1976年創業のサンチェーンの最大の特長はなんといっても「シティ・コンビニエンス」を標榜し、大都市の街中に積極的に出店していたことにあります。 今でこそ街中にコンビニがあるのは当たり前ですが、当時は家賃が高い都市部へのコンビニ出店は控えられがちでした。サンチェーンはそこを突き、さらに1977年とかなり早い段階から18店舗で24時間営業も行いました。その2年前の1975年にはセブン-イレブンが福島の店舗で日本初の24時間営業を行っていましたが、こちらはあくまで実験的なもの。サンチェーンはかなり先取りしていたといえるでしょう。 都市部への出店と深夜営業は、サンチェーンを運営する「TVBサンチェーン」のルーツが「キャバレーハワイ」などの運営会社だったゆえの発想だったと思います。キャバレーもまた「街」と「夜」のビジネスですからね。キャバレーが下火になっていくのを見越し、コンビニ事業に進出していった