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  • 太陽フレア 観測史上初の「3日で7回」 GPSにも影響 オーロラも各地で(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

    太陽の表面で起きる爆発現象「太陽フレア」が観測史上、初めての規模で発生しました。世界各地でオーロラが観測されたほか、GPSに影響が出ています。 ■大規模「太陽フレア」各地でオーロラ NASAが撮影した太陽の表面が爆発する「太陽フレア」です。今、前代未聞の巨大な爆発が複数回発生しています。この影響で、普段は北極圏でしか見られない「オーロラ」が世界各地で観測されています。 スペインでは、円形に流れる星とオーロラのコラボが息を飲むほどの美しさに。ドイツでは、紫色の光のカーテンが夜空を包み込んでいました。アメリカでは木々や湖の上空に出現し、幻想的な夜空になっていました。中国・新疆ウイグル自治区では、空が真っ赤に染まる現象が見られました。 北海道でも広い範囲で観測されました。 ■観測史上初「3日で7回」GPSにも影響 太陽フレアが起こるとX線などの強い電磁波や高エネルギーの粒子、電気を帯びた巨大な「

      太陽フレア 観測史上初の「3日で7回」 GPSにも影響 オーロラも各地で(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
    • 北大など、「カオス軌道」を用いた探査機の月までの高効率軌道設計に成功

      北海道大学(北大)と九州大学(九大)は5月30日、三体問題に由来する「カオス軌道」をいくつも渡り歩いていく手法を考案し、地球-月の「円制限三体問題」の最小モデルである「ヒル方程式系」において、地球周回軌道から月周回軌道へ宇宙機が向かう場合、従来の軌道を上回る、高効率で短時間、なおかつ頑健な軌道を設計することに成功したと共同で発表した。 同成果は、北大 電子科学研究所の佐藤讓准教授、九大大学院 工学研究院 航空宇宙工学部門の坂東麻衣教授、同・大学 工学府 航空宇宙工学専攻の平岩尚樹大学院生、ブラジル・リオデジャネイロ連邦大学 数学研究所のイザイア・ニゾリ博士らの国際共同研究チームによるもの。詳細は、米国物理学会が刊行する物理とその関連分野を扱う学際的な学術誌「Physical Review Research」に掲載された。 今回設計された、地球から月までのカオス軌道を渡り歩いていく宇宙機の軌

        北大など、「カオス軌道」を用いた探査機の月までの高効率軌道設計に成功
      • 「終末の氷河」の下に押し寄せる海水、海面上昇を悪化させる可能性 新研究

        比較的暖かい海水が下部に流れ込み、融解を促しているという南極のスウェイツ氷河/NASA/Reuters via CNN Newsource (CNN) 南極西部のスウェイツ氷河では、氷河の下に数キロにわたって海水が押し寄せ、これまで考えられていたよりも融解しやすくなっていることが分かった。宇宙からのレーダーデータを使ってこの氷河をX線撮影した新しい研究によって明らかになった。 米国科学アカデミー紀要に20日に発表された研究によると、塩分を含んだ比較的暖かい海水が流れ込むことで氷河の下で「活発な融解」が起こっており、地球全体の海面上昇の予測が過小評価されている可能性があるという。 スウェイツ氷河は、その崩壊が壊滅的な海面上昇を引き起こす可能性があることから「終末の氷河」の異名を持つ。米フロリダ州に匹敵する面積を持つ世界最大のこの氷河は、南極で最も脆弱(ぜいじゃく)で不安定な氷河でもあるとされ

          「終末の氷河」の下に押し寄せる海水、海面上昇を悪化させる可能性 新研究
        • ボイジャー1号は1ビット当たり何個の光子を送信しそのうち何個が受信されるのか?

          2024年6月1日、Q&AサービスのStack Exchangeへ「ボイジャー1号」に関する質問が投稿されました。この質問に、物理学の専門家が回答しています。 electromagnetic radiation - How many photons are received per bit transmitted from Voyager 1? - Physics Stack Exchange https://physics.stackexchange.com/questions/816698/how-many-photons-are-received-per-bit-transmitted-from-voyager-1 投稿された質問は「2024年現在、ボイジャー1号は地球から約1光日の距離にあり、まだ無線交信を続けています。ボイジャー1号が地球にメッセージを送信するとき、1ビットあたり

            ボイジャー1号は1ビット当たり何個の光子を送信しそのうち何個が受信されるのか?
          • [研究成果] 1種と思われていた「フナムシ」を調べると3種だった! | OMNH

            研究のポイント 日本で報告されているフナムシ類の仲間のうち、もっともよく知られている「フナムシ」(学名Ligia exotica)は、日本沿岸では少なくとも3つの種に分かれることを明らかにしました。 この3種のうち、大阪府岬町産と神奈川県江の島産はそれぞれ新種であり、岬町産をアオホシフナムシ(Ligia laticarpa)、江の島産をフタマタフナムシ(Ligia furcata)と命名しました。 この研究により、私たちが海岸でよく目にする「フナムシ」という生き物をより正確に仲間分けすることが可能になりました。この成果は、日本やアジア、そして世界のフナムシ類の分布や生態をより詳しく把握することにもつながります。 研究内容 海辺に行くとたくさんいるフナムシ類は、私たちにとってなじみ深い生き物です。フナムシ属として分類されるこれらの種は、日本の沿岸からは今までに10種が報告されています。このう

            • 『学研の科学』がアウトドア体験型に進化。焚き火に挑戦だ

              『学研の科学』がアウトドア体験型に進化。焚き火に挑戦だ2024.05.29 07:009,984 岡本玄介 一生モノの想い出になりそう。 1963年から2010年まで、日本の子供たちの学力と好奇心を支えてきた学研の『科学』と『学習』。 2022年に復刊してから、アナログな道具による実体験をテーマに現代的なアップデートを遂げました。 3種類の体験と7つの実験最新号は、「学研の科学アウトドア」シリーズ第1弾の「たき火チャレンジ: すぐに使える体験キット」。 火起こしは着火剤ではなくメタルマッチ+着火しやすい麻紐と、太陽光を利用する集光レンズシート+炭化させた綿の布チャークロスの2通りで行えます。 親子で1日楽しく学べる「学研の科学 アウトドア」が登場!第1弾はキャンプの定番「たき火」をテーマに、2種類の火おこしや炎の色変わり(炎色反応)、炭づくり体験ができるキットです。メタルマッチもついていま

                『学研の科学』がアウトドア体験型に進化。焚き火に挑戦だ
              • ヒアリ対策最前線 ~決め手は「わさび」~ | NHK | WEB特集

                外来生物のヒアリ。 7年前に国内で初確認されて以降、毎年、主要な港を中心に発見され、定着を防ぐための対策は待ったなしと言われる。 そんな中、ヒアリを撃退する“救世主”の効果を確かめるための実験が台湾で実施された。 使われたのは、日本人にとって馴染み深い「わさび」の成分。 台湾で導入が進む対策とともに、ヒアリ対策の最新研究を追った。 (科学文化部・島田尚朗) 「ヒアリ」は南米が原産の外来アリ。 赤茶色で、体長は2ー6ミリほど。 腹部の先端に毒針を持ち、刺されるとまるで火傷したような痛みを感じる。 最悪の場合、死にいたることもあるとされる。 日本では去年、「要緊急対処特定外来生物」に指定された。 蔓延した場合に、著しく重大な被害や支障が、生態系や私たちの生活に及ぶおそれがあり、発見した場合に検査や防除などの拡散を防止するための措置を緊急に行う必要がある。 彼らは海外で積み込まれた日本行きのコン

                  ヒアリ対策最前線 ~決め手は「わさび」~ | NHK | WEB特集
                • 関東や近畿でも緊急地震速報、なぜ? 石川・能登で震度5強 | 毎日新聞

                  3日午前6時31分ごろ石川県能登地方で発生した最大震度5強の地震では、首都圏や近畿圏でもスマートフォンや携帯電話に「地震です」などと緊急地震速報が通知された。しかし、実際の揺れは予測されたよりも小さかった。気象庁は過大評価した詳しい原因を調べている。 緊急地震速報は、震源近くの地震計で、早く伝わる弱い揺れ「P波」を検知し、遅れてやってくる強い揺れ「S波」への警戒を促す。速報の警報は、震度4以上の揺れが予測される地域に気象庁が発表し、携帯電話事業者がスマホなどに通知する仕組みだ。 3日朝の地震では、P波を検知し始めて5・3秒後、富山湾でマグニチュード(M)7・4の地震が発生したと推定。能登で震度6弱~7程度、東京や大阪、東北などでも震度3~4程度が予想されるとして、広範囲に警報を発表した。 しかし、実際の地震の規模はM6・0だった。マグニチュードは1違うだけで地震のエネルギーは約30倍も異な

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                  • 世界初 ロケットエンジンとジェットエンジンを燃焼中に切り替えるエンジン 名古屋の企業が実験に成功

                    名古屋の企業が、世界で初めての実験に成功です。 27日、報道陣に公開されたのは、名古屋市に本社を置くPDエアロスペースが世界で初めて実証に成功したロケットエンジンとジェットエンジンを燃焼中に切り替える「ジェット/ロケット コンバインドサイクルエンジン」の燃焼実験です。従来は推力を得るのにロケットエンジンを使用していますが、宇宙には酸素がないため燃料点火のために酸化剤を搭載しています。 しかし、これでは酸素がある大気圏でも酸化剤が必要です。 27日に公開されたエンジンは、大気圏中では酸素で燃焼するジェットエンジンに切り替えることができ、燃料を含めた重量が軽くできます。(PDエアロスペース 緒川修治 社長) 「宇宙に到達するという点では、これが2機あれば無人ならばできる」 PDエアロスペースは開発を進め、宇宙旅行などのプロジェクト実現に繋げたい考えです。 詳細は NEWS DIG で

                      世界初 ロケットエンジンとジェットエンジンを燃焼中に切り替えるエンジン 名古屋の企業が実験に成功
                    • 科学記事に擬人化はどこまで許されるか|いわさきはるか

                      正直月末になり、やることはいっぱいあるのだけれど、どうしても書かずにいると頭の中が持っていかれそうなので書いておくことにする。 ベニガオザルが死亡個体に対し交尾行動を取った、という報告が話題だ。 この報告の主旨は「ベニガオザルの死生観」である。 性行為は子孫を残すために行うので、子どもを生めない「死体」に行っても意味がない。つまり「死体」に対して性行為を行うということは「死」(=生物として「終わった」状態であること)という概念を持っていないのではないか、ということだ。 この報告は人間以外の動物が「死」をどのようにとらえているか知る上で、とても大切だと思う。 このため、たくさんの新聞社や科学メディアで取り上げられているこの研究だが、一部の記事で「屍姦」という言葉が使われ、非難の声が上がっている。 屍姦という言葉は、死体に対して姦淫する人間の性的嗜好を表す言葉だ。 「姦」という漢字には「道に外

                        科学記事に擬人化はどこまで許されるか|いわさきはるか
                      • 核融合プラズマの新たな乱流遷移を発見―核融合炉の革新的な運転シナリオの確立へ―

                        フュージョンエネルギーの実現には、磁場のカゴで高温のプラズマを保持し、核融合反応を起こす必要があります。ところが、プラズマ中に存在する不規則で微視的な揺らぎ(乱流)により、プラズマが磁場のカゴから流れ出てしまいます。そのため、乱流の物理特性を理解し、それを抑制することは重要な課題です。 石澤明宏 エネルギー科学研究科教授、木下稔基 九州大学助教、田中謙治 核融合科学研究所教授らの研究グループは、大型ヘリカル装置(LHD)において、レーザーを用いた高精度計測により、特定の条件において乱流が抑制される現象を観測しました。さらに軽水素プラズマと重水素プラズマの比較実験およびスーパーコンピューターを用いたシミュレーションにより、乱流の抑制は乱流の種類が変化する際に起こることが明らかとなりました。本研究結果は、乱流抑制のための核融合炉の革新的な運転シナリオの確立や炉設計への応用が期待される成果です。

                          核融合プラズマの新たな乱流遷移を発見―核融合炉の革新的な運転シナリオの確立へ―
                        • 探査機「SLIM」月面観測データから月の起源探る重要な岩石確認 | NHK

                          ことし1月、日本初の月面着陸に成功した探査機「SLIM」が得た月面の岩石のデータを解析した結果、月の内部に存在し、月の起源を探るうえで重要な手がかりになる「カンラン石」の存在を確認したと立命館大学などの研究グループが明らかにしました。 これは、27日に千葉県で開かれた学会で立命館大学や会津大学などの研究グループが明らかにしました。 研究グループは、ことし1月に日本初の月面着陸に成功したJAXA=宇宙航空研究開発機構の無人探査機「SLIM」に搭載された特殊なカメラで観測した月面の岩石のデータを解析しました。 その結果、「カンラン石」の存在を示すデータが得られたということです。 この「カンラン石」は、かつて月の内部にあった可能性があるとして、研究グループは今後、詳しい化学組成を調べることにしています。 月の内部の「カンラン石」を分析し、地球のものと比較できれば、月は、地球に別の天体が衝突して一

                            探査機「SLIM」月面観測データから月の起源探る重要な岩石確認 | NHK
                          • 「羽ばたく女性研究者賞」最優秀賞に東大助教 森脇可奈さん | NHK

                            研究者のうち女性が占める割合が海外に比べ低い水準にとどまる中、すぐれた研究を行った若手の女性研究者を表彰する賞の授賞式が23日、都内で開かれました。 科学技術振興機構は女性初のノーベル賞受賞者マリー・キュリーの出身地であるポーランドの駐日大使館とともに若手の研究者を対象に「羽ばたく女性研究者賞」を贈っています。 23日、東京 目黒区で3回目となる賞の授賞式が開かれ、ことしの最優秀賞に選ばれた東京大学助教の森脇可奈さんに賞状やトロフィーなどが手渡されました。 森脇さんは宇宙物理学が専門で、宇宙の形成や進化をめぐる謎を機械学習などを使って解明する研究を進めていて、今後の活躍が期待されると評価されました。 また、奨励賞に ▽有機化学が専門の近畿大学助教の太田圭さんと ▽生物統計学が専門のトロント大学助教の三谷綾さんが選ばれました。 国の調査によりますと、研究者のうち女性が占める割合が日本は202

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                            • 世界で初めて豚の腎臓を移植された62歳男性が術後2カ月で死去

                              重度の腎臓病を患っていた患者に豚の腎臓を移植する手術が世界で初めて成功しましたが、手術後約2カ月のうちに患者が死亡したことが報告されました。 An Update on Mr. Rick Slayman, World’s First Recipient of a Genetically-Modified Pig Kidney https://www.massgeneral.org/news/rick-slayman-family-and-mgh-statements?cid=cor4658t Richard Slayman, who had world's first successful pig kidney transplant, dead at 62, just weeks after surgery - The Mirror US https://www.themirror.com/

                                世界で初めて豚の腎臓を移植された62歳男性が術後2カ月で死去
                              • お風呂の床のタイルに古人類の骨、ネットで話題、人類学者ら興奮

                                数十万あるいは数百万年前、トラバーチン(石灰岩の一種)の中で化石化した古人類のあごの骨。トラバーチンはタイル用に切断され、このあごの骨の断面は床のタイルになった。(PHOTOGRAPH COURTESY KIDIPADELI75) 個人宅の床のタイルに古い人類の骨が埋まっている写真が米国の掲示板型ソーシャルサイト「レディット」に投稿され、大きな話題になっている。科学者が長年にわたり発掘調査を行ってようやく見つかるような発見だ。「またインターネット上のつくり話か」と思うかもしれないが、写真を見て納得しない人はいないだろう。磨かれた石材の表面に埋まっているのは、少なくとも5本の歯が水平方向に切断された下あごの骨だ。 匿名の投稿者はトルコの歯科医で、一目であごの骨とわかったと述べている。トラバーチン(石灰岩の一種で、建材として使われる)に閉じ込められたあごの骨には、まだ名前もなく、正体もわかって

                                  お風呂の床のタイルに古人類の骨、ネットで話題、人類学者ら興奮
                                • 中国の探査機「嫦娥6号」が月の裏側に着陸成功

                                  中国の国家航天局が、月面探査機「嫦娥6号」が月の裏側に無事着陸したことを発表しました。 嫦娥六号着陆月背南极-艾特肯盆地 将按计划开展月背采样工作 https://www.cnsa.gov.cn/n6758823/n6758838/c10541444/content.html China’s Chang’e-6 probe successfully lands on far side of the moon | CNN https://edition.cnn.com/2024/06/01/china/china-change6-moon-landing-intl-hnk-scn/index.html 「嫦娥6号」は海南省文昌市にある文昌宇宙センターから2024年5月3日に打ち上げられ、中継ステーション「鵲橋2号」のサポートを受けて、月の裏側への着陸に成功しました。 着陸した際の映像も公開さ

                                    中国の探査機「嫦娥6号」が月の裏側に着陸成功
                                  • ダークマターの塊が天の川銀河を貫通した痕が見つかった

                                    天の川銀河できわめて高速の分子雲が見つかった。この分子雲には巨大なシェル構造や空洞などが付随していて、銀河円盤をダークマターの塊が通過した痕跡とみられる。 【2024年6月10日 国立天文台 野辺山宇宙電波観測所】 私たちが属している天の川銀河は、直径約10万光年の円盤部と中心のバルジ、それらを取り囲む直径約30万光年のハローで構成されている。円盤部分には主に星と星間ガスがあり、水素分子を主成分とする濃い星間ガス雲は分子雲と呼ばれている。一方、ハローにはダークマター(暗黒物質)が広がっていて、その中を球状星団や矮小銀河、希薄な水素原子雲などのハロー天体が飛び交っている。 天の川銀河のイラストと主な構造。中心部には老齢の星が多く集まったバルジ(Bulge)と呼ばれる膨らんだ構造がある。銀河を取り巻く巨大な球状の構造はハロー(Halo)と呼ばれ、希薄な星間物質や球状星団(Globular cl

                                      ダークマターの塊が天の川銀河を貫通した痕が見つかった
                                    • リチウム硫黄電池が急速に台頭、自動車メーカーへのサンプル出荷も開始

                                      リチウム硫黄(Li-S)電池は、正極活物質に硫黄(S)、または硫黄化合物を用いたリチウムイオン2次電池(LIB)である。負極には金属リチウムか、その合金を用いることが多い。硫黄(S)は原子1個でリチウム(Li)原子2個を引き付けられる、もしくは電子2個を出すことができるため、理論上は既存のLIBの約10倍の重量エネルギー密度を達成できる。現実的には、2倍程度の重量エネルギーの実現を目標とした開発が進められている。 硫黄は地球上に豊富にある元素の1つ。地殻中における元素の含有率を示すクラーク数では炭素の次で、窒素よりも多い。そして、中国や米国、ロシアなどを中心に、化石燃料の精製や金属の精錬過程で分離された副産物として大量に生産されている。このため、非常に安価に入手でき、安定的な供給が確保できる。Li-S電池では、既存のLIBの正極で使われているコバルトやニッケルといった高価な金属材料が不要に

                                        リチウム硫黄電池が急速に台頭、自動車メーカーへのサンプル出荷も開始
                                      • 研究論文のオープンアクセス化を目指す日本の取り組みが具体化しつつある

                                        日本において、公的資金の援助を受けた研究論文を無料で公開するための制度が整えられつつあります。日本の論文とオープンアクセスの状況について、学術誌のNatureが報じました。 Japan’s push to make all research open access is taking shape https://www.nature.com/articles/d41586-024-01493-8 日本政府は、研究資金制度のひとつである「競争的研究費制度」を使った研究論文を即時オープンアクセスとするよう受給者に義務づけるべく、(PDFファイル)調整を進めています。この方針により、論文データや根拠データを誰もが自由に利活用可能になることが期待されています。このほか、「オープンアクセス加速化事業」として2023年度補正予算で100億円が確保されています。 議論を進める総合科学技術・イノベーション

                                          研究論文のオープンアクセス化を目指す日本の取り組みが具体化しつつある
                                        • 「手紙のバクテリオファージ」という都市伝説の起源 - himaginary’s diary

                                          こちらのはてぶでブックマークしたツイートにより、バクテリオファージの提供を断られた研究者が、その断りの手紙からバクテリオファージを抽出した、という話が広まっているが、同はてぶでリンクしたセル記事にあるように、当事者とされる人(シドニー・ブレナー[Sydney Brenner]*1)がその話を否定している。以下は同記事の冒頭。 A correspondent has asked me about the origins of a legend which has become known as ‘The phage in the letter’. Common to all variants of this story is the following: one scientist, called X, sends a request to another, Z, for a particu

                                            「手紙のバクテリオファージ」という都市伝説の起源 - himaginary’s diary
                                          • 火星の赤道付近にあるオリンポス山にあり得ないと思われていた「水の霜」が降りることが判明

                                            火星はかつて生命にとって重要な水に覆われており、地表の水がなくなった現代でも地下に氷などの形で水が存在していると考えられています。新たな研究では、太陽系最大の火山でもある火星のオリンポス山や付近の山々に、あり得ないと思われていた「水の霜」が降りていることが判明しました。 Evidence for transient morning water frost deposits on the Tharsis volcanoes of Mars | Nature Geoscience https://www.nature.com/articles/s41561-024-01457-7 In a significant first, researchers detect water frost on solar system’s tallest volcanoes | Brown Universit

                                              火星の赤道付近にあるオリンポス山にあり得ないと思われていた「水の霜」が降りることが判明
                                            • 「もうAIって人間と区別つかないよね……」 米研究者らがGPT-4などでチューリングテスト 結果は?

                                              判定者が使った戦略を分析すると、36%が雑談を通じて相手の人となりを探ろうとした。また、25%が感情や経験、ユーモアのセンスを尋ねるなど、社会的・感情的なアプローチを取っていた。論理的思考や一般知識を問うたのは13%にとどまった。 判定理由を分析した結果、43%が言語的スタイル(スペル、文法、語調など)に関するもので、24%が社会的・感情的要因(ユーモアのセンス、人格など)に関するものであった。知識や論理的思考に関する理由(知りすぎている、知らなさすぎているなど)は10%にとどまった。 AIだと判定した理由として「わざとらしい人格を演じている」「過度にくだけすぎている」「個性に欠けている」ことが挙げられた。逆に人間だと判定された主な理由は「人間らしく、くだけた言葉遣い」「もっともらしい受け答え」「スペルや文法の間違いを含むこと」などであった。以上の結果から、判定者は知性よりも言語的・社会的

                                                「もうAIって人間と区別つかないよね……」 米研究者らがGPT-4などでチューリングテスト 結果は?
                                              • 「99:1」か、「それ以下」か…2種類の炭素の比率を調べたら、なんと、35億年どころか、さらに古い「生命の痕跡」が次々と見つかった(小林 憲正)

                                                「99:1」か、「それ以下」か…2種類の炭素の比率を調べたら、なんと、35億年どころか、さらに古い「生命の痕跡」が次々と見つかった 「地球最初の生命はRNAワールドから生まれた」 圧倒的人気を誇るこのシナリオには、困った問題があります。生命が存在しない原始の地球でRNAの材料が正しくつながり「完成品」となる確率は、かぎりなくゼロに近いのです。ならば、生命はなぜできたのでしょうか? この難題を「神の仕業」とせず合理的に考えるために、著者が提唱するのが「生命起源」のセカンド・オピニオン。そのスリリングな解釈をわかりやすくまとめたのが、アストロバイオロジーの第一人者として知られる小林憲正氏の『生命と非生命のあいだ』です。本書刊行を記念して、その読みどころを、数回にわたってご紹介しています。 これまで一連の記事において、最初の生命という謎に人々が気づき、その謎を探っていった過程や、「生命の材料探し

                                                  「99:1」か、「それ以下」か…2種類の炭素の比率を調べたら、なんと、35億年どころか、さらに古い「生命の痕跡」が次々と見つかった(小林 憲正)
                                                • 運動中は「時間の感覚がゆがむ」ことが明らかに、最新研究 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

                                                  運動は以前から、心身両面で健康にプラスの効果があると喧伝されてきた。だが、最近の研究で、その効果に関する知見に、興味深いもう一つの知見が加わった。運動には、人の時間感覚を変容させる効果があることがわかったのだ。 2024年4月、学術誌Brain and Behaviorに掲載されたこの研究は、英国およびオランダの科学者からなる研究チームが行なったものだ。それによると、体を動かす活動を行なっている時、人は、時の流れがスローダウンしたように感じることが判明したという。 この研究は、33人の活動的な成人を対象にして行なわれた。これらの人々は、バーチャル環境を背景にしてリアルな自転車に乗り、1回につき4キロメートルの距離を漕ぐという対照実験に参加した。 このバーチャル環境は、参加者が熱心に取り組み、挑戦心をかきたてるように設定されていて、一部には、バーチャルな競争相手が表示される環境もあった。これ

                                                    運動中は「時間の感覚がゆがむ」ことが明らかに、最新研究 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
                                                  • “処女懐胎”で話題のエイ、生殖系の病気だった、妊娠の状態は不明

                                                    米南カリフォルニア沖の海底にとどまっているラウンドスティングレイ(Urobatis halleri)。(PHOTOGRAPH BY ERIN CHANDLER) おそらく世界で最も有名なエイの「シャーロット」が病気にかかっていると、水族館のスタッフが発表した。2024年2月、米ノースカロライナ州ヘンダーソンビルにあるチームECCOの水族館「アクアリウム&シャークラボ」は、ラウンドスティングレイ(Urobatis halleri)のシャーロットが科学的には単為生殖と呼ばれる「処女懐胎」をしていると報告した。しかし、数カ月が経っても子どもが生まれなかったため、このエイに何が起きているのかについて憶測が飛び交っていた。 2024年5月30日、ついに水族館はFacebookに「シャーロットが珍しい生殖器系疾患を発症し、生殖系に悪影響がでている」と投稿した。この結果は「本当に悲しく、予期せぬ医療的な

                                                      “処女懐胎”で話題のエイ、生殖系の病気だった、妊娠の状態は不明
                                                    • 「超高純度のシリコン」の量子ビットを搭載した強力な量子コンピュータ 英国と豪州の研究者らが発表

                                                      このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 X: @shiropen2 英マンチェスター大学とオーストラリアのメルボルン大学の研究者らが発表した論文「Highly 28Si enriched silicon by localised focused ion beam implantation」は、天然シリコンに含まれる不純物を取り除いた超高純度のシリコンを用い、信頼性の高い量子ビットを製造する方法を提案した研究報告である。 量子コンピュータは、量子ビットと呼ばれる特殊な量子状態を利用して計算を行う。量子ビットは、古典ビットとは異なり、0と1の状態を同時に取ることができるため、膨大な量の情報を並列に処理できる可能性がある。し

                                                        「超高純度のシリコン」の量子ビットを搭載した強力な量子コンピュータ 英国と豪州の研究者らが発表
                                                      • 火星にも生命の可能性。水のないアタカマ砂漠は微生物の宝庫だった

                                                        火星にも生命の可能性。水のないアタカマ砂漠は微生物の宝庫だった2024.05.17 23:0012,961 Isaac Schultz - Gizmodo US [原文] ( 岩田リョウコ ) ここに生命がいるなら、火星にもいる可能性。 チリ北部のアタカマ砂漠は、標高5,000mに電波干渉計が置かれている海岸砂漠です。最近ここの土壌を研究チームが詳細に調査した結果、地下には生命があふれていることが判明しました。 この砂漠の地下に微生物がいることは、以前の調査ですでにわかっていたのですが、生命の多様性には気づかれていませんでした。最新の発見をしたチームは、アタカマ砂漠のユンガイ地域で土壌を4.2mの深さまで掘ってサンプルを採取。深さや土壌の種類によって変わってくる微生物コミュニティを観察しました。このチームの研究は、PNAS Nexusに掲載されています。 様々なバクテリアが生息していた土壌

                                                          火星にも生命の可能性。水のないアタカマ砂漠は微生物の宝庫だった
                                                        • タコやイカはなぜ驚異の変身能力を獲得した? 色も形も一瞬で変化

                                                          カナダ沿岸のクイーン・シャーロット海峡で、アカウニなどの棘皮動物に溶け込むように体の色や形を変えたミズダコ(Enteroctopus dofleini)。タコをはじめとする頭足類は、動物界で最もすばやく変身することができる。(PHOTOGRAPH BY DAVID HALL) タコやイカなどの頭足類は、ほとんどすべての種が、皮膚の色や模様だけでなく体の形や質感まで変化させる驚くべき能力を持っている。そのスピードはまばたきより速く、既知の動物の中で最速だ。 「頭足類は、私たちが知っている中で最も優れた変身能力を持っています」と、米国スミソニアン自然史博物館の頭足類の学芸員であるマイケル・ベッキオーネ氏は言う。ほとんどの頭足類が色覚を持たないことを考えると、これはさらに驚きだ。「頭足類にとって、多種多様な変身パターンを持つことは進化的に重要だったはずです」 頭足類の皮膚は、色素胞と呼ばれる細胞

                                                            タコやイカはなぜ驚異の変身能力を獲得した? 色も形も一瞬で変化
                                                          • 攻殻機動隊の新作TVアニメ、サイエンスSARU制作で2026年に放送 士郎正宗の原画展開催(動画あり)

                                                            攻殻機動隊の新作TVアニメ、サイエンスSARU制作で2026年に放送 士郎正宗の原画展開催 2024年5月25日 18:00 1573 67 コミックナタリー編集部

                                                              攻殻機動隊の新作TVアニメ、サイエンスSARU制作で2026年に放送 士郎正宗の原画展開催(動画あり)
                                                            • 地球から月軌道周辺の宇宙に広がる「シスルナ空間」の安全保障のジレンマとは?

                                                              宇宙開発の進展と共に、各国は宇宙空間の安全保障を専門とする「宇宙軍」を設立する動きを進めています。宇宙空間の中でも特に重要とされる地球から月軌道周辺の「シスルナ空間」の安全保障について、ブリティッシュコロンビア大学の政治学教授であるマイケル・バイヤーズ氏と、同大学の天文物理学准教授のアーロン・ボリー氏が解説しています。 Cis-lunar space and the security dilemma - Bulletin of the Atomic Scientists https://thebulletin.org/premium/2022-01/cis-lunar-space-and-the-security-dilemma/ シスルナ空間(Cis-lunar space)はラテン語で「月のこちら側」を意味する語で、地球の周回軌道から月の周回軌道、そして3つ目の天体が安定して滞在できる

                                                                地球から月軌道周辺の宇宙に広がる「シスルナ空間」の安全保障のジレンマとは?
                                                              • 米、コロナ後遺症に定義 「症状3カ月」共通化図る | 共同通信

                                                                【ワシントン共同】米科学・工学・医学アカデミーは11日、新型コロナウイルス感染の「後遺症」の定義を発表した。最初の症状から連続しているか、治った後に出たかは問わず、3カ月以上症状が続く状態を指す。流行初期には検査を受けられない人が続出、検査キットを買えない人もいることから、感染の証拠は必須としなかった。 米国では今年春の時点でも成人の6.9%が後遺症に悩んでいるとの調査もあるが、共通の定義がないため患者が治療につながりにくかった。今回は政府の要請を受け科学者を代表する組織が検討した結果で、政策や医療、啓発などに広く使われる見込み。取りこぼされる患者が減るよう、包摂的な定義を目指した。 定義は「一つ以上の臓器で慢性的な症状が3カ月以上続く状態」が中核。症状は数百種類に及ぶとし、せきや倦怠感、集中力の低下のほか、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)相当などの例を示した。 また感染時に

                                                                  米、コロナ後遺症に定義 「症状3カ月」共通化図る | 共同通信
                                                                • 日本最古の植物化石を発見、約4億年前、前期デボン紀のものは初

                                                                  岩手県大船渡市の地層から約4億年前の植物化石を発見したと、静岡大学などの研究グループが発表した。古生代前期デボン紀のもので、これまで日本で見つかっていた最も古い化石より1000万年ほど前のもので、最古の植物化石としている。日本は地殻活動が活発で、欧州などに比べて植物化石が残りにくいとされる中での発見。当時は背の低い植物が草原のように広がっていたと推測できるという。 静岡大学理学部のルグラン・ジュリアン助教(古植物学・古生態学)らのグループは、現在の大船渡市に分布する「中里層」と呼ばれる地層から胞子の化石を採取した。この中里層には地層の堆積した時代の推定に役立つ示準化石の三葉虫が含まれているため、約4.1億~3.9億年前の前期デボン紀のものであることが分かっている。胞子化石は地熱と圧力によって黒く焦げていたため、走査型電子顕微鏡を用いて表面を観察した。

                                                                    日本最古の植物化石を発見、約4億年前、前期デボン紀のものは初
                                                                  • 帝王切開で生まれた子どもは麻疹ワクチンが効きにくいという研究結果

                                                                    帝王切開は子宮を切開して胎児を外科的に取り出す出産方法のことであり、通常の分娩(ぶんべん)だと母体や胎児に危険がある場合に選択されます。1500組以上の母子を対象にした新たな研究では、帝王切開で生まれた子どもは自然分娩(経膣分娩)で生まれた子どもと比較して、麻疹(はしか)ワクチンが効きにくいことが判明しました。 Dynamics of measles immunity from birth and following vaccination | Nature Microbiology https://www.nature.com/articles/s41564-024-01694-x Birth by C-section more than doubles odds of measles vaccine failure | University of Cambridge https://w

                                                                      帝王切開で生まれた子どもは麻疹ワクチンが効きにくいという研究結果
                                                                    • 生物の大量絶滅、岩石加熱で気候変動か 東北大学が仮説 - 日本経済新聞

                                                                      生物の大量絶滅期に起きる温暖化と寒冷化は、大規模な火山活動や小惑星衝突で地下にある堆積岩が加熱される温度と時間で決まるという仮説を、東北大学の海保邦夫名誉教授が唱えている。地球では過去に5回、生物が急激な気候変動によって大量絶滅した時期がある。恐竜が絶滅した約6600万年前は小惑星が衝突して、上空に舞い上がったちりなどが日光を遮って寒冷化したとされる。ただ、絶滅につながった気候変動の多くは詳し

                                                                        生物の大量絶滅、岩石加熱で気候変動か 東北大学が仮説 - 日本経済新聞
                                                                      • オーロラと「ハッブル宇宙望遠鏡の死」の意外な関連とは?

                                                                        by NASA Goddard Space Flight Center 2024年の春は太陽の活動が増加し、太陽の表面で発生する爆発現象である太陽フレアの影響で、通常は極地でしか見られないオーロラが日本を含む比較的低緯度の地域でも観測される事態が生じました。オーロラが観測しやすくなって喜んだ人も多いかもしれませんが、実はNASAのハッブル宇宙望遠鏡の寿命とオーロラには関係があるとのことで、科学系メディアのBig Thinkがその意外な関連性について解説しています。 How the northern lights connect to Hubble's inevitable demise - Big Think https://bigthink.com/starts-with-a-bang/northern-lights-hubble/ 2024年は、太陽を観測した際に見える黒点の数が1日あ

                                                                          オーロラと「ハッブル宇宙望遠鏡の死」の意外な関連とは?
                                                                        • キリン、電気の力で味を増強するスプーン「エレキソルト」発売

                                                                            キリン、電気の力で味を増強するスプーン「エレキソルト」発売
                                                                          • 9価HPVワクチンの臨床試験で対照群に4価HPVワクチンが使用された理由 - NATROMのブログ

                                                                            2023年8月からX(旧Twitter)にて、「HPVワクチンの深刻な副反応・薬害としての自己免疫性脳症が、相当規模で存在していると推測」する立場である平岡厚さんと対話を続けています。さまざまな論点がありますが、今回は9価HPVワクチン(シルガード9)の臨床試験において、対照群に4価HPVワクチン(ガーダシル)が使用された件について解説します。 臨床試験において、9価HPVワクチンは、4価ワクチンでカバーしていない型に関連する高リスクの子宮頸部、外陰部、膣の疾患を予防し、また、安全性についても重篤な有害事象に関する臨床的に意味のある差は認められませんでした*1。9価HPVワクチンは十分に安全で有効であるというのが専門家のコンセンサスであり、日本でも2023年から公費で受けられるようになりました。 「9価HPVワクチンの臨床試験を1回くらいは生理食塩水を対照として行ってはどうか」という平岡さ

                                                                              9価HPVワクチンの臨床試験で対照群に4価HPVワクチンが使用された理由 - NATROMのブログ
                                                                            • 水の2.5倍の密度の流体を用いて、水力発電の2.5倍の電力を供給するシステム――イギリスで実証機を建設 - fabcross for エンジニア

                                                                              長期水力エネルギー貯蔵システムを開発しているイギリスの企業RheEnergiseは2024年4月29日、水の2.5倍の密度を持つ流体を用いた、高密度水力貯蔵システム「HD Hydro」の実証機を建設すると発表した。この種のシステムの実証機建設は世界初のことだという。建設作業は間もなく開始され、9月には試運転が開始される予定だ。 長期エネルギー貯蔵技術のHD Hydroシステムは、低コストでエネルギー効率が高く、環境にも優しいのが特徴だ。水力発電は、高い所に貯めた水を低い所に流すときに生じる位置エネルギーを利用して電気を生み出す仕組みだが、このシステムでは水の代わりに、同社が開発した水より2.5倍密度が高い流体を使用する。それにより、スコットランドのハイランド地方やウェールズなど世界各地で稼働している従来の低密度水力発電システムと比較して、2.5倍のエネルギーを供給できる。 今回RheEne

                                                                                水の2.5倍の密度の流体を用いて、水力発電の2.5倍の電力を供給するシステム――イギリスで実証機を建設 - fabcross for エンジニア
                                                                              • 非生物学的な嫌気的アンモニア酸化触媒を発見 新たな排水処理技術の開発や生命起源研究への貢献に期待

                                                                                要点 酸素分子を使わず嫌気的にアンモニアを活性化する人工触媒を発見 37種類の鉱物材料に対するスクリーニングで硫酸銅が触媒となることを確認 富栄養化問題から窒素が関わる生命起源研究に新たな知見を提示 概要 東京工業大学 地球生命研究所(ELSI)の中村龍平教授(理化学研究所チームリーダー)、何道平研究員(研究当時、現 上海交通大学准教授)、理化学研究所の橋爪大輔チームリーダー、足立精宏テクニカルスタッフIらの研究チームは、嫌気環境に鉱物として存在する硫化銅(コベライト[用語1])が、バクテリアが行う嫌気的アンモニア酸化を人工的に駆動する能力があることを突き止めた。 嫌気的アンモニア酸化(アナモックス)は、アンモニアと亜硝酸から窒素ガスを作り出す反応で、1995年に排水処理場に生息するバクテリアで発見された。これは地球海洋における固定窒素の50%近くの除去に関与する重要な反応で、30年近く研

                                                                                  非生物学的な嫌気的アンモニア酸化触媒を発見 新たな排水処理技術の開発や生命起源研究への貢献に期待
                                                                                • 今周期最強の太陽フレアを観測、オーロラ発生させたフレアと同じ場所で発生

                                                                                  (CNN) 米海洋大気局(NOAA)宇宙天気予報センターは、現在の太陽活動周期で最強の太陽フレアを米国時間の14日に観測したと発表した。 今回の太陽フレアは「Xクラス」と呼ばれる最も強い分類で「X8.7」を観測。先の週末にかけて磁気嵐を引き起こし、世界各地でオーロラを発生させた太陽フレアと同じ場所から放出された。この磁気嵐は2003年以来で最も激しかった。 「フレアは太陽からエネルギーが放出される現象で、一般的に数分から数時間続く。これほどの規模のフレアはそう頻繁には起きない」と宇宙天気予報センターは解説する。 14日の太陽フレアは米航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星SDOで写真が撮影された。フレアのピークは米東部時間の14日午後0時51分だった。 太陽フレアは通常、強い磁場が存在する太陽の活動が活発な表面で発生する。無線や電力網、通信に影響を及ぼし、高周波無線信号が途絶えることもある。

                                                                                    今周期最強の太陽フレアを観測、オーロラ発生させたフレアと同じ場所で発生