OIT:やはり最後のところ、”レッド・ファミリー”が最後の芝居をするところです。この映画は北のスパイが家族に成り済まして、脱北者暗殺とか、血なまぐさい使命を帯びて南にいるわけですけれども、偽の家族がだんだん本当の家族になっていくプロセスが描かれています。その脚本はキム・ギドクさんが書かれたいうことで、どういう風にコラボレーションされたのか、お聞かせ頂けますか? イ・ジュヒョン:もし私以外の別の監督さんが撮っていたら、またがらりと違う映画になっていたかもしれませんね。本当に恐い任務を遂行するっていう部分が強調されてそこに重点がおかれていたかもしれませんし、思想の対決っていうところが重点になっていたかもしれません。いずれにしても違う映画になっていたと想像しています。本作には色々な任務が出てきますが、中でも暗殺の任務は逆に登場人物をお互いに結びつける一つのソースになっていた気がします。例えば、殺