コロナ後遺症に罹患した高齢者以外の成人が抱える倦怠感は、がんに関連する貧血や、進行した肺がん、炎症性腸疾患、腎臓病の患者を上回ることがあるとする研究結果が、医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)のオープンアクセスジャーナルである「BMJオープン」に6月7日付で発表された。 実際、この倦怠感は非常に重篤で、研究対象となった患者のうち半数以上が、過去1カ月に1日以上、後遺症により仕事を休んだと回答し、過去1カ月のうち働くことができない日数が20~28日に達したと答えた患者も20.3%に達した。 この研究は、英国のイングランドおよびウェールズにあるコロナ後遺症を診察する31の医院に治療のため来院した、3754人の患者を対象としている。これらの患者は、英国の国民医療サービス(NHS)が後遺症患者向けに策定したデジタルプログラム「Living With Covid Recovery」