帰国数年でアメリカ国籍を捨てた。「政治をしようとして来た」とか「ちょっとして帰る人」という視線が多くて最初から国籍を整理してしまったのだ。これまで協会活動に私財数十億ウォンを投じてきた。米国から持ってくるお金で駄目になると、忠清南道牙山市(アサンシ)にあった土地を徐々に売った。後には先祖からの山まで無くしてしまった。 「子供たちは皆アメリカ人になってしまったし、私が死んだら墓があっても来る人がいません。なのでこれを機に山も整理しました」 米国と韓国を行き来しながら過ごす夫人は帰国数年後、夫に「だまされた」と言った。実状は彼も同じ気持ちのようだ。アメリカでやっていた通りにすれば何でもうまくいくと思ったが、彼の善意はあまり効かなかったようだ。 彼は先日から「協会を代表する人物を探す」という書類を持ち歩いている。「離れ際を知らなければなりません。しかし多くの人が関心を示しながらも『お金にならない