📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」 🌏https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346 ご愛読&応援ありがとうございます。 🖊昨日のPVは6927。更新なしの日にしては伸びました。😃 累計PVが4.01Mを突破しました!🎉✨ →新たな世界へ突き進め!🚀 📢今朝、新エピソードを公開しました。 →主人公ステファノと従魔の雷丸が大活躍! ぜひ読みに来てね~!🙏😊
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◆2022.11.29朝時点のレポート: https://kakuyomu.jp/users/hyper_space_lab/news/16817330650140608077 ◆◆◆ 今日はいつもの「うちのAI」ではなく、もう一つの代表作「飯屋のせがれ、魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」についてのお話である。 https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346 本作は、「金も血筋も才能もないどこにでもいる少年が、知力と想像力だけで魔術師に成り上がる」というサクセス・ストーリーとして立ち上げた。昔風の小説によくあるパターンである。 「島〇作」だって、「サラリーマン金〇郎」だってそういうことじゃない? それを「異世界ファンタジー(転生なし)」の舞台でやろうという味付けである。 そういう物語があっても良い。あっても良いのだが、1つ問題が
「盗賊なんてそうそう食っていけるもんかよ」 馬車から馬を外しながら、ダールが言う。 「この馬車を襲うとするか? 大人だけでも男6人いるぜ」 「俺も大人の内ですか?」 「そこはどうでもいいだろ? 1人や2人の人数じゃ馬車は襲えねえ」 「はい」 「だがよ、大人数を集めちまったらすぐに食い詰めるぜ」 毎日追い剥ぎができる訳ではない。人数が多ければそれだけ生活費も掛かる。 「せいぜい4、5人が関の山だ」 「それじゃ返り討ちが怖くて、馬車を襲うのは無理ですね」 「そういうことだぜ。歩きの旅人を狙おうったって、大金を持ち歩く奴なんかいるもんか」 「金があるなら馬車に乗りますね」 「結局まともには成り立たねえんだ。盗賊なんてのは小さな村を襲って、食い物を奪って逃げるような連中のことさ」 逃げ場のない村人が、盗賊の食い物にされる。 「卑怯な奴らですね」 馬に水を与えながらステファノは腹を立てた。 「けっ!
「早飯も芸の内って、親父からうるさく言われて来たんで、さっさと昼飯を片付けたいんですよね。1人で食うのも味気ないんで、お客さんと半(・)分(・)こ(・)させて貰おうと」 「俺が怖くないのか?」 問答が面倒くさくなったか、剣士は投げやりに聞いて来た。 「お客さん強そうですよね。剣術の腕前は相当でしょう?」 腰から外した剣は使い込まれた頑丈な拵(こしら)えだったし、男の筋骨、腰の座りは長年の鍛錬を物語っていた。 「俺などまだまだだ」 「これ食べながら、剣術の話でも聞かせてくださいよ」 ステファノは男の隣に腰を下ろすと、何事もなかったようにパニーニを差し出した。 「お前――。食えん奴だな」 「パニーニは食えますけど」 ぷっと、初めて男は笑うと、根負けしてパニーニに手を出した。 「すまん。腹は減っている。金が無いのに見栄を張った」 男の名前はクリード。歳は24で、用心棒のようなことをして暮らしてい
「戻ったぜ。馬はつなぎ終わったようだな」 言いながら、ダールはハーネスのつなぎ具合を確認して行く。 「大方問題ないな。ここの遊びがわかるか? ここはもう少ししっかり締め上げて大丈夫だ。遊びがあると馬具が擦(こす)れて馬が痛がるぜ」 指で示しながら、ステファノに締め直させる。自分の目でしっかり確認することも忘れない。 「良し。それでいいだろう。お客さんには全員声を掛けて来たから、もう10分もすりゃあ揃うだろう」 言葉通り、幾許(いくばく)もしない内に乗客が荷物を持って集まってきた。ダールとステファノは手分けして荷物を馬車の屋根に積み込む。ロープとネットでしっかり固定する所まで、ダールはステファノに教え込んだ。 「そのトランクは格別に重いから屋根の真ん中に括(くく)り付けろ」 客達も1人ひとり馬車に乗り込み、席に収まった。男ばかり5人。商人親子の2人連れ、浅黒い剣士風の男、そして小ぎれいな老人
ワインの効用か、それとも旅疲れのせいか、ステファノは厩に戻って横になるとすぐに眠りについた。藁の寝床は初めてだったが、家のベッドと寝心地はさほど変わらない。乾いた藁は、意外に心地よかった。 翌朝、ステファノは日の出とともに目を覚ました。長年の習慣で、勝手に目が覚める。 厠(かわや)に行った後、井戸端で顔を洗い、身体を拭いた。桶に水を汲むと、馬たちの所に運んでやる。今日も1日馬車を曳いてもらわねばならない。 「よろしくな」 馬を撫で、桶の飼葉(かいば)を新しくしてやる。馬が飼葉を食んでいる間に、馬糞を片付け、寝藁を入れ替える。これから出て行く厩(うまや)ではあるが、使わせてもらったからには綺麗にして返したかった。 「手を抜いたら、親父に殴られるからな」 そう言って、笑みをこぼした。 30分かけて厩を片付け、もう一度井戸端で汗を流してからステファノはダールの所へ戻った。 「おう。もう起きてたの
「さて、メシにするか?」 スッキリしたらしいダールが、藁の寝床から身を起こした。 「約束したからな。今日は肉を食わしてやる」 本来ステファノの食事は自分持ちだ。今日は役に立ったので褒美ということだろう。御者の稼ぎも多くはなかろうに、律儀なことである。 「馬はおいらの飯の種だからな」 馬喰(ばくろう)の子として育ったダールである。馬は家族であり、財産だった。 連れて行かれたのはダールの馴染みの店だった。小さな飾り気もない店であったが、奥からは旨そうな匂いが漂って来る。 「良さそうな店ですね」 店内を見回したステファノが言う。 「飯屋のせがれのお墨付きかい。お貴族様に褒められるより確かだな」 ダールが笑って言う。 「おや? おめえ、飯屋のせがれかい」 店の婆がステファノを品定めするように見る。 「うん。昨日まで店を手伝ってました」 「ふうん。何があったか知らねえが、家を出たなら半端はできねえ。
「じゃあ行くよ」 「……」 旅立ちの朝、ステファノは軽く別れを告げた。 バンスは黙って弁当の包みを押し付けてきた。 「ありがとう。元気でね」 「――目が出ねえようなら帰ってこい。下働きで使ってやる」 「その時は頼むよ」 くるりと背を向けて、ステファノは歩き出した。その一歩が生まれ育った街との訣別だった。 呪タウンまでは馬車で1週間の道のりであった。ステファノにとって初めての長旅であり、馬車での旅もまた初めてだ。 町の中央広場で乗合馬車に乗り込む。他の客がキャビンに収まった後だ。ステファノの席は御者(ぎょしゃ)の横である。 「おう、あんちゃん。よろしくな」 御者のダールも店の顔馴染(なじみ)だ。ステファノが家を出ることも承知している。 「呪(まじ)タウンまでよろしく」 ステファノはぺこりと頭を下げた。 旅の間、ダールの手伝いをする条件で運賃を半分に負けてもらった。馬の世話や馬車の手入れ、野営
「親父、話がある」 ステファノが切り出したのは、17の誕生日をひと月後に控えた朝だった。 「何だ? 改まって」 バンスはタバコの煙を吐き出した。 「俺はこの街を出ていく」 カンっと甲高い音をさせて、バンスはパイプを灰皿に叩きつけた。火皿に新しい葉を詰めながらステファノをじろりと見る。 「出てってどうする?」 パイプに火を付ける手を止めてステファノの目を見る。 「魔術師になる」 「何だと?」 「他の街で働きながら魔術を勉強する」 「何言ってやがる」 バンスは鼻で笑った。 「飯屋のせがれが魔術師になれる訳があるめえ」 普通に考えれば、バンスの言う通りだ。そんなことはこの2年間、嫌という程考え抜いた。 「俺は飯屋に向いてない」 ステファノは臆せず言った。 「商売は向き不向きでやるもんじゃねえ」 「そうかもしれないが、俺には無理だ。体は弱いし、力もない。そもそも――」 「そもそも何だ? 飯屋は嫌い
「ステファノ、これも洗っておけ!」 小さな飯屋の狭い厨房。そのまた狭い洗い場で、ステファノは皿の山と向かい合う。今掃除が終わったばかりだというのに。 「これだけの量――。瓶(かめ)の水が足りないな」 はあと大きなため息を吐き、ステファノはトボトボと井戸に向かう。何度も水を汲み上げては、大きな桶を満たしていく。 桶が一杯になったらそれを運んで水瓶(みずがめ)に移す。 それを10回繰り返さなければ洗い場の瓶(かめ)は満たされない。 2つの桶を天秤棒で担ぐ。棒は肩に食い込み、一歩進むたびに骨と筋が軋(きし)みを上げる。両手は桶を釣る縄を支えており、額から滴(したた)る汗を拭(ぬぐ)うことすらできない。 「しまった!」 気を付けているつもりだったが、石畳に足を取られて足首を捻ってしまった。たまらず膝をつき、桶の水を半分ぶちまけてしまった。泣きたい思いをこらえて立ち上がり、もう一度井戸に向かう。 1
マイページ小説を探すネクスト公式連載書籍化作品初めての方へログイン新規登録(無料)『2年で600万PV突破作を持つ作者が埋もれた作品で「楽…』のおすすめレビュー『2年で600万PV突破作を持つ作者が埋もれた作品で「楽…』のおすすめレビューこの展開は気になる★★★ Excellent!!!影崎統夜文章が読みやすいのもありますが、創作論の芯がしっかりしていると思いました 22022年11月8日 21:39レビュワー影崎統夜@052891フォローよろしくお願いします! レビュー投稿 270件このレビューの作品2年で600万PV突破作を持つ作者が埋もれた作品で「楽しくお仕事 in 異世界」中編コンテストに挑戦するためのすべて。作者超時空伝説研究所作品情報1話目から読む フォロー前へ次へその他のおすすめレビュー★★★ Excellent!!!何てことだ! 創作論を一気読みしてしまった!川凪アリス こ
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