写真館を営むトキとヒカルが、依頼者の写真の中に入ってミッションを解決していくSFサスペンス。トキは撮影者の精神に乗り移って写真の世界で行動する能力を、ヒカルは写真撮影後に起きた出来事を把握する能力を持つ。過去にダイブして、機密情報を盗み見したり、誘拐犯の手がかりを探ったりと、探偵ものとしての魅力が備わっている。 「過去の改変をしてはならない」というルールがあるため、トキはヒカルが指示したセリフをしゃべり、命令通りに動かなければならないが、正義感の強さゆえに暴走することもしばしば。アドリブを連発する役者と、それに手をこまねく監督のような関係性は、ほかのバディものにはない面白さだ。もともとは中国のWebアニメであり、スコープサイズで描かれる中国の都市や田舎の背景美術も見どころ。割り勘のときにスマホを取り出す仕草があるなど、文化の違いがうかがえるのも興味深い。 第11話、五条新菜(ごじょうわかな