トヨタ自動車本社の定時株主総会会場へマスク姿で向かう株主ら。スタッフらはフェースシールド着用で受付を行った=11日、愛知県豊田市(同社提供) トヨタ自動車は11日、愛知県豊田市の本社で定時株主総会を開いた。新型コロナウイルスによる経済悪化が平成20年のリーマン・ショック以上と見込まれるなか豊田章男社長は、約10年間の継続的な収益構造改善で「体質が強化されており、リーマンの時と違う。トヨタは大丈夫です」と強調。販売台数激減が避けられないなかでも黒字を確保できると改めて宣言した。 新型コロナで大半の企業が今期業績予想を先送りするなかトヨタは5月、連結の世界販売台数が前期比約2割減の700万台、営業利益は約8割減となるものの、5千億円の営業黒字との見通しを公表していた。 総会では、「見通しはあてになるのか」との株主の声に対し豊田氏が「取引先などに波及効果が大きい産業として何らかの基準を出すのが責