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古本者に関するshomotsubugyoのブックマーク (68)

  • 定年退職、の弁 - king-biscuit WORKS

    *1 この3月末日をもって、札幌国際大学を定年退職することになりました。ここ数年、裁判沙汰であれこれお騒がせもしましたが、まあ、これでひとまずの区切りということになります。*2 まず、真っ先に考えてやらねばならなかったのが、この間、大学に「拉致」されていたや資料のその後の身の振り方でした。 大学教員が定年になる、たいていその少し前から、ふだんはたまに遊びにくる程度だった古屋のオヤジがマメに出入りするようになり、研究室の蔵書の処分に目星つけてくれるようになって……といった話は先輩がたから聞かされてましたし、実際、そういう光景もいくらか眼にもしてきましたが、でも、そんなのはもうすでに昔話。若い世代なら電子化された文献や資料ベースの日常になっているようですし、年寄りは年寄りで、実務家系の特任教員で年金の足しになれば、程度の了見で大学にやってきたような人たちなら、日々の講義くらいはそもそも新た

    定年退職、の弁 - king-biscuit WORKS
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2024/04/06
    本が戻って良かった(。・_・。)ノ
  • 続・【古本】の本あれこれ ― 『古本乙女、母になる。』

    12月19日、カラサキ・アユミ先生(※リンク先Twitter)の新刊『古乙女、母になる。』(皓星社)が発売された。 サインがいくつかの書店に卸されると聞き及び、せっかくならばそちらを購いたいと12月22日、神田の古書市に乗じる形で東京堂書店さんへ向かった。

    続・【古本】の本あれこれ ― 『古本乙女、母になる。』
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2023/12/26
    新刊『古本乙女、母になる。』と、前作『古本乙女の日々是口実』を対比させた感想。なかなか本質をついていてオモシロい( ´∀`)bグッ!
  • 古本乙女、母になる。 カラサキ・アユミ(著) - 皓星社

    紹介 年をとっても、親になっても、自分の根っこは変わらない。 あの「古乙女」が、母になって帰ってきた! 趣味と子育ての間で揺れ動く心を軽やかに描いた初のエッセイ集。 『古乙女の日々是口実』のヒットから5年、息子”アト坊”の誕生とともに、古乙女の生活も変わった。それでも、カラサキ・アユミの心はいつでも乙女。今日も自分の愛する古を追い求める! 4コマ漫画「古乙女の子連れ古者(?)あるある劇場」も収録。 子供のことが一番大事と思いながらも、大好きな古を前にすると周りが見えなくなってしまう。 古世界にもっとのめり込みたいと思いながらも子供への罪悪感で趣味行動に時折ブレーキがかかる。 母親道も趣味道も欲張りたいと思いつつも、ジレンマに悩まされ両方に完全に没頭しきれていない今の私には〝中途半端者〟という肩書きが大変お似合いかもしれない。 だけども半端者には半端者だからこそ得ることができ

    古本乙女、母になる。 カラサキ・アユミ(著) - 皓星社
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    shomotsubugyo 2023/12/19
    古本乙女が古本母になって戻ってきた。度を過ぎた古本愛とやむにやまれぬ母親業、その二足のわらじで突進する奇天烈古本道エッセイ。いままであった女子の古本道モノとはいささか違うぞ(σ・∀・)σ
  • 剣山ソロモン王の秘宝発掘をある男の生き甲斐にさせたトンデモ本とは⁉ - 神保町系オタオタ日記

    ランキング参加中歴史 4年前の秋、星野画廊近くの神宮道を歩いていたら、ある看板にビックリ。京都写真美術館の「西田茂雄写真展 ソロモンの秘宝発掘に挑んだ男」で、会期は11月19日~24日であった。展示によれば、明治34年生まれの宮中要春(みやなか・としはる)は、昭和27年古屋で買ったでソロモン王の秘宝を知ってから、20年の歳月をかけて発掘を続けたという。剣山にあるとされるソロモン王の秘宝については、拙ブログの「剣山に隠されたソロモン王の秘宝をめぐる怪しい人達(その1) - 神保町系オタオタ日記」、「剣山に隠されたソロモン王の秘宝をめぐる怪しい人達(その2) - 神保町系オタオタ日記」などで紹介したことがある。しかし、宮中という人物は知らなかった。 撮影した西田氏は、『阿波の面魂(つらだましい):西田茂雄写真集』(西田茂雄、平成8年8月)で宮中を含む徳島出身者17人の面(つら)を紹介してい

    剣山ソロモン王の秘宝発掘をある男の生き甲斐にさせたトンデモ本とは⁉ - 神保町系オタオタ日記
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2023/10/02
    「ちなみに、高根著は神保町の今は無きキントト文庫でン千円で買いました」 神保町へ行ったら、ほぼ必ずキントト文庫へ寄ってたなぁ。
  • Amazon.co.jp: ユリイカ 2023年7月号 特集=奇書の世界: 竹中朗, 山本貴光, 吉川浩満, 春日武彦, 樺山三英: 本

    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2023/06/10
    無名だからクレジットされてないけど、実はわちきも頼まれて書いたよ。奇書とは何か書誌学的に考えたので、月末に発売されたら読んでみて。「雑著」の列挙書誌学的検討を『近代出版研究』でしたけど、その延長。
  • 由良君美 著作目録

    『みみずく古市』(青土社 1984年) ビアズレーによる『イエロー・ブック』のデザインを模したカバーが衝撃的だった。そして何よりも、口絵には、白黒ではあるが、英文学を中心とした稀覯書の書影が掲載されていたのが印象的。いまでこそ、この種の紹介は珍しくないが、このが出版された当時はまだ、書物の中に書物の写真が載っているという形態が新鮮だった。なかには、写真の天地が逆になっているもの(図版29)があるのもご愛嬌だし、書誌データは非常に貧弱ではあったが、かえってそれが探求心を刺激してもくれた。文とは直接には関係のない書籍群なのだが、紙の書物がいまだ威光を放っていた時代、憧れを喚起するには十分だった。このなかの十点前後はその後自分でも入手することになった 内容的には、邦語・邦訳著作に関して、新聞や書評紙に発表された短い書評を集めたもの。そのために、一編はおおむね2, 3頁という短いものなのだが

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    shomotsubugyo 2023/06/09
    「いまでこそ、この種の紹介は珍しくないが、この本が出版された当時はまだ、書物の中に書物の写真が載っているという形態が新鮮だった」そうね。そもそも「本の本」は少なかった(゜~゜ )
  • 第3回 当世実業家の息子づくし | 皓星社(こうせいしゃ) 図書出版とデータベース

    稲岡勝(明治出版文化史) 〇文献配達人坂寛のこと もっとも著名な文献配達人といえば、郷の古書店ぺりかん書房の品川力であろう。なじみの作家や学者のために必要文献を探し出して提供し続けたことはよく知られる。一方の文献配達人坂寛はほとんど無名である。『書国畸人伝』の現代版ともいえる南陀楼綾繁『古マニア採集帖』(皓星社 2021年)にも載っていない。ことによると彼はシャイな性格故に取材を断ったのかも知れない。 坂は早大文学部、図書館短大別科を出て東京経済大学図書館に就職。非凡なのは四十年の在職中有給休暇の全てを古書展通いに費やしたこと。それは退職後も続いて今日に及んでいるから、収集した図書雑誌類はとてつもない量にのぼることだろう。聞けば3LDKのマンション居室を書物蔵にして、夫子自身は親の家に移ったそうだ。蔵書にはどのような資料があるのか好きなら誰でも気になるものだ。近代出版研究所の小

    第3回 当世実業家の息子づくし | 皓星社(こうせいしゃ) 図書出版とデータベース
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    shomotsubugyo 2023/05/26
    「『書国畸人伝』の現代版ともいえる南陀楼綾繁『古本マニア採集帖』(皓星社 2021年)にも載っていない」(〃^∇^)o_彡☆ 世に古本者の種はつきまじ
  • よみた屋さん均一台で珍書を拾う~書物蔵の吉祥寺古本屋さんモーデ vol.1 | 週刊きちじょうじ

    こんにちは、書物蔵です。このハンドルネームはブログ全盛時、当時の勤め先にちなんでつけたもので、実体は一介の古マニアです(私の古遍歴は南陀楼 綾繁(なんだろう あやしげ)『古マニア採集帖』皓星社、2021を参照)。このたび縁あって週刊きちじょうじさんに連載させていただくことになりました。吉祥寺がらみの古ネタを現在、過去を含め随時随想していきたいと思います。 文体がヘンなのはブログ時代の名残にてご容赦……。 第4の古書店街は、いま、吉祥寺 吉祥寺と言えば……。実は日で4番目の古屋街となりつつあるのはご存知か?(´・ω・)ノ 2000年代以降「街の古屋」がどんどん減って、増えるのは郊外型「新古書店」ばかりだったが、実は東京の中央線文化圏は別で、むしろ新しいオシャレ系古屋が増えとるのぢゃ。ブックオフなど新古書店は、明るく広くきれいぢゃが、残念! 深みが薄い。その点、中央線文化圏に新

    よみた屋さん均一台で珍書を拾う~書物蔵の吉祥寺古本屋さんモーデ vol.1 | 週刊きちじょうじ
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2023/05/14
    「1980年代、電車の床に何が落ちていたか?!」(〃^∇^)o_彡☆
  • わが大学の先生と語る 「ありのままを見つめて」菊地 暁(京都大学)

    菊地 暁(きくち・あきら) 1969年生まれ、北海道小樽市出身。 京都大学人文科学研究所助教。 京都大学文学部史学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了(博士〈文学〉)。1999年京都大学人文科学研究所助手として着任、2007年同助教に名称変更、現在に至る。専門は民俗学。 ■著書 『柳田国男と民俗学の近代―奥能登のアエノコトの二十世紀』(吉川弘文館 2001)、『身体論のすすめ』(編、丸善2005)、『今和次郎「日の民家」再訪』(共著/平凡社2012)、『日宗教史のキーワード―近代主義を超えて』(共編著/慶應義塾大学出版会 2018)、『学校で地域を紡ぐ―『北白川こども風土記』から』(共編著/小さ子社 2020)、最新刊は『民俗学入門』(岩波書店 2022)。 1.民俗学との出会い 粟田 先生は学部生の頃、日史学専修だったとお聞きしていますが、民俗学との馴れ初めが気になりま

    わが大学の先生と語る 「ありのままを見つめて」菊地 暁(京都大学)
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    shomotsubugyo 2022/10/17
    「他人の読んでないテキストを読む〜それに最もふさわしいのは古本。古本の中には、こんな本が世の中にあったんだ、みたいな謎な本が結構いっぱいある。 京都だと「寸葉会」が」古本も研究の一手段なんだわさ
  • 古書愛好家による新雑誌の創刊号、少しの空白も許さない? - 29Lib 分館

    近代出版研究所『近代出版研究 / 創刊号』頒布:皓星社, 2022. 日出版学会に『出版研究』という学会誌があるが、それとはまったく無関係。国立国会図書館退職した小林昌樹が、フリーの書誌学研究者(?)の森洋介と皓星社社員(?)の河原努と三人で「近代出版研究所」なる団体を起ち上げ1)、その機関誌として発行されたのがこの『近代出版研究』ということになる。寄稿者は三人のほか、読書猿、大月隆寛、菊地暁、下平尾直、神保町のオタ、安形麻理、田村俊作、松﨑貴之、鈴木宏宗、書物蔵、戸家誠、稲岡勝、武者小路信和となっており、「知った名前がちらほらあるけれどもよくわかない取り合わせだなあ」という印象だった。全員古書愛好家ということでいいんだろうか。 最初は、所員三名+その他四名による座談会。明治初期の出版を対象とする研究者はほとんどおらず「なぜ江戸期書肆は近代出版社として生き残れなかったのか」という謎がま

    古書愛好家による新雑誌の創刊号、少しの空白も許さない? - 29Lib 分館
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    shomotsubugyo 2022/06/17
    司書課程の先生による近代出版研究評。あれは古本人脈で成立しているからねぇ。
  • 黒岩康博「新大和人物志第17回新藤正雄」『ならら』令和3年12月号への補足 - 神保町系オタオタ日記

    『月刊大和路ならら』令和3年12月号(なら文化交流機構)を御恵投いただきました。ありがとうございます。黒岩康博先生の連載「新大和人物志」第17回「新藤正雄」が載っているので、Twitterで「奈良まで買いに行かねば」とつぶやいたところ、回り回っていただくことになりました。新藤については、新しき村奈良支部からの葉書を「飛鳥園内新しき村奈良支部の新藤正雄宛柳宗悦講演会の案内葉書 - 神保町系オタオタ日記」で紹介したことがある。詳しい経歴は不明だったが、論考によると、天理中学校で化学・地理を教授し、山岳部の顧問だった。また、絵馬堂迷九里の号を持つ趣味人・蒐集家で、蒐集物は「浮世絵、落書、絵馬」、日我楽他宗奈良別院の一員、謄写版冊子『黙魯庵漫録』を発行していたことなどが分かった。 趣味人ということで『昭和前期蒐書家リスト:趣味人・在野研究者・学者4500人』(トム・リバーフィールド、令和元年1

    黒岩康博「新大和人物志第17回新藤正雄」『ならら』令和3年12月号への補足 - 神保町系オタオタ日記
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2022/04/21
    『昭和前期蒐書家リスト』が、昭和前期の地方郷土研究家の人物同定に役立った件。この人https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/00346714
  • 日本の古本屋 / 古本読書史と古本に飽きたときの展開法(古本の読み方5最終回)

    最後は古の読み方、というか、それを少し広げて「使い方」「楽しみ方」の歴史をざっと概観して、古に飽きた時の対処法につなげてみたい。 ■明治までは「借りる」ものだった 学者や支配層、豪商はともかく、江戸時代の庶民にとっては「買う」ものではなく、「借りる」ものだった。 江戸中期に商業出版が成立し、「屋」で新刊書も買えるようになるのだが、その新刊部数は1000部も刷ればそれはベストセラー扱い、発行部数は少ないため単価も高く、八犬伝(1815-1842)といった読み物であっても揃いで現在の1万円以上はした。 江戸時代、寺子屋などで大都市の庶民も読み書きができるようになったので(農村だと地主層は読めたが庶民はまだ読めない。ルビンジャー、川村肇訳『日人のリテラシー』 柏書房、2008を参照)、をデリバリーの貸屋から借りて読んでいた。 明治になり公共の「書籍館」(図書館のこと)も設置された

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    shomotsubugyo 2022/03/10
    みなの衆(´・ω・)ノ 日本の古本屋、わちきの連載最終回が公開されたよ(^-^) 最後は古本読書史のあらましと、古本に飽きた時の対処法だよ(∩´∀`)∩
  • 日本の古本屋 / 挟み込みを「読み」、その本の使われ方を想像してみる(古本の読み方4)

    前回はテキストの余分な部分(「ペリテクスト」という。序文や跋文、あとがき、ルビや奥付)を読んでみた。今回は、テキストですらない余分、英語でいうマージナリア(余白への書き込み的なもの)を読んでみよう。 ■マルジナリアを読むと読者のことがわかる? テキスト自体を読み込むのも「分析書誌」だけれども、近年はテキスト以外の部分、「書き込み」や「挟み込み」を読む、という読み方も開発されてきた。日では古マニアが十年ほど前、「痕跡」という言葉を広めたが(古沢和宏『痕跡のすすめ』太田出版、2012)、西洋書誌学ではの使用者による痕跡を「マルジナリア」(余白)と呼ぶ。 書き込みだけでなく「挟み込み」も同様に読むことができ、古同人誌『Sumus』7号「特集:古書にコミあり」(2001)は、書き込みと挟み込みを総称して「コミ」としゃれていた。 ■こんなを拾った 去年だったか一昨年だったか、いつもの神

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    shomotsubugyo 2022/02/10
    皆の衆(´・ω・)ノ 日本の古本屋メルマガに、連載古本の読み方4回目を書いたよ(σ ・∀・) 一度、ネットでみんなに見てもらった車中読書を推理するもの。昭和元禄のまじめサラリーマンが、山手線でエロ本を…
  • 古本趣味と赤ん坊と。 カラサキ・アユミさん | 皓星社(こうせいしゃ) 図書出版とデータベース

    と古屋への愛を4コマ漫画で綴った『古乙女の日々是口実』(2018年、小社刊)の著者であるカラサキ・アユミさんに〈新年の抱負〉をテーマにご寄稿いただきました。昨年にはお子様も生まれ、新たなステージへと一歩踏み出すこととなったカラサキさん。育児をしながら、これまでの趣味も手放せない! そんな葛藤とその両立に向けての強い意志は必見です。(編集部) カラサキ・アユミ 2018年に我が古愛を入魂した初めての著書『古乙女の日々是口実』を皓星社から出してはや4年の月日が経った。 その間、あの頃二十代だった自分は気付けば三十代となり、昨年には0歳男児の母親になった。初めての事だらけで四苦八苦しながらも喜びに溢れる子育てを、髪を振り乱しながら楽しんでいる。 何だか人生を猛烈なスピードで駆け抜けていっている感覚だが、心の中の乙女心は依然衰えていない。相変わらず古趣味も熱量変わらぬまま継続中だ。

    古本趣味と赤ん坊と。 カラサキ・アユミさん | 皓星社(こうせいしゃ) 図書出版とデータベース
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2022/01/28
    古本趣味人ぢゃ〜( ´ ▽ ` )ノ
  • 日本の古本屋 / 古本屋ツアー・イン・ジャパンの2021年総決算報告

    2021年という、子供の頃には想像もできなかった遠い未来に、何とかしぶとく生きている。しかも、新型コロナウィルスがパンデミックを巻き起こしている、さらに想像も出来なかった未来に。まったく収束の気配を見せぬ新型コロナウィルスのために、マスク着用・手指消毒・不要不急の外出制限・人間同士の過剰なまでの距離の意識・ワクチン接種などが日常化してしまい、生活様式は強制的に変質してしまった。当然不特定のお客さんが来店する古屋さんも、消毒のためのアルコールを店頭に常備し、貼紙でマスク着用を促し、帳場にはビニールシートを張り巡らせ、お店によっては入店制限もし、また度々発出される緊急事態宣言のために時短営業や臨時休業を余儀なくされるなど、営業形態の変質を選ばなければならぬ日々であった。ということは、当然古を買いに来るお客さんもそれに巻込まれ、一時期は古修羅が生きて行くのに決して欠かせぬ馴染みのお店が臨時

    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2022/01/25
    古本屋さんの新規出店情報。いつもながら勉強になるなぁ… 浅草橋に古本屋ができたのか(・o・;)吉祥寺はますます第4古本街に。アニマル洋子が閉店とはちと寂しいね。たまに行ったなぁ
  • 日本の古本屋 / 「総ルビ」や「著者略歴」の効用――古本を分析書誌してみる(古本の読み方3)

    初回、前回と、価値観のズレを読んだり、観点をズラして「読み替え」たりした。今回は真正面から戦前古のテキストを読んでみる。即物的な読み方、あるいは「分析書誌」と言ってもよいかもしれない。 ■戦前は造りのルールが違う――例えば、パラルビvs.総ルビ 戦前には、今の我々が知らない共通ルールがいくつかある。例えば、新聞紙夕刊は記載発行日の発行でなく、前日の(夕方)発行だったり、大正期まで辞書はイロハ引きだったり、ページ付けなども1冊の途中で何度も1から始められていたり。 ここでは、ふりがなのルールについて見てみる。 パラルビと総ルビ 書籍ならその書籍を出すとき、対象とする読者の智能程度によつて、ふりがなをつける。このふりがなを、ある幾つかの、むづかしい字だけにつけるのはパラルビと云ひ、漢字の殆んど全部につけるのを総ルビと云ふ。(編集者同志会 編『編集から出版まで』創文社, 1949) 想定読

    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2022/01/11
    皆の衆!(´・ω・)ノ 日本の古本屋メルマガ連載「古本の読み方」3が公開されたよ。今回は、古本をちょっと分析書誌的に読んでみる読み方を紹介したよ。よろしくです。
  • 福田久賀男さんの思い出 | ケネディの会

    ケネディ文献蒐集で出会った人びと 第2回 福田久賀男さんの思い出 松村 要 かつて神田古書会館の前に「世界」という喫茶店があり、毎週金曜日に開かれる古書展に通う古書マニアが集まっていた。階段を上がると右側に大きなテーブルがあり、そこで古書展の常連たちが会場で入手したや雑誌を手に、古書の話から政治情勢まで四方山話に花を咲かせていた。 まだ古書展に通い始めたばかりであった私は、品川力(ペリカン書房)、北川太一(高村光太郎研究)など、知る人ぞ知る古書道の達人たちを遠くの席からそっと眺めていたが、そのテーブルの中心にいたのが福田さんであった。 福田さんが遺した唯一のまとまった著作『探書五十年』 の著者紹介に、 「大正論壇の鬼才・安成貞雄に私淑し、土田杏村・田中王堂・生田長江・野村隈畔を論じ、佐藤緑葉を師と仰ぐ。大正文学はもとより、大衆文学についても博引旁証の文献学的薀蓄を傾けてあきない」 とある

    福田久賀男さんの思い出 | ケネディの会
    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2021/11/17
    「ええ~そこまで言って大丈夫ですか、と思うくらい容赦なく、手厳しいものであった。それは神田古書街で知らない人はもぐりだとまで言われた福田文献博士(こう呼ばれてもいた)なればこそ」福田久賀男について
  • 『斎藤昌三著作集』の広告

    昔購入した八潮書店刊の『斎藤昌三著作集』全5巻を重宝しているが、第3巻に広告が挟み込まれていて、そこに稲村徹元の推薦文が記されている。 厚いガラス板を平にした梅原北明訳『不謹慎な宝石』や、キルク装の『痴人の独語』(辻潤)。荷風『雨瀟々』の野田版やら茂吉『不断経』はいずれも署名―それも斎藤昌三様と記された著者贈呈―を手にすると、時の経つのも忘れてふっと溜息も出よう。初対面の訪問客であっても自由に愛蔵書を開放していたことは、斎藤茂吉や木村毅が夙とに証言していることだが、訪う者をしていや応なしに〝美しい書物の世界〟へと誘いこんでくれる魔力が、茅ケ崎少雨荘の隅々にたゞよっていたのをなつかしく想起される。 「は文明の旗だ、この旗は当然美しくあらねばならぬ」ーとはかって恩地孝四郎の喝破したところだが、少雨叟の書物観もやはり「書物は美しきもの」に徹していた。その最後の著書も『書物の美』と題し、そと

    『斎藤昌三著作集』の広告
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    shomotsubugyo 2021/11/14
    「また多年の蒐集趣味にも、たえず〝研究的であれ〟と唱導した一面」あゝこれは、三田平凡寺との〈趣味と研究〉論争が下敷きにあるね。稲てっちゃん、元気かしら…(゜~゜ )
  • 日本の古本屋 / ズレて、ズラして、ズラされて――時代と価値観からのスピン・オフ (古本の読み方1)

    ■古の買い方ならぬ読み方 古読書術というお題は成立するだろうか。古の「買い方」には意外と「読み方」が書かれていない。それらは、買い方+自分がオモシロいと思った古の紹介、というパターンがほとんどで、「なんで自分がそのをオモシロいと思えたか」「どうしてそのがユニークだと気づけたか」といったメタな記述、つまり、購書術ならぬ読書術はあまり見当たらないのだ。気づいた結果は書いてあるのに、なぜ気づけたのか、プロセスがないのは、無意識的な動作だからだろう。 そこで改めて考えてみた。 ■古とは、時代のズレを楽しむのこと 購書術の中の「掘り出し」をする説明に、手がかりが少し示されている。例えば、唐沢俊一は『古マニア雑学ノート 2冊目』(ダイヤモンド社, 1998)でこういう。 たまたま行った地方の古屋で名著の初版を見つける、なんてことは「絶対にない」から、逆に「今から将来を見越した

    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2021/11/10
    古本の買い方ならぬ「古本の読み方」を連載することになったよ(´・ω・)ノ 買い方本は、戦前から『古本売買の実際知識』などあるけれど、古本はどう読めばオモシロいのか、ってほとんど書かれないのよ。
  • 日本の古本屋 / 『東京の古本屋』

    きっかけは、ふとした一言だった。 大学4年生を迎えた春、単位がまだ足りなくてどの授業を履修しようかと頭を悩ませていたところに、同郷の友人がアパートを訪ねてきた。ちょうどそのとき、テーブルの上に『SPA!』を広げてあった。毎週購読していたわけではなく、その週はたまたま買い求めて、テーブルに置いてあった。開いていたページには、福田和也さんと坪内祐三さんによる対談連載「これでいいのだ!」が掲載されていた。それを目にした友人が、「この人、早稲田で授業やってるよ」と教えてくれた。「レポートさえ出せば誰でも単位もらえる授業らしいけど」と。 ぼくが通っていたのは早稲田大学ではなく、学習院大学だったけれど、単位交換システムがあり、その授業はぼくでも履修できるようだった。最初はただ「単位がもらえるなら」と申し込んだのが、坪内さんの「編集・ジャーナリズム論」という授業だった。そんなよこしまな気持ちで履修したも

    shomotsubugyo
    shomotsubugyo 2021/10/25
    「山口先生にはすごくお世話になって、いろんなことを教わったんですけど、そのひとつが『コレクションというのは、集めることで初めて見えてくるものがあるんだ』ということで」 そうね。