芸術大学の学生が授業の一環で制作した後、捨てられることが多い作品を持ち歩けるグッズにして販売する会社「artkake(アトカケ)」(名古屋市)を、岐阜大(岐阜市)四年の夏目一輝さん(22)が設立した。アートを鑑賞だけにせず、身の回りに取り入れる楽しみ方を提案し「グッズを入り口に、アートになじみを持ってもらいたい」と話す。 人知れず処分される作品を知ったのは約二年前、夏目さんの姉が出品していた芸大の卒業制作展を見に行った時。「見せ方がうまい作品ばかりでもったいない。購入して部屋に飾るのはハードルが高いが、何とかできないか」と考えた。...