し、新たな支援施策「Fukuoka Growth Network」「High Growth Program」の提供を開始し、あわせて2024年5月27日より「Fukuoka Growth Network」に参加を希望するスタートアップの募集を開始したことを発
鹿児島県宇宙開発促進協議会の総会が27日、鹿児島市であり、2024年度に新型基幹ロケット「H3」3機や小型固体燃料ロケット「イプシロンS」1機など計8機が県内の2つの射場から打ち上げられる予定との報告があった。昨年7月、燃焼試験中に爆発したイプシロンSの2段目エンジンの再試験について、種子島宇宙センター(南種子町)で夏に実施予定であることも明かされた。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)鹿児島宇宙センターの若松武史管理課長が説明した。種子島で予定されている打ち上げはH3の3、4、5号機とH2Aの49、50号機。H2Aは50号機で終了となる見込み。内之浦宇宙空間観測所(肝付町)では、イプシロンSの初号機と観測ロケット2機が計画されている。 総会には、関係する自治体の首長ら30人が参加。射場周辺の産業集積を進めるための財政措置などを国やJAXAに求める要望書も承認した。
米ホテル大手のハイアットホテルズコーポレーションは27日、2026年以降に鹿児島県屋久島町に新ブランドの高級温泉旅館を開業すると発表した。訪日客にとっては新鮮な宿泊施設である旅館を、地方の温泉地などに整備し需要を取り込む。屋久島町での立地や具体的なサービス内容については公表していない。同社の九州への進出は福岡県以外で初。 ブランド名は「吾汝 ATONA(アトナ)」。「私とあなた」を意味する古語を組み合わせた。「一人一人の旅に寄り添い、風土との結び付きを感じられる場でありたい」との思いを込めた。 客室数は30~50室を想定する。温泉のほか季節の料理が味わえるオープンキッチン、バーを備える。地域の魅力や文化を体験するアクティビティーも提供予定。 同社は世界78カ国で1300軒以上、国内20軒の宿泊施設を展開する。アトナ開業に向け不動産ファンドを設立し、200億円規模を目指している。Kiraku
伊藤信太郎環境相との懇談で患者・被害者側のマイクが切られ発言が遮断された問題で、環境省が7月10、11日の2日間にわたって再懇談を開催する方向で最終調整していることが分かった。28日の環境省職員と被害者団体「水俣病患者連合」のオンライン協議で明らかになった。 伊藤環境相が熊本県水俣市や鹿児島県長島町獅子島を訪れ、5月1日の懇談会に参加した8団体と面会する予定。同省によると、双方向で対話できる場を目指す。会の形式や時間帯、参加する職員を調整している。 患者連合は再懇談のほかに、(1)水俣病対策に省内横断的に取り組むとして設置した「水俣病タスクフォース」職員の水俣市常駐(2)伊藤大臣を含め、水俣病に関わる全職員の被害発生地域での研修(3)国へ1日提出した要望書に対する検討経過説明(4)タスクフォースでの年間活動計画策定・公表-を要望した。 患者連合の永野三智さん(40)は「タスクフォースの最大
サッカーJ2鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島U)は26日、大島康明監督(42)を解任したと発表した。後任は決まり次第発表するとしている。第17節までの成績は3勝5分け9敗の勝ち点14で、降格圏の18位。 大島氏は昨年8月から指揮を執り、J2昇格に導いた。2017年からコーチ、21年からはヘッドコーチを務めた。
鹿児島県内の公立小中学校に土曜授業が一斉導入され、10年目を迎えた。学力向上や生きる力育成を目的に始まった。通常の授業だけでなく、保護者や地域と連携した活動に取り組む学校も少なくない。評価する声の一方、現場の教員からは働き方改革として、見直しを求める意見もある。 「タイミングを合わせて引っ張れ」。5月の第2土曜日に当たる11日、薩摩川内市の平佐西小学校に元気な声が響く。6年生約150人が伝統の綱引きのコツを、講師役の地元住民や近くの川内中央中学校の生徒から教わっていた。 両校が合同で綱引きを始めて10年以上になる。平佐西小の新田賢一校長は「土曜授業を使った課外活動が、地域の文化を学ぶ機会になっている」と話す。 市教育委員会は2009年から、郷土を学ぶ「ふるさとコミュニケーション科」を独自に展開。活動を土曜日に充てる学校も多く、中津朋広学校教育課長は「まとまった時間を確保できるので、地域と連
鹿児島県瀬戸内町は25日、光ファイバー回線が整備されていない請島、与路島両島で、米スペースXの衛星インターネットサービス「スターリンク」の実証を始めた。池地、請阿室(うけあむろ)、与路の3集落に1基ずつ配備。住民が公民館などで高速インターネットを使えるようになる。 町のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進事業の一環。総事業費は1075万円で、うち利用料など640万円分は国の補助を活用した。「離島の離島」とされる両島の住民からネット環境の改善を求める声が上がっていた。 同日、住民説明会があり、業者らはオンライン診療などが可能になると利便性を説明。町の担当者は「住民だけでなく帰省客や観光客にも活用してもらい、関係人口・移住につなげられたら」と期待した。本年度の利用状況を見て、来年度の導入を検討する。 与路小中学校の里親、藤田誉亮さん(45)は「今まではビデオ通話が途切れるなどしていたが
16日午後4時ごろ、鹿児島県十島村口之島の北西約6キロ沖を航行していた韓国船籍のケミカルタンカー「キョヨン・パイオニア」(2577トン)から「暗礁に乗り上げ動けない」と第10管区海上保安本部に通報があった。 10管によると、乗組員全14人にけがはなかった。タンカーは座礁し、船体の一部を損傷。燃料の重油が流出している。積んでいた化学物質の液体、シクロヘキサン(2886トン)の流出は確認されていない。 乗組員の国籍はインドネシア10人、韓国3人。ミャンマー1人。座礁から約3時間後、近くの遊漁船に救助され、口之島・西之浜漁港に運ばれた。
鹿児島県の老舗百貨店、山形屋が私的整理による経営再建を目指すことになった。郊外の大型モールやネット通販との競争、新型コロナウイルスの影響などで売り上げが低迷し経営が悪化した。同様の構図は全国各地の百貨店も同じで、中でも地元資本は自社再建を断念したり店舗を縮小したりと、従来通りの継続は難しく、山形屋も抜本的な改革が求められそうだ。 東京商工リサーチによると、百貨店が存在しない「空白県」は、山形と徳島、島根の3県。既に1店舗しかない「空白県予備軍」は16県に上る。うち岐阜県の「岐阜高島屋」は今夏閉店を発表済みで、空白は4県に増えそうだ。 日本百貨店協会発表の3月の全国百貨店売上高(既存店ベース)は、前年同月比9.9%増の5109億円。コロナ禍の収束とともに回復傾向にあり、インバウンド(訪日客)による免税売り上げに加え、高級ブランド品や宝飾品といった高額品の動きも活発だ。 ただ売上高伸び率は、全
捜査情報など職務上知り得た秘密を漏らした疑いで、曽於署の巡査長の男(49)=鹿屋市札元1丁目=が逮捕された事件を巡り、鹿児島県警は29日、別の時期にも情報を漏らしたとして、男を地方公務員法(守秘義務)違反容疑で再逮捕した。県警によると「県民や警察組織、(情報が漏れた)関係者の方々に申し訳なく思っている」と容疑を認めている。 男はこれまでに、告訴、告発事件の処理経過を管理する文書「告訴・告発事件処理簿一覧表」を印刷した紙数十枚を、第三者に郵送した疑いなどで逮捕・送検されていた。この容疑について、鹿児島地検は同日、処分保留とした。 再逮捕容疑は、2023年8月下旬から24年1月下旬までの間に、鹿児島市内またはその周辺で「告訴・告発事件処理簿一覧表」を印刷した書面を第三者に提供して読ませ、職務上知り得た秘密を漏らした疑い。 県警監察課によると、再逮捕容疑の期間中に1度、複数枚を漏らした。提供した
捜査情報を第三者に漏らした疑いで鹿児島県警の警察官が4月に逮捕された事件を巡り、県警は個人情報が漏えいした被害者らに通知し、謝罪している。適切な説明と対応が求められる中、謝罪を受けた一部の人から「誠実さを感じない」と批判の声が上がっている。南日本新聞に寄せられた複数の訴えによると、対面の謝罪を拒まれ、電話で済まされた事例もあった。被害者らは「ますます信頼を失う姿勢を残念に思う」と憤る。 県内の40代女性は4月中旬、県警からの電話連絡で漏えい被害を知った。「法律で通知義務がある」などと言われ「電話で説明したい」と求められたという。女性が「自分にとっては一大事だ。直接説明してほしい」と何度も食い下がり、後日面会する機会を得た。 面会で女性は「第三者は犯罪組織なのか」などと不安を訴えたが、訪れた警察官は「答えられない」の一点張り。「漏えいの広がりをどこまで追いかけられるか責任は取れない」「正直私
過剰摂取による健康被害が懸念されるとして、酒とカフェイン入り飲料を一緒に飲まないように求める農林水産省のX(旧ツイッター)の投稿が注目を集めた。エナジードリンクで酒を割る飲み方への注意喚起だが、緑茶などにもカフェインが含まれることから「お茶割りも危険なのか」といった反応が散見された。 農水省によると、人気ユーチューバーの動画の影響か、酒のエナジードリンク割りに関する問い合わせが相次いだため8日に投稿した。投稿は2600件以上転載され、表示は100万回を超えた。 エナジードリンクの中にはカフェイン濃度の高い製品がある。カフェインの取り過ぎはめまいや震えを引き起こし、エナジードリンクの多用で中毒死した例も。酒との同時摂取による健康被害は明らかではないが、カフェインの興奮作用で酔いが分かりにくくなり、飲み過ぎて過剰摂取につながる恐れがあるという。 農水省の投稿はカフェインを含む飲料の例にコーヒー
鹿児島県徳之島で特定外来生物シロアゴガエルの生息が確認されて、1年がたった。自然保護に取り組むNPO法人「徳之島虹の会」や国などが駆除を進めるが、生息数は増加傾向にあるとみられる。同会は今年の活動を正念場と捉え、根絶に向け住民への周知に力を入れる。 「シロアゴガエルは1回の産卵数が400個と多く、成長も早い。生態系に影響を及ぼす可能性がある」。同会が17日に亀徳小(徳之島町亀徳)で開いた講演会で、奄美海洋生物研究会の木元侑菜研究員(33)=奄美市名瀬=が児童に語りかけた。児童は実際に個体を観察し、在来種との違いを見比べた。 同種はアオガエル科で東南アジア原産。繁殖期は4~10月ごろ。国内では60年前に沖縄県で初めて確認された。鹿児島県内では2013年に与論島で見つかり、19年には全島に生息域が広がったとされる。 徳之島では23年5月、同町徳和瀬の農道で発見された。環境省徳之島管理官事務所の
鹿児島県十島村口之島沖で韓国籍ケミカルタンカー「キョヨン・パイオニア」(2577トン)が座礁した事故で、第10管区海上保安本部は23日の定例会見で、積み荷のタンクが破損し、化学物質「シクロヘキサン」が海面に漏れ出ていると明らかにした。流出範囲は調査中。 10管によると、サルベージ会社が21日、現場近くの空気中でシクロヘキサンを検知した。23日現在、口之島沿岸では確認されていない。事故を巡っては、16日に同社から「船体が折れた」と通報があった。 シクロヘキサンは揮発性が高く、頭痛やめまいを引き起こす。タンカーには約2886トン積まれていた。 現場は悪天候が続き、撤去のめどは立っていない。24日には台風1号の発生が予想されている。10管の村本克巳警備救難部長は「引き続き早期に撤去するよう船舶所有者に要請する」と述べた。
漫画やアニメなどのキャラクターになりきる「コスプレ」が、鹿児島の若者に浸透しつつある。屋外で写真撮影を楽しむイベントも開かれ、少しずつ裾野を広げているようだ。 鹿児島市浜町の石橋記念公園に11日、それぞれ特徴的な装いのコスプレーヤーが次々と集まった。有志でつくる団体「かごコス!」のイベントで約60人が参加。歴史ある石橋や新緑を背景に、思い思いのポーズで写真や動画に納まった。 同団体によると、県内にはコスプレのグループは三つほどあり、屋内でのイベントを中心に活動している。同団体は今回、ロケーションを生かした写真作品作りと、コスプレ文化普及のために屋外撮影会を企画した。 会場は同公園のほか、近くの飲食店街や防波堤など。各管理者に使用許可を取り、市福祉コミュニティセンター(祇園之洲町)を更衣室として借りた。 参加者は若者が中心で、高校生の姿も。「呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)」「葬送のフリーレン
鹿児島県病害虫防除所は21日、奄美地域を中心に一部のサトウキビ畑で黒穂病が発生し、被害拡大が懸念されるとして、病害虫発生予察注意報を出した。防除所の担当者は「初期段階で対策すれば被害を抑えられる」と話し、発病株を見つけ次第、手順に沿って抜き取るよう呼びかける。 黒穂病の発病株は茎が細くなり、先端に黒いむち状のものを形成する。生育に異常が生じ、製糖原料としての品質が低下する。病原菌の胞子は風や雨水で拡散するため、発病株を放置すると被害が拡大しやすい。 防除所によると、黒穂病に有効な農薬などはなく、防止策として発病株を見つけたら胞子の飛散を防ぐためビニール袋をかぶせて、抜き取ることを挙げる。病気に強い品種への切り替えや来歴の明らかな苗の使用も有効という。 防除所によると、12日に知名町で発生が確認された。14~17日の調査では発生率は約3.5%で、和泊町でも確認された。沖永良部島外の調査では、
新型コロナウイルス宿泊療養施設で女性看護師に同意なく性的行為をしたとして鹿児島県医師会元職員の男性が強制性交の疑いで書類送検され、不起訴になった事件で、女性の代理人弁護士が29日、鹿児島市で会見を開き「個人情報が漏えいし鹿児島県警から謝罪の申し出があった」と明らかにした。県警は「個別事案については回答を差し控える」としている。 事件を巡ってはウェブメディアが昨秋、捜査担当者や取り扱った日時、氏名などが記された県警の内部資料の写真を一部黒塗りにしてネット記事に掲載した。 女性側代理人の藤村元気弁護士によると、今年1月19日、県警から「個人情報漏えいについて女性に謝罪したい」と事務所に連絡があった。謝罪内容などを尋ねる書面を送ると、「個人情報保護法に基づき、本人に通知するため」といった旨の回答があった。 藤村弁護士は、女性が初めて告訴状を提出した際、県警に受け取りを拒否されたとも主張。「女性は
鹿児島県警は8日、捜査情報など職務上知り得た秘密を漏らしたとして、地方公務員法違反の疑いで、曽於署の巡査長の男(49)=鹿屋市札元1丁目=を逮捕した。男は「県民と警察組織に迷惑をかけて申し訳ない」と容疑を認めている。 逮捕容疑は2023年6月12日、県内またはその周辺で、自身のスマートフォンのメッセージアプリを使って、個人1人分の犯罪経歴情報を第三者に送信。24年3月11日には告訴、告発事件の処理経過を管理する文書「告訴・告発事件処理簿一覧表」を印刷した紙数十枚を同じ第三者に郵送し、職務上知り得た秘密を漏らした疑い。 一部ウェブメディアが23年10月と24年3月に、マスキング加工した一覧表をインターネット上に掲載した。監察課によると、これを受けて始めた捜査で発覚し、ウェブメディアの内容と今回の件が一致するか、関連を調べる。漏えい先の第三者は「同一」と説明するにとどめ、男との関係性は捜査中と
16日に告示された鹿児島県十島村議選(定数8)は、10人いる候補者のうち一部が村営船「フェリーとしま2」で島々を巡り、演説を重ねた。有人7島に短時間ずつ停泊する十島航路の「選挙便」に記者が同乗し、助け合いつつも競い合う同村ならではの選挙戦を追った。 16日午前8時半、立候補受け付け会場のある口之島地区コミュニティセンターに、現新4人が現れた。候補者10人はほぼ顔見知り同士。ある現職は「みんな仕事があるから」と、別の島に住む候補の届け出を代理で提出した。選挙の「七つ道具」は、選挙便に乗る別の候補に手渡した。 口之島では、集落の中心部で3人が演説。マイクを握る順番はじゃんけんで決めた。集まった住民約20人を前に、産業振興や人口減対策、議会活性化を訴えた。マイクを握る時、名前を記したのぼり旗は持ちづらい。そこで一人の候補の支援者が全員分を持った。 同村議選はポスター掲示場や選挙公報がない。演説は
伊藤信太郎環境相は10日の閣議後会見で、水俣病の患者・被害者らとの懇談の際にマイクの音を切って発言を遮った問題を巡り、「関係団体との信頼関係を高めるため、大臣、副大臣、政務官ら各レベルで現地を訪問して懇談する機会を多くつくる」と述べた。水俣病問題を担当する人員を増強する考えも示した。 伊藤氏は「今回の深い反省の上に立ち、環境省として皆さまに寄り添って対応していく」と強調。同日付で新たに水俣病担当の審議官を配置するほか、現在12人いる特殊疾病対策室の人員を増やすなど実務面を強化するとした。 患者・被害者団体からの要望を受け、改めて設けると表明した懇談の場については「相手方との調整もあり現時点で具体的な時期を示すのは難しいが、できるだけ早く実施したい」とした上で「発言時間を十分確保し、丁寧にご意見が聞ける運営をする」と話した。 今回の問題を受け、患者・被害者団体には「持ち時間を守らない方が悪い
熊本県水俣市で1日に開かれた水俣病の患者・被害者団体と伊藤信太郎環境相との懇談会で被害者側の発言が制止された問題で、伊藤環境相は8日、水俣市に赴き、発言途中にマイクを切られた被害者側に「環境省と環境大臣の責任。心からおわび申し上げる」と謝罪した。改めて双方向で意見交換する場を設けることを約束した。 伊藤環境相は水俣市の水俣病情報センターと水俣病センター相思社を訪問。マイクの音を切られた水俣病被害者・支援者連絡会の山下善寛代表代行(83)と水俣病患者連合の松崎重光副会長(82)らに「(話が遮られる様子に)胸が張り裂ける思いだった。思いを語りきるのに3分は不十分だった」と頭を下げた。 その場で対応を正さなかった点は「声は聞こえていたのでスイッチを切ったと分からなかった」と釈明。被害者団体から切られたのは3人だったと指摘され「報道や部下からの報告で2人と把握した。特定の団体を排除した意図はない」
指宿市山川の児ケ水漁港周辺で、アマモ場(藻場)の再生に向けた取り組みが成果を挙げつつある。山川町漁業協同組合などが昨秋から造成を始め、種を付けるまでに成長。アマモ場は、魚の産卵場所や稚魚の生息域となるほか、二酸化炭素(CO2)を吸収し蓄える力があり、脱炭素社会実現に向けても注目されている。 アマモはイネ科の海草で山川地区付近の海域が国内の分布南限。近年は魚による食害などにより減少していた。同漁協や県、山口水産(鹿児島市)、城山観光(同)などの官民は「山川地区ブルーカーボンプロジェクト協議会」(通称・山川の海のゆりかごを守る会)を昨年9月設立、アマモ場再生を本格化させた。 漁港近くの約5000平方メートルを仕切り網で囲い、その一部に種をまいたマット20枚を昨秋設置。7日にあった観察会では、水面付近まで伸びた株も多く見られた。参加した山口水産の山口大悟社長は「こんなに成長したのは初めて見た。エ
鹿児島県いちき串木野市沖の洋上風力発電計画を巡って市が4月、海岸からおおむね5キロの海域に絞って国に情報提供するよう県に提案したことについて、市民団体「市民の命と暮らしを考える会」の住民有志は5月8日、撤回を求める要求書を市に提出した。 県から国への情報提供期限である10日を前に3人が市役所を訪れ、出水喜三彦副市長に手渡した。要求書では、海岸の近くには住居や学校、福祉施設などが集中しているとし「漁業や人体、自然環境などに多大な影響を及ぼす」と主張。「一部の自治体・利害関係者の思惑で推進すべきでない」と訴えている。 提出後、有志責任者の福田道代さん(77)=同市八房=は「海岸から5キロの提案は住民に知らされていなかった。低周波や騒音などの影響も予想されており、ストップさせたいとの思いで提出した」と話した。
創業から270年以上の歴史を持ち、鹿児島のシンボル的な存在として愛され続ける百貨店・山形屋。私的整理に踏み出すとの報道があった10日、多くの買い物客や周辺の自営業者からは驚きの声が上がった。老舗の再生への決断に「鹿児島に欠かせない存在」「なんとか踏ん張ってほしい」と県民からは期待とエールの声が寄せられた。 週2回ほど来店するという鹿児島市西陵1丁目の主婦、山口蔦代さん(72)は「もしなくなったら天文館の灯が消える」と不安を口にした。この日は知覧茶を10~15袋ほど、贈り物用に購入。「山形屋の商品だと相手も喜んでくれる」と欠かせない百貨店だという。 1751年創業の山形屋は「ふるさとのデパート」と自負する通り、広く県民に親しまれてきた。食堂のやきそばや金生まんじゅうといった看板商品、北海道物産展などの名物催事を多く持つ。贈り物の際は、中身は同じでも包装紙や紙袋で山形屋を選ぶ顧客も多くブランド
指宿市山川のフラワーパークかごしまで10日、異臭で知られるゾウコンニャクが4年ぶりに開花した(同園提供)。東南アジアなどに分布するコンニャクの仲間で、肉や魚が腐ったような異臭で受粉を媒介する虫を誘う。同日朝には、花びらのような部分が幅19センチまで広がり、中の雄花群や雌花群があ...
パンティーストッキングなどを製造するスカラー(本社・大阪市)が、経営悪化に伴い自己破産手続きの準備を進めていることが15日、分かった。鹿児島県伊佐市菱刈南浦の同社九州工場は14日、全従業員約70人に解雇を通告、操業を停止した。負債総額は約18億円。 スカラー社は1970年設立。県の誘致企業として同年、旧菱刈町に九州工場を開設し、71年に操業を開始した。静電気遮断など高付加価値商品や、高い縫製技術を生かしたスポーツ補助商品などを製造してきたが、海外製品との競合や女性のパンスト離れ、原材料費の高騰などで資金繰りが悪化した。 複数の関係者によると、伊佐の工場では14日午前に従業員が集められ、破産方針と解雇が伝えられた。工場には下請けの山野ソーイングも入居しており、パート従業員約20人も出勤停止を命じられたという。 同工場では、地域への感謝を込めた「パンスト祭り」を開催し、新型コロナウイルス流行初
今から50年前、鹿児島の大隅半島にある小さな町で「ツチノコ」騒動が巻き起こった。1974年9月、旧大根占町(現錦江町)山あいの半下石集落。住民がビール瓶のような胴と細い尻尾を持つ生き物を目撃した。集落には農具のワラ打ちに似た恐ろしいヘビ「ワラッゴロ」の言い伝えがあった。 ワラッゴロは幻の生物ツチノコでは-。新聞記事をきっかけに全国からハンターが集まる。地元も盛り上がり、運動場や行事、ソフトボールチームにまでツチノコの名が躍った。だが新たな目撃情報はなくブームは去った。 当時300人いた集落の人口は現在約80人。高齢化率は約7割に上る。かつてのように住民が力を合わせ、地域を盛り上げようと2022年、野菜や加工品を持ち寄る販売所「つちのこの里」を開いた。80歳以下の女子会「つちのこクラブ」も誕生した。 民生委員の半下石良子さん(69)はブーム時は故郷を離れていたが、住民総出の捜索などのエピソー
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